東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~

ko-suke

9話 龍人ノ新タナル出会イ




ゴードは、紅魔館からそう遠くない森の中にいた。ゴードはそこで野宿をしていた。

ゴード「ふぅ・・・烈火。」

ゴードはほんの少しだけ目と髪を赤くして、木の枝を燃やし始めた。どうやら、焚き火のようだ。

ゴード「・・・やっぱり、威力の調整は出来るみたいだな。よきよき。」

炎龍(当たり前だろう。いつまでも本気だと、我も疲れてしまうからな。)

ゴード(そりゃそうか。)

??(それにだな)

??(僕達だって)

??(色々出来るぜな)

ゴード(・・・水龍に雷龍、風龍か。こうして話すのは初めてだな。炎龍、1度に話すのは難しいんじゃなかったのか?)

炎龍(なんか出来た)

ゴード(適当だなぁおい)

そんなことをしている時だった。

後ろから、ガサッという音がした。

ゴード「・・・誰だ?」

ゴードがそう言うと、音がした方から誰かが現れた。
金髪でショート、大人っぽいが高校生くらいの背丈。そして、肩のあたりに人形が浮いている人だった。

??「貴方・・・こんなところで何をしているの?」

ゴード「野宿です」

??「見ればわかるわよ。私は、なんでこんなところで野宿をしているのか聞いているのよ。」

ゴード「なんとなくですかね。」

??「なんとなくって・・・。」

ゴード「というか、あなたは誰ですか?人間のように見えるのですが。」

??「自己紹介がまだだったわね。私の名前は、アリス・マーガトロイド。アリスって呼んでもらって構わないわ。貴方は?」

ゴード「僕は郷戸です。ゴードって呼ばれています。」

アリス「そう。よろしくね、ゴード。・・・貴方、見たことない顔だけど、どこから来たの?」

ゴード「えっと・・・ここだと、外の世界って呼ばれているところです。」

アリス「・・・なるほど。どこかむかっているところはあるの?」

ゴード「いえ・・・今日の朝、紅魔館から出たところで・・・。正直、どこに向かえばいいのやら・・・」

アリス「・・・紅魔館から?」

ゴード「はい。紫さんが、紅魔館の上空に出しやがったんです。」

アリス「・・・貴方も大変ね・・・。」

ゴード「はは・・・。それで、どこに向かえばいいんですかね?」

アリス「・・・そうね。とりあえず、霊夢のところに行ってみたら?」

ゴード「霊夢?」

アリス「博麗神社はくれいじんじゃの巫女よ。異変解決いへんかいけつは彼女におまかせ!ってね。」

ゴード「へぇ・・・。どこにあるんですか?その、博麗神社って。」

アリス「私でよければ明日にでも案内するわ。ちなみに貴方、お金とか持ってるの?」

ゴード「お金ですか?えっと、少し前に、咲夜さんから『こっちとそっちのお金はちがうから、これを使いなさい』って、少し貰いましたが・・・。」

アリス「そ。なら大丈夫そうね。霊夢、基本的にお賽銭がないと、面倒ごとには首を突っ込まないからね。」

ゴード「・・・それって、巫女って言えるんですか?」

アリス「さぁね。とりあえず、明日案内してあげるわ。どうする?私のうちに泊まってく?」

ゴード「いっ、いえいえ!案内してもらえるだけでもすごい事なのに、泊まるなんてできませんよ!僕は野宿するので、大丈夫です!」

アリス「そうは言っても、貴方、私の家の場所、分からないでしょ?それじゃ、案内はできないわよ。」

ゴード「う・・・それは困ります・・・。」

アリス「・・・決まりね、こっちよ。」

こうしてゴードは、アリスの家に1晩泊まることになったのだった。


アリス「それじゃ、案内するわね。貴方、空は飛べる?」

ゴード「あ、はい。一応。」

ゴードとアリスは、特に何かあるわけでもなく朝を迎えた。
ゴードは、小さな声で「暴風」と唱え、ほんの少しだけ目と髪が緑っぽくなった。パッと見じゃ、わからない程度である。

アリス「こっちよ。」

ゴード「はい。」

アリスとゴードは飛び、博麗神社へと向かって行くのであった。


博麗神社編と、白玉楼はくぎょくろう編で迷いましたが、とりあえずは、博麗神社編で行きまっせ

「東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「童話」の人気作品

コメント

コメントを書く