少年はそれでも戦い続ける
30.0少年と鬼門
「オゥラァァァ!」
「ふぉっ、ふぅぉ」
「ぜぇぜぇ、何でいっ…ぜぇ…一発も当たらないんだ」
今俺はミールに約束通り訓練をつけてもらっていた
一発ミールに当てれば良いだけの簡単な試練の筈だったが、先ほどからかすりもしない
なぜ当たらんのかむしゃくしゃしだした、何故こんなときに訓練を始めたかというと
ー数時間前
これから追ってくるであろう追っ手に対する会議的なものをしていた、きっとこれからは戦闘が激しくなる、そこで求められるのが戦術と新たな力だ
サエルとの戦闘で危機的状況に陥ったお陰でレベルが上がった
だがレベルとは身体能力の変化や、魔法を使用しやすくなるだけで、実際に使いこなせるかは別問題である
そんなおりミールから一つの提案があった
“鬼門”と呼ばれる戦闘方法を使ってみる気はないかという提案だった
鬼門とはミール自身が生み出した近接戦闘術である
「わたくしに攻撃が当たらんのは鬼門の一つ”視“を使ったためですじゃ」
「だからその鬼門ってのはなんなんだよ」
「鬼門とは私が現役の頃に編み出した、戦闘術ですじゃ、スキルや魔法に縛られずに己自信の魔力を戦闘に使う戦闘スタイルですじゃ、鬼門には大きく分けて五つありますじゃ」
「一つ目が相手の動きを見て、いち早く反応することのできる【鬼門・視】
二つ目に魔力で神経を操作し自由を奪う【鬼門・縛】
三つ目に相手の魔力を自分の魔力で絶つことで魔法を使えなくする【鬼門・絶】
四つ目が体を魔力で覆い防御力を高める【鬼門・防】
最後は魔力を拳に纏い飛ばす【鬼門・撃】の五つですじゃ」
「うげ大変そう」
「そんなことを言わずに、まずは“視”からですぞ、これが使えれば少しの動きで次の行動が予測出来ますぞ」
なるほどミールに攻撃が当たらないのは、その鬼門を使い次の行動を予測できるのか
「目の回りを魔力で覆うのですじゃ」
「あぁ、分かったよ…ってどうやんだよ!魔力で覆うとか意味わかんねぇーよ」
「あれぇ?ルっちゃんそんなことも出来ないの?」
遠くで見ていたジックがやって来てニヤニヤ笑う
「お前は出来んのかよ!」
「もちろんよ」
「えっ?」
ジックは両手を握りしめて目に力を入れると目の周りが白く光だした
「ルキさん、私も出来ますよ」
「お兄さん私たちも!」
「おりゃー」
「おにゃ~」
クルミたちも近くに寄ってきて俺に発光する目を見してくる
嘘だろ…ジックだけではなくこいつらまで、何気にカランまで出来ているし
ヤバいぞこのままじゃ…そ、そうだまだノラスケがいるじゃないか
俺は最後の希望のノラスケを見る、「どうか出来ていませんように」と祈りを込めて
向こうを向いていたノラスケがゆっくり振り替えるとそこには光両目があった
「どうしたんすか?兄貴」
マジかよノラスケまで出来ているなんて、よく見るとノラスケの肩には光目のシャドーが止まっていた
俺は自分の使い魔以下かよ、…くそ考えてもラチがあかねぇ
あいつらに出来て俺に出来ないはず無い、魔力を集中させる、魔力を集中させる、魔力を集中させる、魔力を集中させる
俺は心の中でも何度もそう言い聞かせる、魔力を感じるなんてどうすればいいかわからん
だがアイツらには負けたくないその一心で魔力を感じとる
呼吸を落ち着かせて視野を広く持つ、魔法を使うは魔素が必要で魔素は空気中に漂っている
それを集めて、体の魔力で目の周りに固めるイメージを持つ
何かが目に被さる感覚を覚えた、大きく息を吸い目を開くと、そこは全くの別次元だった
全ての物がスローに見え、拡大したり縮小したりが自由だった、大事なものは大きく感じとり、必要ないものは視界から色が消える
攻撃しようとすれば、すぐに気づける
「く、く、どうだ…」
「お見事です、わずか一日で習得するとは、ひやはやぼっちゃまには驚かされてばっかりですじゃ」
「ぼっちゃって…よぶんじゃねぇよ…くそ維持するのが大変だ」
「もうしばらく維持してください、これも訓練ですじゃ」
ミールはしばらく席を外すとどこかにいってしまった
周りを見ると誰もおらず俺一人だった
「他のやつどこいったんだよ!?」
ーーーーーーーーー
「皆様お疲れさまでした」
ミールがそういうとジックたちにさっきまであった白い光が消えた
今のはミールの魔法で白い光白い光を生み出す初級魔法だ
さっきルキに言った全員が鬼門・視が使えると言うのは嘘だ
時間が無いときにあまり時間をかけられないので、負けず嫌いのルキの性格を利用したのだ
自分だけが出来ずに周りが出来れば、負けず嫌いのルキは成功させるかも知れないとミールは踏んだのだ
「いゃ~ルっちゃんのあの驚きかた好きだわー」
「確かにたまにはあんなるきさんを見てみたいですね」
「そうじゃの、それに元々あれは誰にも使える訳じゃないしの」
ミールの策略により新たな力を得たルキ
ー帝国と接触まであと2日
名前 ルキ
レベル 40
筋力 2100
魔力    750
気力  2500
知力    100
新スキル 【鬼門・視】獲得
「ふぉっ、ふぅぉ」
「ぜぇぜぇ、何でいっ…ぜぇ…一発も当たらないんだ」
今俺はミールに約束通り訓練をつけてもらっていた
一発ミールに当てれば良いだけの簡単な試練の筈だったが、先ほどからかすりもしない
なぜ当たらんのかむしゃくしゃしだした、何故こんなときに訓練を始めたかというと
ー数時間前
これから追ってくるであろう追っ手に対する会議的なものをしていた、きっとこれからは戦闘が激しくなる、そこで求められるのが戦術と新たな力だ
サエルとの戦闘で危機的状況に陥ったお陰でレベルが上がった
だがレベルとは身体能力の変化や、魔法を使用しやすくなるだけで、実際に使いこなせるかは別問題である
そんなおりミールから一つの提案があった
“鬼門”と呼ばれる戦闘方法を使ってみる気はないかという提案だった
鬼門とはミール自身が生み出した近接戦闘術である
「わたくしに攻撃が当たらんのは鬼門の一つ”視“を使ったためですじゃ」
「だからその鬼門ってのはなんなんだよ」
「鬼門とは私が現役の頃に編み出した、戦闘術ですじゃ、スキルや魔法に縛られずに己自信の魔力を戦闘に使う戦闘スタイルですじゃ、鬼門には大きく分けて五つありますじゃ」
「一つ目が相手の動きを見て、いち早く反応することのできる【鬼門・視】
二つ目に魔力で神経を操作し自由を奪う【鬼門・縛】
三つ目に相手の魔力を自分の魔力で絶つことで魔法を使えなくする【鬼門・絶】
四つ目が体を魔力で覆い防御力を高める【鬼門・防】
最後は魔力を拳に纏い飛ばす【鬼門・撃】の五つですじゃ」
「うげ大変そう」
「そんなことを言わずに、まずは“視”からですぞ、これが使えれば少しの動きで次の行動が予測出来ますぞ」
なるほどミールに攻撃が当たらないのは、その鬼門を使い次の行動を予測できるのか
「目の回りを魔力で覆うのですじゃ」
「あぁ、分かったよ…ってどうやんだよ!魔力で覆うとか意味わかんねぇーよ」
「あれぇ?ルっちゃんそんなことも出来ないの?」
遠くで見ていたジックがやって来てニヤニヤ笑う
「お前は出来んのかよ!」
「もちろんよ」
「えっ?」
ジックは両手を握りしめて目に力を入れると目の周りが白く光だした
「ルキさん、私も出来ますよ」
「お兄さん私たちも!」
「おりゃー」
「おにゃ~」
クルミたちも近くに寄ってきて俺に発光する目を見してくる
嘘だろ…ジックだけではなくこいつらまで、何気にカランまで出来ているし
ヤバいぞこのままじゃ…そ、そうだまだノラスケがいるじゃないか
俺は最後の希望のノラスケを見る、「どうか出来ていませんように」と祈りを込めて
向こうを向いていたノラスケがゆっくり振り替えるとそこには光両目があった
「どうしたんすか?兄貴」
マジかよノラスケまで出来ているなんて、よく見るとノラスケの肩には光目のシャドーが止まっていた
俺は自分の使い魔以下かよ、…くそ考えてもラチがあかねぇ
あいつらに出来て俺に出来ないはず無い、魔力を集中させる、魔力を集中させる、魔力を集中させる、魔力を集中させる
俺は心の中でも何度もそう言い聞かせる、魔力を感じるなんてどうすればいいかわからん
だがアイツらには負けたくないその一心で魔力を感じとる
呼吸を落ち着かせて視野を広く持つ、魔法を使うは魔素が必要で魔素は空気中に漂っている
それを集めて、体の魔力で目の周りに固めるイメージを持つ
何かが目に被さる感覚を覚えた、大きく息を吸い目を開くと、そこは全くの別次元だった
全ての物がスローに見え、拡大したり縮小したりが自由だった、大事なものは大きく感じとり、必要ないものは視界から色が消える
攻撃しようとすれば、すぐに気づける
「く、く、どうだ…」
「お見事です、わずか一日で習得するとは、ひやはやぼっちゃまには驚かされてばっかりですじゃ」
「ぼっちゃって…よぶんじゃねぇよ…くそ維持するのが大変だ」
「もうしばらく維持してください、これも訓練ですじゃ」
ミールはしばらく席を外すとどこかにいってしまった
周りを見ると誰もおらず俺一人だった
「他のやつどこいったんだよ!?」
ーーーーーーーーー
「皆様お疲れさまでした」
ミールがそういうとジックたちにさっきまであった白い光が消えた
今のはミールの魔法で白い光白い光を生み出す初級魔法だ
さっきルキに言った全員が鬼門・視が使えると言うのは嘘だ
時間が無いときにあまり時間をかけられないので、負けず嫌いのルキの性格を利用したのだ
自分だけが出来ずに周りが出来れば、負けず嫌いのルキは成功させるかも知れないとミールは踏んだのだ
「いゃ~ルっちゃんのあの驚きかた好きだわー」
「確かにたまにはあんなるきさんを見てみたいですね」
「そうじゃの、それに元々あれは誰にも使える訳じゃないしの」
ミールの策略により新たな力を得たルキ
ー帝国と接触まであと2日
名前 ルキ
レベル 40
筋力 2100
魔力    750
気力  2500
知力    100
新スキル 【鬼門・視】獲得
「少年はそれでも戦い続ける」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
2,534
-
6,825
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
3,548
-
5,228
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
2,860
-
4,949
-
-
6,044
-
2.9万
-
-
344
-
843
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
3,653
-
9,436
-
-
14
-
8
-
-
2,629
-
7,284
-
-
3,224
-
1.5万
-
-
164
-
253
-
-
42
-
14
-
-
614
-
1,144
-
-
88
-
150
-
-
2,431
-
9,370
-
-
1,301
-
8,782
-
-
5,039
-
1万
-
-
4,922
-
1.7万
-
-
2,799
-
1万
-
-
614
-
221
-
-
9,173
-
2.3万
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント