待ってろ貴族共!いつか俺はお前らを超えてやる!

きちそと君

ガチで俺は迎えられてないらしい

なんぞこれェ・・・


長い静寂に耐えきれずに思わず
「えwなんすかwまさか俺氏異世界転生w」
とか気持ち悪い笑顔で言ってもうたがもう最期
周りのよく分からない奴らの不満を爆発させてしまったらしい


「姫が遊びにうつつを抜かしておられるからこんな出来損ないみたいなのが転生されたんですよッッッ!!」

「私を責めるのは筋違いですよロヒス!私だってこんなクソみたいな目が死んでる阿呆を転生させたくなかったわ!責めるなら魔力を供給した魔導師達に言ってちょうだい!」


「そんな!私達はやるべき事はちゃんとやってました!こんな低予算で儀式をしようとしたロヒス様に責任があるはずでは!」

「んだとクソ魔導師共ゴラァ!!貴様ら二度とこの王国におれんようにしたるわkd.げはuxixis@j以下聞き取り不能」


目の前で繰り広げられる汚い争いから明らかに自分が転生されるべきではなかったのだと再認識。

俺どこからも求められてないのかも・・・
窓のへりを掴んで天国の扉へシュゥゥゥーート!
しようとした時
「お待ちになさって!」
姫が俺を呼び止めた。
?これ以上の罵詈雑言は流石にMYHeartが受け取れませんが・・・
「違うんです!今回はこちらの手違いで勝手に転生させてしまい申し訳ありませんでした!お詫びと言ってはなんですが・・・」

ん?ここから家宝を預かったりしちゃうパターン?
なんだぁw早く言ってよ大事な事は~w報・連・相は
大事だぞ☆

「これっ!我が国で一番の温泉街で使える金券です!」

え・・・?


MYHeart無事    爆☆散


王宮から出ようとした時2人の護衛が笑いながら肩をポンポンってしてきた…


やめてくれ目から鼻水が出ちゃうだろ







ま、まあ王宮から出たところだしRPGの基本、情報収集
でもすっか(涙目)
街の案内板で見たところ、ここは王宮を囲むようにぐるっと街が出来ていて王宮から東西南北へ延びる道は色んな国に繋がっているのだそう。
二重丸に十字架をぶち込んだ様な形になっていてthe王道って感じだ・・・自分が間違い転生ってこと除けばな。
そんなこんなで更に集めた情報をさらにまとめると・・・


・この王国の名前はババリオン...だせぇ
・城下町の名をリストムーア...かっけぇ
・このババリオンと敵対関係にある国が魔窟と呼ばれている事、また正式名称は無い事
・ここは馬鹿にでかい大陸の真ん中にあるという事
・この世界では魔法を使えるのは王に認められたものか天性の才能を持つものだけが使えるという事
・この世界は1人の神が遥か昔につくったということ


これだけの情報はすぐに分かった。ここの世界の住人はすごく優しくてコミュ障の俺に優しく接してくれた。
夜にもなるし金券があるから温泉街に行って一夜を明かそう。姫がくれた金券だ、相当の値打ちがあるに違いない、きっとそうだ。

温泉街までは今いる所から徒歩7分くらいにあるらしい。
これも通りすがりの人が教えてくれた。

歩いてる途中に店の商品などを遠目で見てみて分かったことがある。
金の大きさだ。りんごなんかが1個50キニで売られていたことを考えると日本円と扱いはそんなに遜色無さそうだ。安心安心

温泉宿についたようだ。のれん風のものをくぐりカウンターのお姉さんへ一言
「これで1泊」   
ドサッと金券の入った封筒を渡す
笑顔で接客するお姉さん
「わかりました! 今数えますね!」
1、2、3、・・・
手際よく数えてゆくお姉さん
ちなみにここの1泊の値段は8000キニ、ざっと数えたくても数え切れなかったぐらいあるのだ、1枚1キニでも余裕で足りるだろう…さぁ残ったお金で美味しいものでも食べて今後の事でも考えるか…などと考えていると、
10086、10087、・・・数え続けるお姉さん

「あの?お姉さん?もう余裕で8000超えてますよね?どうして・・・」
「え?これ1枚0.1キニなんですけど・・・」
クソガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
       「お世話になりましたァァァ」とかいって退出

あのケチ姫のせいで赤っ恥をかき封筒を掴んで逃げる様に店から出た俺はどこぞの森林で横たわっていた。
「もういっそクマの餌食にでもなるか・・・」
枯葉がカサカサ気持ちがいい
そうだ、あした起きた時生きてたら、なんとかしよう!
やらなきゃいけない事は後回しね…
オカンに言われた言葉が頭の中をぐるぐる…
変な気持ちで枯葉の上で就寝


1日目   進歩無し

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