異世界ライフは最高である

黒井 月猫

《第四話》幼なじみ登場!そして大人へ

《第四話》幼なじみ登場!そして大人へ

僕がいつも通り家で
本を読んでいると家の外で
女の子がたっており
その女の子は大きく息を吸って

「シャー君、遊ぼーー!!」

外で大きい声をあげているのは
僕の幼なじみのユリだ。

「ユリ、近所迷惑だ。
今は忙しいからなまた今度な」

そんな事を言いながら大体
あしらおうとするものの毎回
失敗するのだ。

「シャー君、遊んでくれないの?」

そう言いながらユリは泣き始めた。
いつもこうなる。だから毎回
遊ぶことになるのだ。

「分かった。ちょっと待ってろ」

「母さん行ってくるね。」

「行ってらっしゃい。気を付けてね」

母さんに手を振りながら
ユリの下に行くと

「シャー君、来てくれたんだー
へへっ嬉しいなー」

ユリは顔を赤くしながら言う。

多分だがユリは僕の事が好きだ。
僕もユリの事は可愛いと思っている。

だがユリは村長の娘で僕なんか
釣り合わないと思っている。

「ユリ今日は何して遊ぶんだ?」

「あははー決めてないよー
何で遊ぶー?剣の稽古でもする?」

何とこんなにバカっぽいのに
こいつは剣も魔法もある程度はできる。

この村では四番目に強い
一番は勿論、僕だ。

「どうせ勝ったら
お嫁さんにしてとか言うんだろ?」

「そうだよーでもシャー君は
絶対に勝つでしょ?」

何回、勝負しても僕が
勝つのは当たり前なのだが
いつもお嫁さんにしてとか言ってくる

「当たり前だ。でも俺も
お前に罰ゲームを要求する。
俺が勝ったら俺と結婚しろ」

「うん、もちろんって
何でー!?!?シャー君は
ユリと結婚したいの?」

俺はユリの事が好きだ。
そしてこの世界は一夫多妻らしいから
一人位大丈夫なのだ。

「当たり前だろ?」

「でも絶対に勝つからね」

「勝つ意味無くなったけどな」

『身体・強化』

身体・強化で十分だろ
と思っていたらユリが

『身体・神強化』

身体・神強化を使ってきた。
あれを使われたら僕のステータスを
大きく上回ってくる。

でも技術では僕が完全に
上回ってる。だからこれ以上は
何もしない。しないで勝てる。

「「試合、開始!!」」

「影魔法・発動」

「影魔法・武装・ソード」

「喰らえっっ!!」

僕はユリに本気で攻撃をする
だが神強化を使っているユリには
まともに攻撃も通らない

「ちっ」

すぐに後ろに下がる。
だがそれも無意味だと分かる。

「シャー君、遅すぎぃー」

ユリはそう言うと剣で
撫でるように僕を攻撃してきた。

「くそ、強い!」

「影魔法・蘇生」

回復したあとすぐに

「影魔法・壁創造」

影魔法で壁を作ってユリの攻撃を
受けないようにしたあと、

「影魔法・武装・ナイフ」

リーチは短いがこれなら
僕の得意な戦い方ができる。

「影魔法・壁創造・解除」

「影魔法・潜影」

これでユリには僕の姿が見えないはずだ。

「シャー君、どこに言ったのー?」

ユリがキョロキョロとしている。
でも、ユリが気付かないはずがない

「影魔法・拘束」

「きゃあ、シャー君のエッチィ!」

全くこいつは調子にのって

「すまんな、喰らえ」

「影魔法、ユリの剣を飲み込め」

そう僕が影に命令した途端に
影はユリの剣を飲み込んだ。

「影魔法・解除」

影魔法を解除して
拘束なども解いてやった。

そしてユリの事を見ると
ユリは泣いていた。

「ユリ、痛かったのか?
すまん配慮が足りなかった。」

「違うよ?シャー君のお嫁さんになれるのが
嬉しくて泣いてるんだよ?」

「そうかならいいのだが」

僕は安心しながらユリの手を包み

「ユリ、僕と一緒に居てくれるか?」

「もちろんです」

僕は五才で婚約をした。


ーーー
ーー
五年後、僕は十才になり
成人式に僕とユリと
僕のお母さんとユリのお母さんで
王都に行くことにした。

僕は黒のローブを着て
ユリはピンクのドレスを着ていた。

「ユリ、綺麗だね。」

「ありがとう。
シャー君も似合ってるよ。」

そして成人式が終わった後、
僕達は村に帰り村のギルドに寄った。

「僕もいよいよ冒険者か、
ユリはどうするんだ?」

ユリがどうするのかを
僕は聞いていなかった。正直に言うと
これだけの実力があるのだ。
僕と冒険者をしてほしいと思っている。

「シャー君と冒険者をやるー
シャー君のお嫁さんだしね。」

ユリは顔を赤くしてそう言った。

「そっか。じゃあ行くか。」

ユリの手を握って歩き始めた。

「レイさん、お久しぶりです。
元気にしていましたか?」

ギルドにいたレイさんに挨拶をする。
レイさんは前より大人っぽくなっていた。

「あら、久しぶり
シャドウ君こそ元気?」

「もちろんです。」

「そう言えば、二人とも成人おめでとう」

「ありがとうございます。レイさん」

「ありがとう。姉さん。」

因みにユリとレイさんは姉妹だ。

レイさんは拍手をしながら
笑顔でそう言った。

「成人したので、僕達は
冒険者になるためギルドに来たんですけど、
どうすれば良いですか?」

僕は一通りの事を説明して
レイさんの方を向き首をかしげる。

「分かったわ。じゃあこっちに来て。」

レイさんは僕達を手招きで
ある水晶の前に呼んだ。

「まずシャドウ君は、この水晶に
手を触れて見てくれる?」

僕の前に水晶を差し出してきた。

「分かりました。」

頷きながら水晶に手を触れた。
その瞬間、文字が浮き出してきた。

終わり




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