東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~

ko-suke

22話 悩ミ、ソシテ無理ヲスル




霊夢「・・・さっきからすごい音がしてるんだけど・・・ゴード、大丈夫かしら・・・?」

霊夢は人里に鳴りひびく音に、こうつぶやいた。

魔理沙「あいつは・・・能力が封印ふういんされているからな。ここが片付いたら、向かってみるか。」

レミィ「そうね。そのためにも・・・」

3人が化け物のほうに向き直る。




レミィ「こいつらを早くたおさないとね!」

魔理沙「あぁ!」霊夢「えぇ!」






フラン「お兄ちゃんを1人にして良かったのかな・・・」

咲夜「大丈夫ですよ、ゴードなら。こっちより数は少ないでしょうし。」

パチェ「そうね。はやくこいつらを片しましょう。」

フラン「いっぱい倒して、お兄ちゃんにめてもらおー!」






霊夢「ふぅ・・・一丁上がりっと。」

魔理沙「数ばっかで、全然大したことなかったな。」

レミィ「数の暴力ぼうりょくじゃ、質の暴力にはかなわないわよね。」

3人は素早すばやく仕事を終わらせた。

フラン「おねーさまー!」

咲夜「こちらも今終わりました。」

パチェ「ふぅ・・・運動不足だったから、ちょうど良かったわね。」

霊夢「そう。あとはゴードだけど・・・」

霊夢はゴードが進んだ方をみる。

いつの間にか、音はやんでいた。

すると

ゴード「皆さん!」

ゴードが屋根の上から飛び降りた。

魔理沙「屋根をつたってきたのか?」

ゴード「その方が早かったので・・・」

レミィ「!・・・。」

パチェ「それより、なんかあったの?すごい音だったけど・・・」

ゴード「はい、実は・・・」












ゴードは、自分の身に起きたことを話した。

・・・無理をしているのを、かくして。

霊夢「あいつの幹部・・・ね。」

魔理沙「なんとなく予想はついていたが・・・。」

レミィ「・・・・・・。」

咲夜「・・・お嬢様じょうさま?」

レミィ「・・・ん、なにかしら?」

咲夜「どうしたのですか?口数が少ないようですが・・・。」

レミィ「・・・いや、何でもないの、何でも。」

咲夜「・・・そう、ですか。わかりました。」

そういったあと、レミリアはゴードを見続けていた。







霊夢「とりあえず、どうしましょうか。」

魔理沙「この人里の再建に、異変解決いへんかいけつに・・・やることはいっぱいなんだぜ。」

ゴード「あ、それなら2手に分かれませんか?」

パチェ「そうね・・・」

咲夜「2手に別れなくても、私たちは異変解決を、他のスペルカードを封印さ)た者達を人里再建にすればいいのでは?」

フラン「咲夜、ナイスアイデア!」

霊夢「それしかなさそうね。」

「それなら、私から伝えておくわ」

声のしたほうを向くと、そこにはスキマがあり、紫が顔を出していた。

魔理沙「お願いするんだぜ。」

レミィ「それが一番ね。」

ゴード「そうですね。・・・あの、1回博麗神社はくれいじんじゃに戻りません?」

霊夢「そうね。紫、頼める?」

紫「もちのろんよ。」

こうして、ゴード一行は博麗神社へともどった。





ゴード「・・・。」

ゴードは、皆がくつろいでいるなか、1人庭に出ていた。

ゴード(1000回攻撃したら・・・きっと俺は死ぬ。・・・きっと、悲しむ人も出てくる・・・。その前に・・・。)

考え事をしているとき、ふと風が吹いた。

すると、さっきまで見えていなかった、紫の髪が一瞬いっしゅん見えた。

ゴード(・・・好都合こうつごうじゃん。)

ゴードはそう思い、足音を立てずに近づいた。





そして

ゴード「わっ!」

「きゃああっ!?」

紫色の髪をした少女が飛び退いた。

ゴード「なにをしてんだよ?レミィ・・・。」

レミィ「う・・・な、なんでもないわ。ちょっと散歩・・・。」

ゴード「・・・そっか。」

ゴードはあえて追求しなかった。

レミィ「・・・ねぇ、ゴード」

ゴード「ん?なんだ?」






レミィ「・・・話があるの。」





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