死神と呼ばれた殺し屋は異世界に

ユウ(ゲーム好き)

第17話 我が名は死神

「Respon sible for the death of that person life
(その者生命の死を司る)」

体の周りに黒いオーラが現れる。

「The black clothing in the black sickle
(黒き衣に黒き鎌)」

そのオーラは形を成していき、ローブと鎌になる。

「Frightened life a person in its appearance
(命在る者その姿に怯え)」

周りの魔物が次々と逃げていく。

「Life without who kneel to its appearance
(命無き者その姿に跪く)」

今までの怒りの感情は徐々に冷めていた。

「Lonely existence to anyone unexpected understand
(誰にも理解されぬ孤独な存在)」

師匠は言っていた。『平常心でいろ。』と、

「My name is death
(我が名は死神)」

いつからその名が付いたのだろうか。

「Do not forget the name.
(その名を忘れるな)」

すると、更なるオーラが周りの景色を覆い隠し自分に流れ込む。

「なんだこれは!?」

ミステリア団長の声だ。さて、どうやってごまかすべきか、いやまずはこの状況を切り抜けることが先決か。襲ってくる右の斧を鎌で防ぐ。

バキンッ!

すると、斧の刃の部分に亀裂が入り、やがて粉砕した。その棒へと成り果てた斧を見たミノタウロスは驚き困惑した。

グォ!グォォォォ!

斧を壊されたことがそこまで気に食わないとは、すると、ミノタウロスはもう片方の斧を横に俺を真っ二つにしようと振る。俺は鎌を左手に持ち替え襲う斧を右手で掴む。

バキンッ!

力を込め、その斧を粉砕する。

グ、グォォォォッ!

困惑と驚きに満ちた顔が今や恐怖に満ちた顔となっていた。まるで、得体の知れないものを見たかのようにひきつっていた。もう少し恐怖させるか。

俺は鎌をまた右手に持ち替え、奴の右腕を切り落とした。鮮血が飛び散るが、俺は哀れみの目しか向けられなかった。不意に口から零れ出た言葉は、

「無様だな。」

その一言に尽きた。右腕を無くし更なる恐怖を味わっただろう。そろそろ終わらせるか。すると、ミノタウロスはいきなり跪いた。許しでも請うつもりだろうか。でも駄目だ。

俺はミノタウロスの首を鎌で切り落とした。その後魔石を剥ぎ取る。今までの倍以上大きいな。すると、意識が吸い込まれるように消えていく。俺は急に倒れてしまった。


◆◇◆


この天井、2回目だ。医務室か、確かミノタウロスを倒して、そうだ雪華は!周りを見るとすぐ隣のベッドに眠っていた。その姿に思わず安堵した。

コンコン

ノックの音が聞こえる。

「起きてる?雪華ちゃん、佑君。」

「二人とも、大丈夫か?」

恵と翔太が入ってきた。妙に久しぶりに感じる。

「良かった、佑君、目が覚めたんだね。」

「ああ、それよりも雪華は?」

「光魔法で腕を繋ぐことはできたけど、意識がまだ戻ってないの。」

「そうか。」

「「「………」」」

俺達の間で沈黙が起きた。

「とりあえず、佑、お前は今日ゆっくり休め。」

「そうだな。」

「じゃあ私達は出ていくね。」

そして、二人はゆっくり扉を閉めた。

「そういやどの位ステータス上がったか。ステータスオープン」

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夜神 佑

・職業 殺し屋
・種族 人間
・Lv.14

・HP 4800/4800
・MP 4620/4620
・攻撃力 6000
・防御力 3600
・魔法攻撃力 2400
・魔法防御力 1920
・素早さ 4800

《魔法適性》

・闇

《スキル》

・体術 Lv.Max
・剣術 Lv.Max
・短剣術 Lv.Max
・刀術 Lv.Max
・槍術 Lv.Max
・銃術 Lv.Max
・弓術 Lv.Max
・暗器術 Lv.Max
・投擲術 Lv.Max
・気配察知 Lv.Max
・暗殺術 Lv.Max
・隠密 Lv.Max
・変装 Lv.Max
・算術 Lv.6
・料理 Lv.4
・闇魔法 Lv.3

《EXスキル》

・言語理解 
・武器創造 Lv.Max(固有)
・時 Lv.5(固有)
    ┗加速時間Ⅱ━ 加速時間Ⅲ━加速時間Ⅳ━加速時間Ⅴ
    ┗減速時間Ⅱ━減速時間Ⅲ━減速時間Ⅳ
・死神 Lv.3(固有)
    ┗死神のベール
    ┗死神

《称号》

・異世界人
・世界最強の殺し屋
・政府公認の殺し屋
・死神

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「結構強くなったな。」

口からその言葉しか出なかった。減速時間ディセラレイトタイムっていうのも追加されてるな。そろそろ部屋に戻ろう。部屋でも休むことはできるしな。俺は医務室のドアを開けた。

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