英雄って何ですか?
12話
現在、10人と5人のグループに分かれて10人の方は奴隷の[奴隷術]が付与された魔道具の奴隷の腕輪をつけられていた
そして、残りの5人は固まって話し合っていた。
「まず、それぞれ出来ることを話し合おう。」
「こんな時だけど貴方達3人とも、私たちは知ってるけど私たちのことは知らないでしょう?だから自己紹介も兼ねて話しましょう?」
「ああ、幸い時間はそのぐらいはあるだろう。」
「あ!言ってなかったね。10分しかあげないからね!」
「ちっ、地獄耳かよ…」
「あまり無いな、簡単に終わらそう。」
そう言って、カノンから始まった。
「では私から。私の名はカノン・ドルフィード。王国の魔法士団長の息子だ。神から賜ったスキルは[雷魔法]で、火、風、雷の3つの中級魔法が使える」
次はなんだかんだと仲のいいアーカム。
「俺はアーカム。平民だからファミリーネームはねぇ。スキルは[火魔法]だ」
次は10人の方に行った親友を心配しているレディアン。
「私の名前はレディアン・バーズルスよ。ロスト兄様とは兄弟ね。使えるスキルは[想叶魔法]分からない人のために説明すると私の願いをかなえる為の土台を作ってくれるスキルよ。例えば、カノンの雷魔法を使いたいと思ったら、その魔法のプロセスが分かるようになるの」
次はレディアンの隣で集まった時から震えている黒髪の青年。
「ぼ、僕のな、名前はモーキン。アーカムさんとお、同じ平民だよ。スキル、は、「純情」だ、よ。なんでもす、素直になるん、だよ。だから、今もも、震えて、るんだ。だけ、ど、なんでも、習っ、たら、すぐに、できる、よ。」
次は自己紹介を提案した落ち着いた雰囲気の令嬢。
「私の名前は、グロリア・アスラートよ。私の父は王国の金庫を預かってるの。所持スキルは[変装]よ。これは、触れたものなら1日に5分なれるの。だけど、違うものにならまた5分なれるわ。材質も触るだけなら変わらない。」
それぞれの自己紹介を聞いて全員少し下を向いた。
「戦闘系は2つに成長系が2つ、そして変質系が1つ。これで何か出来ないか?」
その中で、何故かまとめ役をしているカノンが声を出した。が、それにグロリアが異を唱えた。
「待って、まず戦うのかどうかでしょう?」
「はっ、戦うに決まってるじゃねぇか!あんな風に舐められんのは許せねぇ!」
それを聞いてグロリアはアーカムを睨みながら聞いた。
「先生には?」
「……いつかぶっ飛ばす。」
アーカムは更に顔色が悪くなったが、なんとか気丈に答えたが、
「はぁ、さっき実力を自称Sランクって言ってたでしょう?と言うことは先生と同じくらいって考えましょう。」
グロリアの返答を聞いて項垂れた。
「勝てる気がしねぇ。」
「まぁ、そうだがこのままではダメだから話してるんだ。逃げるのは論外。だから、戦うしか無いと思う。幸い、みんなを逃せたらいいからな。他のクラスにもいるらしいが、全員Sランクな訳が無いからな。1つくらい脱出できたところがあるはずだ。そこと合流して、他のクラスを強襲し、更に数を増やしてあいつを、打つ!」
カノンの説明に可能性を生み出したのか、アーカムが右腕を上に挙げて大声を出した。
「ああ、いいねぇ!燃えるな!その案乗った!」
「まぁ、たしかに少しはマシね。乗ったわ。」
「僕は、お、お任せし、します。」
だが、ただ1人レディアンは首を横に振った。
「私は反対よ。応援を待ちましょう。」
「そんな時間は無いし、向こうも待ってくれない。」
「でも、連携どころか実践もした事ないわよ?」
「いつかはしなくちゃいけないだろう。それが今日なだけだ。」
「レディアン、お前そんなに怖いならやめとけよ。止めねぇから。」
「!?何ですって!私は別にーーー」
少し興奮している2人に拳骨をしてカノンが止めた。
「2人とも。少し落ち着け。レディアン、悪いが賛成票の方が多いから従ってもらう。今は少しでも人手が欲しい。」
レディアンは興奮していた事を恥じたように下を向いた。
「わかったわ…。」
「連携できないなら、しなくていいんじゃない?」
「どういう事だ?」
「そのままの意味よ。連携しないでそれぞれが攻撃するの。だけど、私とか攻撃出来ない人も居るから、その人は後方支援って事なら大丈夫じゃない?」
「なろほど、じゃあ、私とアーカム、レディアンが前衛、後の2人は後衛を頼む。」
「はーい、そろそろ時間だよ。大まかには決まったみたいだからそれでいいよね?」
「分かった。では、お相手願おうか。」
「じゃあ、はっじめー。」
その言葉を合図にアーカムは男に向かって駆け抜け、詠唱をした。
「炎とは熱さ、炎とは勇気、炎とは強さ。我、その全てを欲するものなり![纏炎]!」
詠唱後、アーカムの両腕の前に赤色の魔法陣が現れそこを腕が通過すると腕が燃え上がった。
「ふーん、付与魔法使えたんだ。凄いねぇ。」
「馬鹿にしやがって!」
アーカムは男に向かってがむしゃらに殴り掛かる。だが、男はそれを全てその場から動かずその場で凌ぐ。
「何で素手の癖に暑がらねぇ!?」
「君のそれが下手くそだからじゃないかな?」
「クソがっ!」
「私も忘れてもらっては困る!」
カノンはアーカムの反対から男に攻撃を仕掛ける。
「初めてだから気をつけろよアーカム!我、弾丸を放つ者。火と風、合わされば灼熱に変える大きな力なり。我は、力を放つ者。[爆裂]!」
男の足元に赤色の魔法陣が現れた直後、爆破した。
「流石に無傷じゃねえだろ!」
「失敗して爆破してしまった!」
「あれで失敗ってお前どうする気だったんだよ…。」
「上の方向に向かって連続で爆破するつもりだったんだ。だけど1回で全部爆破してしまった……!クソッ、失敗だ!」
「教室に穴が開くぞ…。」
カノンとアーカムが話していると、男の声がカノンと反対方向のアーカムの隣から聞こえてきた。
「本当にねぇ、天井が崩れたら君達も死ぬよ〜?」
「あなたの方こそ死にますよ?」
男が話しかけた直後にレディアンのナイフによる刺突の奇襲をかけた。
「!?何故だ!」
だが、危なげなくそれを回避する。が、その顔は驚愕に彩られている。
「誰が言うかよ!」
「モーキン、いけ!」
後方に控えていたモーキンから巨大な火の玉が放たれ、男の前で爆発した。
グロリアの本当のスキルは[念話]。これは、術者が認めた相手同士で、声に出さずに会話が出来るスキルだ。そもそも、スキルも魔法程ではないが魔力を使い、このスキルはそこそこ燃費が悪いスキルだが、普通よりは多い魔力を使い、グロリアは会話を始める前にスキルで5人に呼びかけて、話し合っていた。そして、モーキンはスキル[演技]によって男を騙し、前衛が作る隙を伺っていたのだ。
「ふふん、僕の演技はうまいもんだろう?」
「はぁ、その自信がバレないかヒヤヒヤしたわ。」
「本当だぜ。この作戦もお前の演技ができるってのを信じたからやったけどよ。」
「そう言うアーカムこそチラチラと見ていて危なかったぞ。」
「と言うか、あんなに暴れたのにこの部屋少し燻んでいるだけって丈夫過ぎません?」
その言葉に笑い声が上がった。ーーー爆発地点から。
「はははっ、それだけSクラスが大事ってことでしょ?」
「!?なんであれを喰らって無事でいやがる!」
「ん?まだ習わなかった?自身を魔力で包んで魔力攻撃を防ぐ魔力防御だよ?」
「ちっ、先生がやってたのはこれか…。」
そして、男は今までのおちゃらけた雰囲気を変えた。
「そろそろこっちから行くぞ、ガキ共。」
その言葉とともに男が目の前から消えたと同時、前方にいたアーカム、カノン、レディアンは吹き飛ばされた。
アーカムとカノンはそのまま壁までふっ飛んだが、その手前で、なんとか空中で姿勢制御して、壁に当たる前で踏みとどまった。
「やっぱてめぇ、手馴れてやがるな。」
「伊達に冒険好きの父を持っていませんので。」
レディアンがなんとかカノンたちの立ち直る時間を稼いでいる時、後衛2人はカノンとアーカムのところに行き、魔法で治療していた。
「モーキン……、グロリア……、大丈夫か……。」
「君よりはね。ただ、魔力がもうすっからかんだよ。」
「そうね、私はあと数回治療はできるけど、治癒魔法は苦手だしスキルで魔力を圧迫されてたから戦力外ね。」
「チッ、打つ手がねぇか。レディアンがこんなかで1番強いがそれでも全然足りねぇ。」
「ああ、私たちも全身の痛みで動くのはしんどい。さて、どうすーーー」
カノン達が話し合っている途中、レディアンがまたしても吹き飛ばされ、今度は姿勢制御に失敗して壁に当たった。
『レディアン!』
「はぁ、はぁ、何か…、思いつき…、ましたか?」
「すまない、まだ何も……。」
「仕方が、無いですね…。奥の手を使います…。ですので、魔力を下さい。」
「だけど、あなたーーー」
すでにボロボロのレディアンに無理はさせれないとグロリアは止めようとしたが、カノンはグロリアの顔の前に手を出し、辞めさせた。
「いや、それしか方法が無い。」
「カノン!てめえ、レディアンがどうなっても良いのか!?」
「うるさい!!さっさとしなさい!時間が無いんですよ!!!」
「!?クッ、分かった。やるぞ!」
アーカムの声に合わせてアーカム、カノン、グロリアの魔力がレディアンに向かい、体の中に入った。
そして、話している時、攻撃して来なかった男に向かってレディアンは一歩を踏み出した。
「かなりロスがありますが、なんとかなるでしょう。」
「待ったんだ、さっさと来い。」
その言葉を合図に第2ラウンドが始まった。
そして、残りの5人は固まって話し合っていた。
「まず、それぞれ出来ることを話し合おう。」
「こんな時だけど貴方達3人とも、私たちは知ってるけど私たちのことは知らないでしょう?だから自己紹介も兼ねて話しましょう?」
「ああ、幸い時間はそのぐらいはあるだろう。」
「あ!言ってなかったね。10分しかあげないからね!」
「ちっ、地獄耳かよ…」
「あまり無いな、簡単に終わらそう。」
そう言って、カノンから始まった。
「では私から。私の名はカノン・ドルフィード。王国の魔法士団長の息子だ。神から賜ったスキルは[雷魔法]で、火、風、雷の3つの中級魔法が使える」
次はなんだかんだと仲のいいアーカム。
「俺はアーカム。平民だからファミリーネームはねぇ。スキルは[火魔法]だ」
次は10人の方に行った親友を心配しているレディアン。
「私の名前はレディアン・バーズルスよ。ロスト兄様とは兄弟ね。使えるスキルは[想叶魔法]分からない人のために説明すると私の願いをかなえる為の土台を作ってくれるスキルよ。例えば、カノンの雷魔法を使いたいと思ったら、その魔法のプロセスが分かるようになるの」
次はレディアンの隣で集まった時から震えている黒髪の青年。
「ぼ、僕のな、名前はモーキン。アーカムさんとお、同じ平民だよ。スキル、は、「純情」だ、よ。なんでもす、素直になるん、だよ。だから、今もも、震えて、るんだ。だけ、ど、なんでも、習っ、たら、すぐに、できる、よ。」
次は自己紹介を提案した落ち着いた雰囲気の令嬢。
「私の名前は、グロリア・アスラートよ。私の父は王国の金庫を預かってるの。所持スキルは[変装]よ。これは、触れたものなら1日に5分なれるの。だけど、違うものにならまた5分なれるわ。材質も触るだけなら変わらない。」
それぞれの自己紹介を聞いて全員少し下を向いた。
「戦闘系は2つに成長系が2つ、そして変質系が1つ。これで何か出来ないか?」
その中で、何故かまとめ役をしているカノンが声を出した。が、それにグロリアが異を唱えた。
「待って、まず戦うのかどうかでしょう?」
「はっ、戦うに決まってるじゃねぇか!あんな風に舐められんのは許せねぇ!」
それを聞いてグロリアはアーカムを睨みながら聞いた。
「先生には?」
「……いつかぶっ飛ばす。」
アーカムは更に顔色が悪くなったが、なんとか気丈に答えたが、
「はぁ、さっき実力を自称Sランクって言ってたでしょう?と言うことは先生と同じくらいって考えましょう。」
グロリアの返答を聞いて項垂れた。
「勝てる気がしねぇ。」
「まぁ、そうだがこのままではダメだから話してるんだ。逃げるのは論外。だから、戦うしか無いと思う。幸い、みんなを逃せたらいいからな。他のクラスにもいるらしいが、全員Sランクな訳が無いからな。1つくらい脱出できたところがあるはずだ。そこと合流して、他のクラスを強襲し、更に数を増やしてあいつを、打つ!」
カノンの説明に可能性を生み出したのか、アーカムが右腕を上に挙げて大声を出した。
「ああ、いいねぇ!燃えるな!その案乗った!」
「まぁ、たしかに少しはマシね。乗ったわ。」
「僕は、お、お任せし、します。」
だが、ただ1人レディアンは首を横に振った。
「私は反対よ。応援を待ちましょう。」
「そんな時間は無いし、向こうも待ってくれない。」
「でも、連携どころか実践もした事ないわよ?」
「いつかはしなくちゃいけないだろう。それが今日なだけだ。」
「レディアン、お前そんなに怖いならやめとけよ。止めねぇから。」
「!?何ですって!私は別にーーー」
少し興奮している2人に拳骨をしてカノンが止めた。
「2人とも。少し落ち着け。レディアン、悪いが賛成票の方が多いから従ってもらう。今は少しでも人手が欲しい。」
レディアンは興奮していた事を恥じたように下を向いた。
「わかったわ…。」
「連携できないなら、しなくていいんじゃない?」
「どういう事だ?」
「そのままの意味よ。連携しないでそれぞれが攻撃するの。だけど、私とか攻撃出来ない人も居るから、その人は後方支援って事なら大丈夫じゃない?」
「なろほど、じゃあ、私とアーカム、レディアンが前衛、後の2人は後衛を頼む。」
「はーい、そろそろ時間だよ。大まかには決まったみたいだからそれでいいよね?」
「分かった。では、お相手願おうか。」
「じゃあ、はっじめー。」
その言葉を合図にアーカムは男に向かって駆け抜け、詠唱をした。
「炎とは熱さ、炎とは勇気、炎とは強さ。我、その全てを欲するものなり![纏炎]!」
詠唱後、アーカムの両腕の前に赤色の魔法陣が現れそこを腕が通過すると腕が燃え上がった。
「ふーん、付与魔法使えたんだ。凄いねぇ。」
「馬鹿にしやがって!」
アーカムは男に向かってがむしゃらに殴り掛かる。だが、男はそれを全てその場から動かずその場で凌ぐ。
「何で素手の癖に暑がらねぇ!?」
「君のそれが下手くそだからじゃないかな?」
「クソがっ!」
「私も忘れてもらっては困る!」
カノンはアーカムの反対から男に攻撃を仕掛ける。
「初めてだから気をつけろよアーカム!我、弾丸を放つ者。火と風、合わされば灼熱に変える大きな力なり。我は、力を放つ者。[爆裂]!」
男の足元に赤色の魔法陣が現れた直後、爆破した。
「流石に無傷じゃねえだろ!」
「失敗して爆破してしまった!」
「あれで失敗ってお前どうする気だったんだよ…。」
「上の方向に向かって連続で爆破するつもりだったんだ。だけど1回で全部爆破してしまった……!クソッ、失敗だ!」
「教室に穴が開くぞ…。」
カノンとアーカムが話していると、男の声がカノンと反対方向のアーカムの隣から聞こえてきた。
「本当にねぇ、天井が崩れたら君達も死ぬよ〜?」
「あなたの方こそ死にますよ?」
男が話しかけた直後にレディアンのナイフによる刺突の奇襲をかけた。
「!?何故だ!」
だが、危なげなくそれを回避する。が、その顔は驚愕に彩られている。
「誰が言うかよ!」
「モーキン、いけ!」
後方に控えていたモーキンから巨大な火の玉が放たれ、男の前で爆発した。
グロリアの本当のスキルは[念話]。これは、術者が認めた相手同士で、声に出さずに会話が出来るスキルだ。そもそも、スキルも魔法程ではないが魔力を使い、このスキルはそこそこ燃費が悪いスキルだが、普通よりは多い魔力を使い、グロリアは会話を始める前にスキルで5人に呼びかけて、話し合っていた。そして、モーキンはスキル[演技]によって男を騙し、前衛が作る隙を伺っていたのだ。
「ふふん、僕の演技はうまいもんだろう?」
「はぁ、その自信がバレないかヒヤヒヤしたわ。」
「本当だぜ。この作戦もお前の演技ができるってのを信じたからやったけどよ。」
「そう言うアーカムこそチラチラと見ていて危なかったぞ。」
「と言うか、あんなに暴れたのにこの部屋少し燻んでいるだけって丈夫過ぎません?」
その言葉に笑い声が上がった。ーーー爆発地点から。
「はははっ、それだけSクラスが大事ってことでしょ?」
「!?なんであれを喰らって無事でいやがる!」
「ん?まだ習わなかった?自身を魔力で包んで魔力攻撃を防ぐ魔力防御だよ?」
「ちっ、先生がやってたのはこれか…。」
そして、男は今までのおちゃらけた雰囲気を変えた。
「そろそろこっちから行くぞ、ガキ共。」
その言葉とともに男が目の前から消えたと同時、前方にいたアーカム、カノン、レディアンは吹き飛ばされた。
アーカムとカノンはそのまま壁までふっ飛んだが、その手前で、なんとか空中で姿勢制御して、壁に当たる前で踏みとどまった。
「やっぱてめぇ、手馴れてやがるな。」
「伊達に冒険好きの父を持っていませんので。」
レディアンがなんとかカノンたちの立ち直る時間を稼いでいる時、後衛2人はカノンとアーカムのところに行き、魔法で治療していた。
「モーキン……、グロリア……、大丈夫か……。」
「君よりはね。ただ、魔力がもうすっからかんだよ。」
「そうね、私はあと数回治療はできるけど、治癒魔法は苦手だしスキルで魔力を圧迫されてたから戦力外ね。」
「チッ、打つ手がねぇか。レディアンがこんなかで1番強いがそれでも全然足りねぇ。」
「ああ、私たちも全身の痛みで動くのはしんどい。さて、どうすーーー」
カノン達が話し合っている途中、レディアンがまたしても吹き飛ばされ、今度は姿勢制御に失敗して壁に当たった。
『レディアン!』
「はぁ、はぁ、何か…、思いつき…、ましたか?」
「すまない、まだ何も……。」
「仕方が、無いですね…。奥の手を使います…。ですので、魔力を下さい。」
「だけど、あなたーーー」
すでにボロボロのレディアンに無理はさせれないとグロリアは止めようとしたが、カノンはグロリアの顔の前に手を出し、辞めさせた。
「いや、それしか方法が無い。」
「カノン!てめえ、レディアンがどうなっても良いのか!?」
「うるさい!!さっさとしなさい!時間が無いんですよ!!!」
「!?クッ、分かった。やるぞ!」
アーカムの声に合わせてアーカム、カノン、グロリアの魔力がレディアンに向かい、体の中に入った。
そして、話している時、攻撃して来なかった男に向かってレディアンは一歩を踏み出した。
「かなりロスがありますが、なんとかなるでしょう。」
「待ったんだ、さっさと来い。」
その言葉を合図に第2ラウンドが始まった。
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