東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~

ko-suke

21話 力ヲ振リ絞ッテ




ゴード「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

ナイト「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

戦いとしては互角ごかくで、どっちもゆずらなかった。

が、ゴードは能力が封印ふういんされているため、少しずつナイトが押していた。

ゴード「く・・・っ」

ナイト「はは・・・もうボロボロじゃないですか・・・」

ゴード「それ、は・・・お前もだろ・・・」

ナイト「一緒いっしょに・・・するな・・・っ!!」

ナイトはつえを地面に突きす。

すると、地面からボコボコッと何百体もの化け物がでてきた。

ゴード「な・・・」

ナイト「ふはは・・・死ね!」

一斉に化け物がゴードに飛びかかる。

ゴード「あぁ、もう・・・知る、かよ!」

ゴードはこうさけんだ。



ゴード「スペルカード発動・・・!瞬突劇 しゅんとつげき  『眼に見えぬ針サウザンド・ニードル』・・・!!!」




ゴード「・・・999・・・!!」

ゴードは最後の化け物を切りたおした。

ナイト「ちっ・・・!!」

ゴード「もうお前も化け物を生み出せるほど、魔力まりょく残ってないだろ。」

ナイト「ぐっ・・・!」

ゴードがナイトに歩み寄る。

ナイト「や、めろ・・・!」

ゴード「・・・。」

ゴードはナイトに向かってかまえた。

ナイト「くそ・・・くそ・・・!」

ゴード「じゃあな・・・消えろっ!!!」

ゴードは超スピードでナイトを切り、真っ二つにした。

ナイト「ぐあ・・・」
 
ゴード「は、は、は・・・ゴブッ!!」

ゴードは力なく倒れ、周りに血溜まりが出来る。

ゴード「ぐ・・・あ・・・。で、も・・・これ、で・・・!」
















ナイト「私が死ぬとでも?」





ゴード「な・・・」

ナイト「全く、早とちりしすぎだ・・・。」
 
ゴード「な・・・・・・ん・・・で・・・」

ナイト「あ?・・・あぁ、お前が倒したと思ったやつは、俺の分身だよ。」

ゴードはゆっくりと、となりを見る。



・・・そこに、真っ二つになったナイトの姿はなかった。

ナイト「化け物どもを作ったあと、分身を作ったんだよ。・・・ま、そのせいで魔力切れだがな。」

ゴード「ぐ・・・ど・・・ちく、しょ・・・う・・・」

ナイト「残念でしたぁ!」

ナイトが思い切りゴードを蹴り飛ばす。

ゴード「がっ!!」ゴフッ

ナイト「はは、もろいなぁ・・・と、そろそろか。」

ナイトが腕時計うでどけいをみる。

ナイト「じゃあな・・・ゴードといったか。楽しかったぜ?」

ゴード「ま・・・・・・て・・・・・・」

ナイト「また会えるかは知らんが、またな」

ゴード「ヴ・・・」

ナイトは音もなく消えた。











ゴード(また・・・このまま気絶するのか?それとも死ぬのか?)

ゴードは朦朧もうろうとする意識のなか、考え事をしていた。

ゴード(どうせ死ぬのなら・・・少しくらい無理してもいいよな。)

ゴードはそう心の中でとなえ、こういった。

















ゴード「スペルカード発動・・・瞬突劇 しゅんとつげき  『眼に見えぬ針サウザンド・ニードル』・・・。」




だいぶ間が空いてしまい、申し訳ございませんでした。m(_ _)m

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