東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~

ko-suke

7話 龍人ト化ス




レミィ「・・・まさか、パチェまで簡単に倒してしまうだなんてね・・・。ゴード、あなた思ったより強くなってるじゃない。」

ゴード「そりゃどうも。ま、まだ本気じゃないけどな」

レミィ「あなたの力は底なしね・・・」

ゴード「あぁ。」

レミィ「・・・グダグダと喋っているのもいいけど、文字数の無駄遣むだづかいだからね、さっさと始めましょうか。」

ゴード「メタいなぁ・・・。ま、いいけどさ。・・・流水。」

瞬間、ゴードの頭上から滝が流れ出た。そして、それが収まった時

レミィ「・・・青、いや、水色ね。水ってとこかしら。」

水色の髪と目のゴードがいた。

ゴード「さすがレミリア。その通りだ。吸血鬼は水が苦手らしいからな。」

レミィ「よく分かってるじゃない。」

ゴード「まぁな。」

レミィ「・・・ねぇ、まさかとは思うけど、フランに水をぶっかけて、それがわかったわけじゃないわよね?」

ゴード「違ぇよ。図書館の本に載ってた。」

レミィ「パチェ・・・」

ゴード「さ、始めようぜ」

レミィ「そうね・・・スペルカード発動。神槍  『スピア・ザ・グングニル』」

レミリアの手元に、紫がかった槍が出現した。
そして、ゴードに向かって投げた。
スピア・ザ・グングニルは、ゴードに目掛けて勢いよく飛んでいき・・・
ゴードを貫通した。

レミィ「・・・!?貫通した!?」

レミリアは驚いていた。今までは破裂したり、消えたりしていたのに、これは貫通したからだ。が、よく見てみると

レミィ「・・・貫通した部分が・・・水になってる?」

血は出ておらず、貫通したところが、スライムのようになっていた。

ゴード「・・・半永久スペル、軟体なんたい術  『水の清さよ』」

レミィ「・・・なるほどね、物理攻撃は無効ってことか。」

ゴード「ご名答。こっちからも行くぞ。スペルカード発動。降水符 飴雨触降あめあめふれふれ

レミリアの周りに雨が降り出した。

レミィ「っ!スペルカード発動!紅符  『スカーレットシュート』!」

レミリアのスペルで、雨雲を消し去った。

ゴード「へぇ、流石に強いな。」

レミィ「あなたもすごい事考えるわね・・・部屋の中で雨降らせるとか・・・あとでパチュリーに絞られるわよ?それに、後片付け大変だし。」

ゴード「あ。」

レミィ「・・・まさか、後片付けのこと、考えてなかったの・・・?」

ゴード「いや、えっと・・・あ、あはは・・・」

レミィ「・・・はぁ、ま、いいわ。続きやりましょ。」

ゴード「そうですね。」


ゴードとレミリアはお互いに1歩も引かなかった。一進一退、まさに互角の戦いだった。

レミィ「はぁ・・・はぁ・・・」

ゴード「はぁ・・・はぁ・・・」

レミィ「や、やるわね・・・。」

ゴード「レミリアもな・・・。」

レミィ「・・・そういえばなんだけども。」

ゴード「ん?」

レミィ「あなた、何やら秘策があるらしいじゃないの。フランから聞いたわよ」

ゴード「・・・あぁ、ある・・・が、あれを使ったら・・・」

レミィ「使いなさいよ。手加減なんてしてていいのかしらね?」

ゴード「・・・どうなっても知らんぞ?」

レミィ「いいわよ、あなたの力が見てみたいの。」

ゴード「・・・わかった。そこまでいうなら」

ゴードはそう言うと、変身を解き、目をつぶった。
少しの間目をつぶり、開けると、目がキラキラと輝いていた。そして

ゴード「・・・合体スペルカード、二神合体 『天災人災』!」

そう、唱えた。すると

ゴードの体から赤と青のオーラが出て、水蒸気爆発すいじょうきばくはつを起こした。
その煙が晴れたその先には

髪が紫色、目が赤と青のオッドアイ。赤と青のオーラをまとっている少年がいた。さっきとは違い、両頬に龍のうろこのようなヒビが出来ていた。背中には龍の翼のようなものが生えていた。よく見ると、髪の上から角も生えている。
ゴードはこのとき、本当の意味で龍人となった気がした。


レミィ「・・・それが、その姿があなたの秘策なのね・・・。へへへ、ダメね。足がすくんで動けないわ。すさまじいほどの気圧ね・・・。」

ゴード「・・・この形態になると、さっきの3倍の戦闘能力になる。・・・ごめんな、一撃で決めさせてもらうぜ。」

レミィ「・・・えぇ。これ程とは思わなかったわ。正直、見くびってた。」

ゴード「・・・そうか。じゃ、これで終わりな。・・・スペルカード発動。水炎術すいえんじゅつ  『仁義なき災いじんきなきわざわい』」

レミリアに向けてすごい勢いの炎と水が飛んでいき・・・
レミリアの敗北が決まった。


パチェ「レミィの負け・・・」

咲夜「お嬢様・・・」

フラン「ふふん!お兄ちゃんは強いんだよ!」

パチェ「なんであなたが誇らしげになってんのよ・・・」

咲夜「とりあえず、お嬢様を部屋に寝かせて来ますね」

パチェ「えぇ、お願い。」

パチェ(・・・あのこの力は一体どこまで・・・)

彼の力が、とても気になって仕方ないパチュリーなのであった。



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