異世界ライフは最高である

黒井 月猫

《第六話》指輪は愛の印?

《第六話》指輪は愛の印?

僕とユリは、二人で王都にやって来た。
王都にやって来た理由は、3日前にさかのぼる。


3日前、

「ここの村にはほとんど
クエストが無いのよねー」

レイさんがため息混じりにそう言った。

「どうしてですか!?すぐ近くの
アステル火山でも強い魔物とかは、いたのに
討伐クエストとかはないんですか!?」

僕はつい声を荒らげてしまった。

「だって………」

レイさんの視線が痛い。

「僕が何かしましたか?」

「修行とか言ってここら辺の
魔物は全部、シャドウ君が
片付けちゃったじゃない。」

あ、そう言えばそうだった。
それなのにレベルは全く上がってなかった。
レベルはステータスを見てからじゃないと
上がらないらしい。
そう言うのは早く言ってほしいものだ。

話がそれてしまった。元に戻そう。

「そうでした……面目ない」

でもそのお陰で僕の貯金は
30億位たまっている。

「じゃあどこにいけばいいですか?」

「そうね~王都にいけばいいんじゃないかな?
王都ならクエストで溢れ返っているからね。」

そうか、ドラゴンもいると言っていたな。
なら王都に行ってみるかな。

「分かりました。王都に行きます。
でもその前に結婚式を挙げないとな。
ユリ、今日、挙げるぞ。」

「え、ちょっと急すぎない?」

「そんなもんどうでもいいだろ。」

リール兄さんが入ってきた。

「何で?結婚式は、挙げたほうがいいよ。」

「この季節がなんの季節か
忘れたのか?せっかく教えてやりに来たのに」

うーん兄さんはなんの話をしてるんだ?
……あ、この時期と言えば魔物の大量発生だ!
しかも綺麗な魔石も落ちたりする。
それを指輪にしろって意味か。

「ユリはどう思う。兄さんが
言っているのって魔物討伐戦の事だと思うんだよ。」

「私はシャー君が思う方がいいな。」

流石、僕の妻だ。優しいな。
経験値と指輪の一石二鳥だ!!

「じゃあタッグで一掃するぞ。ユリ!!」

「分かってるわよ。
時間は掛けずに行くからね」

《ブーブーブーブー》
《これより魔物討伐戦が開始されます。》

「行くぞ。ユリ!!」

「分かったわ。シャー君!!」

『身体・神強化』

『身体・神強化』


「俺達も負けられねー行くぞレイ!」

「そうね。行こう。リール君!」

『身体・王強化』

『身体・王強化』

今回の敵は、ゴブリンの群れ、
オーク、鬼、そして最大の敵はドラゴンだ。

「僕は後ろから首をとる。
ユリは注意を引き付けてくれ。」

「分かったわ!」

『影移動』

ゴブリンの群れの後ろにつき

『影魔法・発動』

『影魔法・武装・ナイフ』

そして
『影魔法・武装・ナイフ双』

そう唱えるとナイフは二本になる。

ゴブリンの群れを一掃したあと
僕は目をつぶりこう唱える

『時空魔法』

『時止め』

そう唱えると僕以外は、
全員が止まった。

「影魔法よ。喰え」

全ての敵を飲み込む。
魔石がゴロゴロ落ちているので

『影魔法・回収・掃除機』

魔石を全て拾い上げる

『時止め解除』

「あ、あれ敵が消えてる?」

「ユリ、戻るぞ。魔石は
既に俺が全て回収した。」

「時空魔法を使ったの?」

「うん、初めてで使い方が
あまり分からなかったがな」

「初めてなのにここまでって」

「まあ戻ろう」

そして僕とユリは僕達の友達で
装備を作っている子がいるので
二人で行くことにした。

「レオ、いるか~」

僕達の友達のレオは
天才的な才能を持っている。

戦いは全然、ダメなのだが
武器や装備を作るのだけは凄く
上手い。プロにも負けを取らないほどだ。

そして何故か関西弁だ。

「おお、どうしたんや?シャドー&ユリ
今日は何の用や?」

「僕とユリに指輪を作ってくれないか?
なるべく効果付与付きで」

「どんな効果がいい?」

「僕は影魔法強化か時空魔法が強化される
それかアイテムボックスか空間移動の能力が
付いている物かな」

「私は水魔法強化で」

「そんじゃあユリは水魔法強化で
シャドーはうーんアイテムボックスかな
上限無しのアイテムボックスでどうや?」

「良いね。それ」

「ありがとう。レオ君、何分で出来る?」

「五分で終わるから安心せい」

「いや、もうちょい
ゆっくりしても良いんだぞ?」

「舐めて貰っちゃあ困るんやけどで素材は」

「このドラゴンの魔石で頼めるか?」

魔石の大きさは大体、
中型犬位のサイズでめちゃくちゃ大きい

「デカイな。流石やな、やってやる!」

「じゃあよろしくな」

五分後

「出来たぞ~」

「付けてみてくれへんか?」

「分かった。両方とも
僕に貸してくれ」

「?何でや?
まあいい、はいよ」

僕は指輪を渡すために片膝で立ち
指輪をユリの指に通す。

「ありがとう。シャー君。
凄く嬉しい!
でも、やっぱりレオくんは凄いね。
すぐに水の力が沸き上がってきた。」

「そうだろ。そうやろう?」

「シャドーお前のは
自分の指にはめたあと
「アイテムボックスオープン」と言ったあとに
持った物がアイテムボックスに入るから
入れたいものを入れ終わったら
「アイテムボックスクローズ」と言えば
完全にしまえるから
あ、あとせっかくだから影魔法の奴も
やっといたぞだから黒になってるからな」

「長い説明、ありがとう。」

「じゃあ着けてみるかな」

そして黒い指輪を指に通す。
影魔法が強まっていくのを感じる。

「アイテムボックスオープン」

僕の暗鬼用に
持っている武器を全てしまう。

「アイテムボックスクローズ」

おおこれ便利だな。

「サンキューな
レオまた来るぞ」

「王都に行く前にまた来るね」

「おーけーやで」


終わり











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