男尊女卑の改革者

D_9

第一章『異世界転生!?』第六話「この世界と覚悟の物語」


「…………マルシア〜?準備できたかしら〜?」


「問題ありません。こちらの準備は整っております」


「あ、お母様っ。これ、どうぞっ」


「ありがとう、ソフィア。こっちも準備はできたわよ、ミリア!」


「ありがとう〜」


「…………よしっ!これで料理は全部持ってきたよな?」


「ふむ。ミリア、こっちも大丈夫だぞ!」


「ありがとう。先生、クライド。それじゃあ……………ユウちゃん!」


 そう言って、ミリアたちが俺の座っている方向を向く。現在、俺の目の前には、ご馳走が並んでいる。元の世界じゃ見たことがないってくらいの量と質だった。そのテーブルの周りには笑顔を浮かべる家族たちがいる。

 そしてミリアがグラスを持って、


「………ニ歳のお誕生日、おめでとう〜!!」


「「「「「「おめでとう(ございます)〜〜!!!」」」」」」


 その言葉とともに、パンッと言う音が部屋中で鳴り響く。

 そう。今のミリアの言葉からもわかるように、今日は俺の誕生日だ。

 あれからなんやかんやあり、いつの間にか俺はニ歳の誕生日を迎えていた。

 なんやかんや、というのは例えば、言葉がだいぶ話せるようになったので、試しにミリアと姉さんのことを「まま」、「ねぇね」と呼んでみたところ、二人に窒息するレベルに抱きしめられて、マルシアですらなんか期待に満ちた目をしていて止めてくれなくて、三途の川が見えたり…………(後でマルシアのことを「しあ〜」と呼んでみたら、鼻を押さえてどこかへ行ってしまった)。

 遠征に出ていたクライドが「寂しかったよ〜〜!!」とか帰ってきて早々、そんなことを言いながら俺にダイビングで飛び込んできたので、ミリアからの強烈なボディーブロー( 俺の目では捉えられませんでした)を喰らって、そのままどこかへ連れて行かれたり………(へ?その後?知るわけがない)。

 ネロ先生が明らかに赤ちゃんに教えることではないこと?をペラペラと俺に話していたところ、どこからか現れたミリアに頭を掴まれてどこかへ行ってしまったり…………(なんか「ミシミシ」って音してたけど、気のせいだよな)。

 ……………アレ?なんか、ろくなことが無かった気が………。

 まぁ、そんな面白く楽しい日々を過ごしていたら、いつの間にかニ歳になっていた。この二年間で俺も成長したものだ。だいぶ言葉を話せるようになったし、一人で歩けるようにもなった。魔法はまだ使えないが魔力を制御することはできるようになった。まぁ、それだけでは何も出来ないのだが、魔法を使うにはこの魔力制御が重要ということだったので、出来るようになったときはメチャクチャ褒められて、これからも訓練するように、と言われた。

 あ、そう言えば何故二歳の誕生日かと言うと、クライドが俺の一歳の誕生日の日に、国の重要な会議だかなんかで出席できなかったのだ。それで泣きながら帰ってきて、


「二歳の誕生日は絶対に出るからな!?」


 と、ものすごく真剣な顔で言ってきたので、俺はうなずくしかなかった。


 この二年間で、何が一番嬉しかったかと言われれば、やはり歩けるようになったことだ。もちろん、皆はよく俺のことを構ってくれる。だが、やはり自分の意思で移動したいときもある。歩けるようになったときももちろん褒められたが、そのときの嬉しさは群を抜いていた。自分で図書室に行ったり、メイドさん(兵士)?たちの訓練を見に行ったりと、行動範囲が広がってさらにこの世界について、知ることができた。

 俺は男なのであまり外には出られない。これまでも外へは数えられるほどしか出ていない。そのため、少し外に出られるだけでもスゴく嬉しかった。そして俺の家の近くには村があるらしく、ウチが管理しているらしい。また行ってみたいな。

 そんなことを考えていると、


「はい、ユウちゃん。あ〜んっ」


 とミリアが食べさせてくれる。まぁ、いくら成長したとはいえまだまだ子供。大人しく食べさせてもらう。


「あむっ…………むぐむぐ。おいし〜〜」


「ふふっ、そう?よかったわ〜」


 幸せそうに微笑むミリア。


「はいっ」


「?」


「母様も!あ〜んっ」


 とお返しに俺のお皿に盛られていた(何かの)お肉をあげる。すると、


「「「「っ!?!?」」」」


 何故か、鼻を押さえながらミリアが顔をそらす。周りを見ると、ミランダやマルシア、メイドさんたちも同様のリアクションをしている。


「(えっ………そんなに嫌だったのか?)」


 いきなりのことに、精神的なダメージを負ってしまう。俺はそこそこ打たれ強いはずなのだが…………。


「あ…………ご、ごめんなさい」


「…………えっ?」


「あ、あの。いやだったら、やめるよ?」


 俺がそう言うと、ミリアはいきなり、


「ち、違うのよっ!ユウちゃんっ!!」


 必死の形相で否定する。


「………ちがう?」


 ヤケに必死な顔をして、そういうミリアに聞き返す。


「っ!………………え、えっとね。さっき、顔を背けちゃったのは、ユウちゃんが嫌だからじゃないのよ〜?」


「そうなの?」


「えぇ、もちろんよ〜。だって私、ユウちゃんを世界で一番愛してるもの〜」


「……………」


 ミリアはいつもより、少し引きつった笑顔を浮かべてそう言った。ドラマとかでは定番のセリフだけど、実際に言われるとなんか照れてしまう。でも、それ以上に嬉しさがこみ上げてきてしまう。だから、


「うん!僕も母様のこと、だい好きだよっ!!」


 嬉しかったので、俺も笑顔を浮かべながら、返事をする。すると、


「「「「ぶはっ!!!!」」」」


 綺麗な放物線状の鼻血があちらこちらで発生した。その光景は何故か幻想的?に見えるてしまう。

「(おぉ、すごい光景だ…………………って、え?)」


「か、母様っ!?みんなっ!?なんでっ!?」


 思わずパニックに陥ってしまう。いや、だってさっきまでニコニコしてた人たちが、いきなり空に飛ぶ勢いの鼻血を出すんだよ?

 俺が一人でパニックになり、みんなは鼻を押さえて、プルプルと震えている。

 一方、その光景を見ていたクライドとネロは、


「………………アイツ、すごいな」


「…………お主の息子だろうが。まぁ、大物になるのは間違いないだろうな」


 と思わず、愚痴っていたのは二人しか知らないだろう。






「…………はいっ。ユウちゃん!」


「はむっ……………おいしい!ありがと!姉さま」


「えへへっ。あ、こっちも!はい、あ〜んっ!」


「あむっ」


 事件が終わったあと、大人たち(先生とクライド以外)が何やら集まって話し合いをした結果、食べさせるのは姉さんだけになったらしい。何故そんなことになったのかはよく分からなかったが、姉さんは嬉しそうにしてたしまぁいいか。…………でも、時々なんか視線を感じるんだよなぁ。なんか、嫉妬?みたいな。

 そんなふうに食事を楽しんでいるとクライドが立ち上がって、


「…………よし。そろそろ、プレゼントの時間にするか。マルシア」


 そう言って、マルシアに指示を出す。


「はい。では、まずは私たちから」


 すると、奥の方から何かが運ばれてきた。


「ユウト様。これは私たち、メイド一同からです。受け取っていただけますか?」


「うん、もちろん!」


 そう言ってマルシアが渡してくれたのは、大量の本だった。


「プレゼントを何にしようかメイド全員で話し合ったのですが、ユウト様は本がお好きなようでしたので、一人一冊ずつ選びました。中には、魔法書やこの国には無い物もありますので楽しんでいただけると思います。このようなものですが、受け取っていただけますか?」


「うん、もちろんだよっ!わざわざ僕のために買ってきてくれて、ありがとね。みんなっ」


 人からのプレゼントがこんなに嬉しいものだと言うことを俺は、ここに来るまで知らなかった。だから、素直にお礼を言う。誠心誠意、心をこめて。


「っ……………いえ。こちらこそ、ありがとうございます」


 一瞬、ビクッとなったマルシアはそう言って後ろに下がる。見ると、他のメイドはプルプルしたり、泣いたりしている娘もいた。………………そんなに嬉しかったの?


「それじゃあ、次は私たちね」


 そんなことを考えていると、後ろからそんな声が聞こえる。ミリアとミランダ、そしてソフィアだ。


「はいっ、ユウト」


 ソフィアが青い石のようなものを渡してくれる。


「これは何ですか?」


 受け取って見てみると石は半透明で、中ではユラユラと波のように何かが動いているのがわかる。


「これにはね?魔力が込められてるの!」


「魔力ですか?」


「えぇ。簡単に言えば、お守りみたいなものよ。三人で作ったの」


「!……………わざわざ作ってくれたんですか?」


 三人の話からすると、これは魔道具ということになる。魔道具とはその名のとおり、魔力が込められた道具である。魔力を込められた魔法がこの石の中には入っているようで、普通の石ではないことがわかる。


「うんっ!そうだよ?これには、防御魔法が込められてるの。だから、お守り!ちゃんと持ってなきゃ、ダメだよ?」


 ソフィアはニッコリと笑いながらそう言った。


「…………うん。大切にするね」


 だから、俺もニッコリと笑いながらそう返す。人からの、しかも自分の大切な人からの贈り物がこんなにも嬉しいなんて、知らなかった。

 そんな感じで俺が人生(前世も含めて)で数えれるほどの数の感動を覚えていると、クライドが立ち上がりメイドさんから何かを持ってきて、それを持ってくる。


「俺からはこれをお前にプレゼントする」


 いつものようなヘラヘラ?した雰囲気はどこにもなく、真剣な眼差しを俺に向けてくるクライド。その様子を見ていたメイドさんたちもぼうっと見惚れているようだ。まぁ、珍しくミリアたちもだが。いつも、そうしとけばいいのに………。

 そうして渡されたのは、


「…………剣?」


 そう、剣だ。短剣くらいだろうか?まぁ、今の俺の体のサイズ的にはこれでも中々大きめではある。でも、なんでいきなり…………、


「………どうしてって顔をしてるな?」


「はい」


「…………この世界では、男は貴重な存在だ。特に秀でたものがなくても、貴族にだって簡単になれる。でもな?貴族ってのは、そんなもんじゃないんだ」


 そう言うクライドの顔は、いつになく厳しい顔をして怒気を放っていた。


「俺達貴族には、民を守るっていう義務がある。でも、男っていうだけで村を任せられた奴らにそんな役割が務まると思うか?」


「…………………」


「さらに、アイツらは面倒なことは全部女に任せる。そして何かあっても責任はとらない。俺は男が優遇され過ぎるこの世界が嫌いだ」


 クライドが言ったようにこの世界で男は優遇されることが多い。よっぽどのことがない限りは、生活に困ることなどないだろう。

 だが、そんな状況で過ごしてしまった男たちは、その傲慢さを如何もなく発揮していた。聞いた話では、昔は男性に対して女性は逆らってはいけない、などという極端な法令も存在していたらしい。とは言え、現在はそんなことはなく、今の国王の祖父から女性に対する人権問題について、少しずつ緩和されていったらしい。

 だが、それはあくまで表面上だけである。今も女性の扱いが、男性に比べて酷いという事実はあまり変化していないのだ。


「…………昔、俺の爺さんによく言われたよ。『男も女も皆、人間なのだから決して見下してはならんっ!!』てさ。俺もそのとおりだと思う。俺はミリアたちを自分の命以上に大切に思っているし、もしも何かあったら、彼女たちを全力で守るって覚悟を決めてる。この剣はお前の覚悟みたいなものだ」


「覚悟?」


「あぁ。決して私欲に溺れず、他人のために力を使い、大切な人を守るっていう覚悟だ」


「……………」


 クライドはそう言って、俺の瞳を見つめる。明らかに二歳の俺に言う言葉ではないだろう。でも、クライドはそれを俺に真剣な眼差しで言った。俺なら理解できる、と信じているかのようだ。


「(…………覚悟、か)」


 この世界では前の世界よりも、命の価値が軽い。誰でも、簡単に命を奪われてしまう可能性が高い。それは魔物であったり、人間であったりするが、いずれにせよ死ぬことに違いはない。

 そして、この男尊女卑・・・・の世界ではその危険性は女性のほうが高い。それがこの世界の当たり前なのだ。だが、俺からしたらそんなのはありえない話だ。命は誰にでもあるものであり、その価値は全て同じはずなのだ。だから俺はそんな世界は間違っていると思う。

 そしてクライドもそう思っている。この世界において、クライドのような男性は希少な存在であろう。こんなふうに毎日、皆の笑顔が絶えない家庭など滅多にないのだろう。そんな生活を作っているクライドが俺にこう言っているのだ。


「(…………だったら、俺は)」


 俺は真っ直ぐにクライドの目を見つめ返す。


「……………父さま」


「ん?」


「ぼくは父様が好きです。母様が好きです。姉さまが好きです。ミランダ様が好きです。メイドの皆さんが好きです。……………今の生活が、大好きです」


「……………」


「だから、僕は今の幸せを手放したくありません。だから僕は力が欲しいです。守れる力が欲しいです。だから、僕はこの剣を受け取ります」


 俺はそう言って、クライドから剣を受け取った。己の覚悟と共に。

 すると、クライドが俺の頭に手を乗せてワシャワシャと撫でる。


「…………よく言ったな。さすがは俺の息子だ」


 そう言ったクライドはどこか嬉しげに、どこか誇らしげに笑っていた。






〜ソフィアside〜

 今日は、私の可愛い可愛い弟であるユウトの誕生日。母様もさすがに今日ばかりは習い事とかは早めに終わりにしてくれて、私もパーティーの準備を手伝った。その時、ユウトが自分も手伝う、と微笑みながら言ってきてくれて、思わずぎゅ〜っとしてしまった。

 私は、何度かお母様と一緒にパーティーのようなものに行ったことがある。その時にも男の子はいたのだけど、正直印象は良くなかった。いつも威張っているし、女の子に手を出していたし。

 でも、ユウトは違う。ユウトは誰にでも笑顔で優しい。以前、新人メイドさんが誤って、ユウトに水をかけてしまったことがあった。メイドさんは顔を真っ青にして、泣きながら謝っていた。普通なら、クビになってしまうような事件だったけど、ユウトは大丈夫だよ、と言って頭を撫でながら慰めていた。その時にメイドさんが顔を赤くしていたのはなんでだろ?

 ともかく、ユウトは優しい。コロコロと優しい笑みを浮かべるその様子は、まさに天使みたいだと思う。

 そして今、私の目の前でユウトにお父様が真剣な眼差しを向けている。覚悟を決めろと、お父様は言っていた。お父様やユウトのように、女性に優しい男性はとても希少だ。少なくとも、私は二人以外にそんな人は見たことがない。そんな優しい二人が私は大好きだ。でも、私はユウトには危険なことはさせたくない。優しいこの子を戦わせたくない。

 ユウトが私よりも才能があることはわかっている。ユウトが今練習している魔力制御も私が出来るまでは数週間かかってしまった。でも、ユウトは三日もたたずにできるようになってしまった。そのこと自体は、私も鼻が高い。

 でも、だからといってこの子が戦う必要はない。この子が戦わなくてもいいように、私が強くなればいい。私は今までこう思っていた。だから、魔法の練習も今まで以上に頑張れていた。

 私は、そんなことを言うお父様に抗議しようと口を開こうとした。でも、それはあの子の言葉で遮られた。


「……………父さま」


 そう言うユウトの表情はいつものような優しい表情ではなく、何かを決意したような表情だった。

 私はユウトの顔を見て、ドキンっと心臓が高鳴ったのを感じた。そして、今の状況に相応しくないことを思ってしまった。


「(……………カッコいい)」


 自然に思ってしまった。昔からずっと思っていた事だけど、なんというか、他の人とは格が違う。私よりも小さいのに、その体は私よりも大きく感じて、頼りがいがあるように見えてしまう。私はユウトに見惚れてしまい、何も耳に入ってこなかった。でも、ある言葉だけは都合よく、私の耳が拾ってしまった。


「………姉さまが好きです…………」


「(ドクンッ)」


 一際大きく心臓がなった気がした。


「(ユウトが好き?私を??)」


 私だって、ユウトのことが好きだ。だから、ユウトが私のことを好きでも別に変なことではない。


 …………ない筈なのに、その言葉は私の思考を硬直させる。


「(好き………すき………すき…………)」


 頬が赤くなっていくのが分かる。なんでこんなふうになっているのだろう。普通の事のはずなのに……………。


「………………ま?」


「(そう。普通のこと。普通のことなんだから、気にしなくていい)」


「……………さま!」


「(…………うん。大丈夫。ユウトは私の可愛い弟)」


「姉さま!」


「へっ?」


 私が一人でそんなことを考えていると、いつの間に近づいてきたのか、ユウトがいた。

 ……………超至近距離に。


「……………」


「ね、姉さま?大丈夫ですか?」


「……………………」


「あ、あの…………」


 …………相変わらず、綺麗な目をしてるなぁ。顔も女の子みたいに整っているし、髪もサラサラで、さっきからいい匂いが私の鼻孔をくすぐっている。


「だ、大丈夫ですか?」


「……………え?あ、えっと!だ、大丈夫よ!?」


「ほ、本当ですか?疲れてたりしませんか?さっきから、話しかけていたのに反応がなくて……………」


「ほ、ホントに大丈夫だから…………」


「そ、そうですか?」


 私は、なんとか疑い?を晴らして、一息ついてようやく落ち着いた。でも、冷静になってしまったが故に意識してしまった。

 ユウトの顔が超至近距離にあるということに。


「……………姉さま?また、顔が赤くなっているような?」


「え!?」


「や、やっぱり熱があるんじゃないですか?」


 ユウトのせいだよ!?…………とは言えず、なんと言い訳をしようか悩んでしまう。


「えっと………こ、これは、その………だ、だいじょ………」


 私は大丈夫と言おうとしたが、またもや彼の言葉と行動によって遮られてしまう。


「失礼しますね?」


「っっ!?!?」


 ユウトが急におでこをくっつけてきた。


「……………やっぱり、少しずつ熱くなってきてませんか?」


 ユウトは純粋な目を私に向けてくる。でも、私にはそれに対応できるほどの余裕はなく、


「きっ…………」


「き?」


「キャァ〜〜〜〜!?!?!?」


「(可愛すぎるよ〜〜〜〜!?!?)」


 私は思わず、部屋を飛び出してしまった。






 その後、ソフィアが去った部屋の中では、


「あらあら…………」


「流石はユウちゃんね」


「……………あの子のこと、お願いできないかしら?」


「そうね〜。まぁでも、私達が手伝う必要も無い気がするわ〜」


「…………やはり、旦那様の血を引いておられるのですね」


 と、苦笑混じりに話す三人の女性と


「………………あの、僕はなにかしてしまったのでしょうか?」


「さぁ?なんだろうな?」


「…………なんで、ニヤニヤしてるんですか?」


「ん?…………まぁ、気にすんなっ!」


「………………」


 頭にハテナを浮かべる少年と、その少年の様子を見てニヤニヤと楽しそうにする父親の姿があった。




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