少年はそれでも戦い続ける

虹ウサギ

20.0少年と洞窟戦.2

「わたくしの名前はミカゲでございます。この施設を任されている最高責任者でございます。ようこそ我がラボへ」

 くすんだ灰色の髪に、黒淵のメガネ、白い白衣を着ていて、歳は二十代だと思うが、寝ていないのか目の回りのくまがすごいことになっている

「あ、あなたが子供たちを誘拐したのね、ここにいる子供たちと私の弟を返して!」

「誘拐だなんてとんでもない、ただ私の実験を手伝って頂いただけですよ」

「実験だと?」

「そうです、私が長年続けている実験、その名も“超人類兵作戦”でございます」

「超人類兵だと!?ま、まさか」

「あっ!分かっちゃいましたか?フフフこの作戦名のまたの名は“人工魔人化計画”です!」

 人工魔人、クルミの村で起きたあの惨劇も全部コイツらのせいだったのか
 人の命をなんだと思ってやがるんだ、

「あぁそうそうここにいる子供たちはお返しいたしますよ、魔人遺伝子と適合出来なかった役立たずですので」

 ミカゲは白衣のポケットからリモコンのようなものを取りだし、ボタンを一つ押した、すると水槽の水が一斉に抜け出した

「魔人遺伝子?何だそれは?」

「あれえ?気になっちゃいます?やっぱり気になりますよね、じゃあ特別にお教えいたしましょう!魔人遺伝子と言うのはですね…」

「おいミカゲしゃべりすぎだ」

 奥の部屋からミカゲの首元を掴みながら一人の男が出てきた
 髪は短く切り揃えられていて、色は黒、目付きが悪く口にはタバコを咥えている

「次から次えと、お前は何者だ?」

「あぁ誰だお前は?」

「あれぇ?覚えていませんか?サエルさん、森で戦ったあの子ですよ」

「おいっ!勝手に名前を出すんじゃねぇ!しまらねぇじゃねぇか、あと“部隊長”をつけろ」

「ハイハイすいません、我が国が誇る最高戦力のサエル第七部隊長様」

 なに!第七部隊長だと?第七部隊長と言えば、国にたった十部隊しか選ばれない王直属の精鋭部隊じゃないか
 しかもサエルと言えば『第七戦闘部隊』のトップだ、確か異名は【幻影のサエル】と呼ばれ恐れられていた
 何故こんなやばい奴がこんなところに

 しかも森で戦っただと?俺が森で戦ったのはアイツしかいなかったはずだが

「あぁ思い出したぜ、森であった弱っちいガキか」

「ルキさんは弱っちくなんかありません!誰よりも強いお方です、貴方よりも」

「あぁ?なんだとてめぇぶち殺すぞ!」

 サエルが体でビシビシ感じるほどの殺意を飛ばしてきた
 クルミの手は震えていた、だが一歩も引くことなくサエルを睨み付けていた

「ミカゲコイツら殺してもいいよな?」

「ダメっていっても聞かないくせに」

「当たり前だ」

 サエルは指の骨を鳴らすと、体がみるみる黒くなっていく、森であったあの魔人だった
 
「クルミ下がってろ」

「ルキさんこそ下がってて、今度は私が守るから」

 俺より弱いクルミですら何かを為そうとしている
 前々へ未来の先へと進まんとする、俺は何を迷っていたんだ
 今まで何のために生きてきた?憎き帝国に復讐するためだろ
 今目の前に仇がいる、今やらずしていつ立ち上がる

「クルミは下がっていろ」

「でも、、、」

「ガキどもを守ってやれ」

「…わかった絶対に勝ってね」

「任せろ」

「いくぞ!!!」




虹ウサギ ちょっと寝ながら書いちゃいました変なとこあっても勘弁してください

闇ウサギ 舐めてやがるな、

光ウサギ 下書きせずに、書くからよ

虹ウサギ ごめんなさい!!あと良ければでいいんですけど、フォローやいいねをいっぱいくれたら僕はとてもうれしいっすよ!

光ウサギ 語尾がめちゃくちゃ、もうダメね語尾がごび

 
 

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