東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~
17話 龍ナキ者ト剣
ゴード「う・・・うぅ・・・ん」
ゴードは目を覚ました。
霊夢「ゴード!気がついたのね!?」
ゴード「れ、霊夢さん?・・・あれ、なんで俺、博麗神社に・・・。」
霊夢「文が、血だらけで気絶しているあんたを見つけたのよ。・・・なにがあったか、説明してもらえる?」
ゴード「・・・はい。」
ゴードは全てを霊夢に話した。
霊夢「そう・・・そんなことが・・・。」
霊夢はすべてを聞き、俯いた。
ゴード「すみません・・・能力まで封印されるなんて思わなくて・・・。」
霊夢「そうなると・・・どうしましょう。やっぱ、そいつ、ええと、なんて言ったっけ?」
ゴード「グローグです。」
霊夢「そのグローグって奴を倒さないうちは終わりそうにないわね・・・。」
ゴード「・・・ですね。」
すると、
魔理沙「ゴード!大丈夫か!?」
魔理沙が入ってきた。
ゴード「えぇ。すみません、あらぬ心配をお掛けして・・・。」
魔理沙「何言ってんだ?人間、助け合うもんだぜ。しっかし、そいつは一体、何者なんだせ?」
ゴード「分かりません・・・ですが、人間であることは間違いないようです。」
紫「そうね。」
霊夢「・・・紫?」
突然、紫がスキマから出てきた。
紫「結界に穴が開けられた形跡があったわ。あれは、妖怪とかじゃ無理な穴よ。外の人間の仕業ね。」
魔理沙「なるほどな・・・。全く、とんでもないことをしでかしてくれたんだぜ・・・。」
霊夢「ほんとね。とりあえず、そいつを見つけないと・・・。」
紫「無駄よ、霊夢。」
紫はそう言い放った。
紫「アレの力を忘れたの?あれに迂闊にあったら、スペル封印されるわよ?」
霊夢「だ、だけど・・・」
紫「私が調べるから、あなた達は待機していて。」
霊夢「でも・・・」
魔理沙「霊夢。ここは紫に任せようぜ。」
霊夢「魔理沙・・・。」
ゴード「霊夢さん。すみませんが、ここは紫さんの指示に従った方が・・・。」
霊夢「・・・はぁ、分かったわよ。紫、頼んだわ。」
紫「えぇ。」
紫はスキマに消えた。
次の日。
ゴード「・・・あの、魔理沙さん。」
魔理沙「ん?ゴード、どうしたんだぜ?」
ゴード「俺を、白玉楼に連れてってくれませんか?」
魔理沙「え?ま、まぁいいけど・・・どうしてなんだぜ?」
ゴード「妖夢さんに剣を習うためです。」
魔理沙「そんな約束をしてたのか?」
ゴード「えぇ、昨日に。」
魔理沙「そうか・・・わかったんだぜ。」
ゴード「ありがとうございます!能力が封印されているせいで飛べなくて・・・。助かります。」
魔理沙「おう。ほら、私の後ろに乗るんだぜ。」
ゴード「あ、はい。」
ゴードが箒に乗ると、ふわっと浮いた。
ゴード「箒に乗るってこんな感じなんですね・・・なんか新鮮です。」
魔理沙「それじゃ、飛ばすぜ!しっかり掴まってろ!」
ゴード「え?ちょ、まっーーーー」
魔理沙「・・・すまん。」
ゴード「きゅ~~・・・」
能力がなければただの人間。ゴードは、超スピードで飛ばされ、気を失っていた。
ゴード「すみません、気絶しちゃって・・・」
魔理沙「いや、人間であることを忘れていた私が悪いんだぜ・・・。」
ゴード「・・・俺はバケモノだと思われてたんですか・・・。」
魔理沙「いや、ほんとすまん。」
ゴード「い、いえ、いいですよ。それより、ありがとうございます。」
魔理沙「お安い御用だぜ。」
ゴード「俺は妖夢さんのところに行きますが、魔理沙さんはどうしますか?」
魔理沙「幽々子と話でもしてるんだぜ。」
ゴード「分かりました。」
ゴードと魔理沙は、長い階段を歩いた。
ゴード「妖夢さ~ん!いませんか~?」トントン
妖夢「なんでs・・・あぁ、ゴードですか。」
ゴード「どうも。」
魔理沙「よっ、妖夢。」
妖夢「魔理沙もいたんですね。それで、何の用ですか?」
ゴード「俺は妖夢さんに剣を教えてもらうために。」
魔理沙「私は幽々子とだべりに。」
妖夢「なるほど。・・・ちなみに、今起きている異変については・・・」
ゴード「いえ、まだなにも・・・。能力は封印されてしまいましたし・・・。」
魔理沙「妖夢もスペルカードが使えないんだよな?」
妖夢「はい、そうです。・・・いや、ちょっと待ってください。ゴード、あなた今、能力が封印されたっていった・・・?」
ゴード「・・・はい。」
ゴードは妖夢に説明した。
妖夢「そんなことが・・・。」
ゴード「はい。だから、少しでもみんなの力になればいいなと思って・・・なので、剣を教えてください。お願いします。」
妖夢「もちろんよ。魔理沙、幽々子様は中にいるから。」
魔理沙「わかったんだぜ。」
妖夢「さて、それじゃ教えるわね。」
ゴード「はい!」
ゴードは物覚えがよく、すぐに剣の扱いが上手くなった。
妖夢「上手くなったね。」
ゴード「ありがとうございます!」
妖夢「最後に、私と1戦交えません?」
ゴード「はい!ぜひ!」
ゴードと妖夢は刀を構えた。
「童話」の人気作品
書籍化作品
-
-
55
-
-
2813
-
-
337
-
-
221
-
-
969
-
-
149
-
-
52
-
-
140
-
-
4112
コメント