極限まで進化した頂点者の異世界生活

紫銀

十五話ゼロ

・・・ここは・・・
目が覚めると、真っ白な空間にいた。
見わたす限り何もなく、一人の女の子が俺の目の前に座っているだけだ。
「おっ目覚めたか、いや、正確には目覚めてないが、まぁいいか私が見えるのね?」
「誰だ?あんた?」
女の子は、白銀色のストレートヘアで、紫色の双眸が怪しく光る。純白のワンピースを着ており、歳は高校生位か?
でも、見た目に対して存在感が凄い。
「私はね、海斗くんをあの世界に勝手に転生させた世界神達の親の様な者の原初神、ゼロなのね」
「原初神・・・」
「そうなのね、でもやっと解放者が出たと思ったら人間の男の子だから驚いたのね。他にも色々な種族に種を撒いてたのに開化したのは君だけだったんだけどね」
種?もしかして消滅者ケスモノ創造者ツクルモノか?それが、俺の中で開化したって事か。
「でも使いすぎだね神力、体が元を造り終えてないのに転生初日に何回使ったのね?」
「えっと・・・」
義妹達のご飯と銀貨と、セラを助けるために鉄の傘を作って・・・
「十五回位?かな?」
「やっぱり使いすぎなのね、まぁ私が本能制御リミッターを君に付けてなかったのが悪かったのね」
本能制御リミッター・・・ですか」
それがなかったから何度も使えたのか・・・
でも良かった、そのおかげでセラ達を助ける事ができんだし。
「まず君が一日に使える神力の回数は特に指定は無いけど無理したらだめなのね、まぁまだ魔力をきちんと理解していないみたいだし仕方ないのね」
五回か・・・少ないな。
それに魔力か、てことは魔法とかもあるのか?
「まぁ、魔力のことはあっちの者に聞いてほしいのね、じゃあそろそろ元の場所に戻すのね」
「分かりました」
「最後にこれをあげるのね」
ゼロの手から光の珠が二つ産み出され、一つは俺の体に、一つは形状が変わり、銃の様な形に変わる。
そして、銃は純白の銃となり、形状を確立させた。
ピロン!
光の珠が体に入って行くと、ステータスが鳴った。
ステータスを見ると固体名ゼロから能力の譲渡がされましたと書かれている。
ステータスを開くと、固有能力と習得能力が増えている。
固有能力・空間箱ストレージ転移ワープ、習得能力・狙撃者ネラウモノが増えていた。
空間箱ストレージ・どんな物でも入る箱を現せることができる。容量は無限。空間箱ストレージに入れた物は入れたままの状態で取り出せる。生物は入らない。
転移ワープ・一度行った場所に一瞬で転移できる空間穴ワープホールを展開することができる。
狙撃者ネラウモノ.レベル10・狙った物に当たりやすくなる。の三つだ。
「こんないい能力を・・・いいのですか?それに、これは・・・銃?」
「惜しい、それは魔粒子銃マナガン魔力で弾丸を発射できて、能力の効果を付属できる銃なのね。まぁ、他の能力は本能制御リミッターを忘れてた事のお詫びなのね、後転移ワープでたまに遊びに来て欲しいのね」
「分かりました、ありがとうございます」
「いいのね、最後に目覚めても暴走しないように自制するのね」
「えっ、それってどうゆう・・・」
「それ以上は言えないのね、じゃあ頑張るのね~」
ゼロの声が遠ざかっていき、意識を失った。



今回は少し長めです。ゼロは時々出てくると思います。
次回は残酷要素が多いです。苦手な方は注意してください。
読んでくださった方は感想を書いて頂けると有難いです。
誤字等があればコメントで言っていただけるとありがたいです。
コメントをしてくださっている方々本当にありがとうございます。
いつも元気付けになっています。
本当にありがとうございます。

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