不器用プラトニックラブ

風吹雪華

9話 正体の恋

終業式-

明日から夏休み!って言いたいところだけど、あんな事があったら、気持ちの切り替えが出来ない。

遼雅も結生も普通にしてるし、私だけこんな…

「は〜るちゃん!
  元気出して?」

「わぁ!?
  穂架!?
  うん、ありがとね。」

「…あっ、そうだ!
 はるちゃん、今から穂架の行きつけの喫茶店に行かない?」

「う、うん…。
(気を遣わせちゃったな)」



Le monde imaginaire-

「ねぇ穂架、何て読むの?」

「ルモンド イメジネア」

「何語?」

「フランス語だよ〜。」

「よく知ってるね。
  何で?」

「さて、どうしてでしょ〜?」

外見はとてもアンティークで、私の好きな雰囲気だ。

中に入ると、想像以上に客がいた。

店の繁盛は凄いだろうな…。

「パパ!
  ママ!
  ただいま〜!」

「「お帰り!」」

「穂架の御両親!?
  もしかしてここって…」

「私のパパとママが経営してるお店だよ〜!」

「あら〜お友達?」

「は、初めまして!
  琴嶺永です…!」

「まぁ、いつも穂架が大変お世話になって〜。」

「いえ、こちらこそ!
 (穂架と雰囲気似てるなぁ)」

「まだ仕事があるからごめんなさいね〜。」

「い、いえ!」

「はるちゃん、何食べたい〜?
  おすすめは、自慢のミルフィーユだよ!」 

「…うん、じゃあそれで。」



「穂架、色々ありがとね。」

「ううん、はるちゃんが元気になって良かった〜。
  また甘い物が食べたくなったら、いつでも来ていいからね!」

「うん。」



自室-

ノックの音がした。

「姉ちゃん、入っていい?」

「どうぞ。」

「姉ちゃん、あの…」

「うん、謝りに来たんだよね?」

「うん…あの時はごめん。
  頭に血が上ったみたいで…」

「でも、私よりも結生が先なんじゃないの?」

「結生君には謝りたくない!」

「ねぇ、何で?
  結生のこと嫌いなの?」

「嫌いじゃない!
  憎いんだっ…!」

「憎い…?
 (遼雅…泣いてる)」

「俺の…俺の姉ちゃんを奪ったから!」

「もう、ホントにシスコンだなぁ。」

遼雅の頭を撫でながら、落ち着かせようと必死だった。

遼雅の口から衝撃的な発言を耳にした。

「姉ちゃんは俺のこと好き?」

「うん、好きだよ。」

「それは姉弟として?」

「えっ…?」

「俺、どんな目をして姉ちゃんのこと見てたと思ってんの…?
  家族でも、姉弟でもなくて…」

「遼雅、近いっ…」

「もうずっと、それ以上として見てたよ…」

もう、逃げられない…

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