ヤンデレ彼女
ヤンデレ彼女
「夏海!    お待たせ!」
    高校二年生であるこの俺、赤西純平にはとても可愛い彼女がいる。
「遅〜い!    待ってたよ、純平くん」
    彼女の名前は白鳥美香。成績優秀、運動神経抜群、長い黒髪で整った顔立ちの超絶美人と平凡な容姿の俺とはとても釣り合うては思えない。
    しかし……
「それよりさ、さっき一瞬、あっちの女の方を見たよね?    なんでかな?   ねえ、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?」
    怖え!    レイプ目になってやがる。美香はとても嫉妬深く、他の女性と話すことはおろか、視線を送っただけでも不機嫌になる。
「た、たまたまだよ!   それよりさ、早くデートに行こう!    な?」
「......そうだね」 
    不機嫌な美香を眺めて、俺たちはデートをすることにした。
最初に向かったのはサイゼリヤである。
    サイゼリアは手頃な価格で料理を楽しめる。全く、サイゼリヤは東京ディズニーランドと並ぶくらいのデートスポットだと思う。
    デートにサイゼリヤはありえないよね〜とか抜かす女は論外だと思う。
    その点、美香は俺とならサイゼリヤでもすき家でも床屋でも一緒にデートに行ってくれる。
    本当、出来た彼女だぜ!
    中に入ると女性店員が案内してくれた。
「いらっしゃいませ、二名様でしょうか?」
「はいそうです」
    俺は美香が不機嫌にならないように女性店員と目を合わせないようにした。
「こちらへどうぞ」
二人用の席へと座った。
「純平君、先に選んで」
美香は俺にメニューを渡してくれた。さーて、何を選ぶかな。
「ミートスパゲティ、カツカレー、えー親子丼も美味しそうだな......」
俺は迷った末、ミートスパゲッティを選ぶことにした。
「私はエビドリアにするわ」
そうして、店員に注文をした。
十五分ほど経過した後、料理が運ばれてきた。
「おー! うまそー!」
トマトソースの匂いが俺の鼻腔をくすぐった。
「そうね、あ! そうだ! ちょっとミートスパゲッティ貸して!」
そういうと美香はミートスパゲッティを自分の近くに引き寄せた。
なんだ? 一口食べるのだろうか? 美香はナイフを取り出した。
すると、自分の人差し指をナイフで軽く傷つけた。
「え?」
美香の人差し指からは血が出てきた。出血した血はミートスパゲッティに混入した。
「スパイスに私の血を入れてあげたよ! これで美味しさ百倍!」
そういい、ミートスパゲッティを返してきた。
「あ、ありがとう!」
若干引きつつもありがたく美香の血液入りミートスパゲティを受け取った。
さーて、早速食べるか。俺はフォークを取り出した。
「ねぇ、純平君。私も純平君の血が欲しいな......」
はぁ? 思わずそう声に出しそうになった。
「え......いや、それはちょっと」
「ちょっと手を貸して」
すると美香は俺の手をエビドリアの上に持ってきた。
次の瞬間、ナイフで俺の手の甲を切りつけてきた。
「つ......」
俺は痛みで顔をしかめた。思ったより出血し、血はエビドリアに中に入っていった。
「うわぁ! 純平君の血液だ!」
美香は光悦の表情を浮かべている。
ちょっと痛かったが美香はとても嬉しそうな顔をしているからまぁいいか。
俺と美香は食事をした。
食事を終え次のデートスポットへ向かうことにした。
「次はどこに行く?」
美香に次のデートスポットを聞かれ、俺はとても迷った。
「うーん、デパートに行くってのはどうかな?」
「いいね! そうしよう!」
早速、近くのデパートに向かうことにした。
デパートの中にある小さな雑貨屋に入った。
「見て見て! これ、願いが叶うストラップだって!」
小さなつぎはぎのクマのぬいぐるみのストラップだった。外見はあまり可愛くない。
むしろ不気味ですらある。
「これ買えば純平君と私がこれからも永遠に来世でも一緒にいられるのかな」
全く美香は純粋で信じやすいな。まぁ、そこも素敵なところだけど。
「買ってあげようか?」
「え! いいの?」
「ああ」
「ありがとう!」
とても素敵な笑顔をした。
本当、美香は可愛いな。
美香にストラップを買い与えた後、ゲームセンターに向かった。
「ねぇ、純平君。このゲームしてみたい!」
美香が指定したゲームはゾンビを銃で殺していくゲームである。
へぇ、こういうゲームに興味があるのか。意外だな。
「それじゃ、やってみよっか」
俺と美香はお金を入れ、プレイすることにした。
前から次々とゾンビが襲いかかってきた。
俺は冷静かつ脳天にゾンビを打ち抜いていった。
「死ね! 死ね! 純平君以外のやつは全員死んでしまえ!」
おいおい、美香さん物騒ですよ。近くの人引いてますよ。
「美香、ちょっと声落として」
「ごめんなさい」
素直に美香は謝った。
ゲームはいいところまで行ったが途中で俺と美香はゲームオーバーになった。
「ああ! いいところまで行ったのになぁ......」
「美香。コンテニューする?」
「いいや。別のゲームしましょう」
その後はクレーンゲームをして、美香にぬいぐるみをプレゼントした。
次にランジェリー店に行きたいと美香が言うので俺は美香についていった。
ランジェリー店に男の俺が入るのは少し気が引けた。
「ねぇ、純平君はどれがいいと思う?」
俺が選べってか。こういうの恥ずかしいからやなんだよなぁ。
「これとかどう?」
俺はオーソドックスな白が基調の下着を選んだ。
「うん、中々いいね。これはどう思う?」
美香はピンク色の派手な下着について意見を求めてきた。
「いいと思う」
俺は適当に答えた。
「もう! ちゃんと選んで! 美香以外の女に負けないために純平君の好みを知りたいの!」
なるほど、そういうことか。
「美香、俺はお前がたとえどんな下着をしていてもお前より好きになる女なんていないさ」
「純平君......!」
どうやら俺の言葉に美香は感動したようだ。
結局、そこでは何も買わずに出てきた。
デパートを出た後は俺の家の前まで一緒に歩き、別れることにした。
「美香、また明日な」
すると、美香は俺に抱きついてきた。
「うん......これからもずっと一緒だよ。私以外の女に興味を持ったら殺すからね」
「分かった分かった。俺にはお前しかいないさ」
美香とキスをし、さよならした。
美香は自分の家へと帰宅していった。
やれやれ、本当美香は嫉妬深くて困ったもんだ。
俺は美香が移動した方向へ歩いて行った。
え? 何をするかって?
もちろん、美香の後を追うのさ。美香が他の男に対して興味をもってないか。美香にちょっかいを出す愚か者はいないか。
美香は俺だけのものだ。これからも永遠に......
    高校二年生であるこの俺、赤西純平にはとても可愛い彼女がいる。
「遅〜い!    待ってたよ、純平くん」
    彼女の名前は白鳥美香。成績優秀、運動神経抜群、長い黒髪で整った顔立ちの超絶美人と平凡な容姿の俺とはとても釣り合うては思えない。
    しかし……
「それよりさ、さっき一瞬、あっちの女の方を見たよね?    なんでかな?   ねえ、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?」
    怖え!    レイプ目になってやがる。美香はとても嫉妬深く、他の女性と話すことはおろか、視線を送っただけでも不機嫌になる。
「た、たまたまだよ!   それよりさ、早くデートに行こう!    な?」
「......そうだね」 
    不機嫌な美香を眺めて、俺たちはデートをすることにした。
最初に向かったのはサイゼリヤである。
    サイゼリアは手頃な価格で料理を楽しめる。全く、サイゼリヤは東京ディズニーランドと並ぶくらいのデートスポットだと思う。
    デートにサイゼリヤはありえないよね〜とか抜かす女は論外だと思う。
    その点、美香は俺とならサイゼリヤでもすき家でも床屋でも一緒にデートに行ってくれる。
    本当、出来た彼女だぜ!
    中に入ると女性店員が案内してくれた。
「いらっしゃいませ、二名様でしょうか?」
「はいそうです」
    俺は美香が不機嫌にならないように女性店員と目を合わせないようにした。
「こちらへどうぞ」
二人用の席へと座った。
「純平君、先に選んで」
美香は俺にメニューを渡してくれた。さーて、何を選ぶかな。
「ミートスパゲティ、カツカレー、えー親子丼も美味しそうだな......」
俺は迷った末、ミートスパゲッティを選ぶことにした。
「私はエビドリアにするわ」
そうして、店員に注文をした。
十五分ほど経過した後、料理が運ばれてきた。
「おー! うまそー!」
トマトソースの匂いが俺の鼻腔をくすぐった。
「そうね、あ! そうだ! ちょっとミートスパゲッティ貸して!」
そういうと美香はミートスパゲッティを自分の近くに引き寄せた。
なんだ? 一口食べるのだろうか? 美香はナイフを取り出した。
すると、自分の人差し指をナイフで軽く傷つけた。
「え?」
美香の人差し指からは血が出てきた。出血した血はミートスパゲッティに混入した。
「スパイスに私の血を入れてあげたよ! これで美味しさ百倍!」
そういい、ミートスパゲッティを返してきた。
「あ、ありがとう!」
若干引きつつもありがたく美香の血液入りミートスパゲティを受け取った。
さーて、早速食べるか。俺はフォークを取り出した。
「ねぇ、純平君。私も純平君の血が欲しいな......」
はぁ? 思わずそう声に出しそうになった。
「え......いや、それはちょっと」
「ちょっと手を貸して」
すると美香は俺の手をエビドリアの上に持ってきた。
次の瞬間、ナイフで俺の手の甲を切りつけてきた。
「つ......」
俺は痛みで顔をしかめた。思ったより出血し、血はエビドリアに中に入っていった。
「うわぁ! 純平君の血液だ!」
美香は光悦の表情を浮かべている。
ちょっと痛かったが美香はとても嬉しそうな顔をしているからまぁいいか。
俺と美香は食事をした。
食事を終え次のデートスポットへ向かうことにした。
「次はどこに行く?」
美香に次のデートスポットを聞かれ、俺はとても迷った。
「うーん、デパートに行くってのはどうかな?」
「いいね! そうしよう!」
早速、近くのデパートに向かうことにした。
デパートの中にある小さな雑貨屋に入った。
「見て見て! これ、願いが叶うストラップだって!」
小さなつぎはぎのクマのぬいぐるみのストラップだった。外見はあまり可愛くない。
むしろ不気味ですらある。
「これ買えば純平君と私がこれからも永遠に来世でも一緒にいられるのかな」
全く美香は純粋で信じやすいな。まぁ、そこも素敵なところだけど。
「買ってあげようか?」
「え! いいの?」
「ああ」
「ありがとう!」
とても素敵な笑顔をした。
本当、美香は可愛いな。
美香にストラップを買い与えた後、ゲームセンターに向かった。
「ねぇ、純平君。このゲームしてみたい!」
美香が指定したゲームはゾンビを銃で殺していくゲームである。
へぇ、こういうゲームに興味があるのか。意外だな。
「それじゃ、やってみよっか」
俺と美香はお金を入れ、プレイすることにした。
前から次々とゾンビが襲いかかってきた。
俺は冷静かつ脳天にゾンビを打ち抜いていった。
「死ね! 死ね! 純平君以外のやつは全員死んでしまえ!」
おいおい、美香さん物騒ですよ。近くの人引いてますよ。
「美香、ちょっと声落として」
「ごめんなさい」
素直に美香は謝った。
ゲームはいいところまで行ったが途中で俺と美香はゲームオーバーになった。
「ああ! いいところまで行ったのになぁ......」
「美香。コンテニューする?」
「いいや。別のゲームしましょう」
その後はクレーンゲームをして、美香にぬいぐるみをプレゼントした。
次にランジェリー店に行きたいと美香が言うので俺は美香についていった。
ランジェリー店に男の俺が入るのは少し気が引けた。
「ねぇ、純平君はどれがいいと思う?」
俺が選べってか。こういうの恥ずかしいからやなんだよなぁ。
「これとかどう?」
俺はオーソドックスな白が基調の下着を選んだ。
「うん、中々いいね。これはどう思う?」
美香はピンク色の派手な下着について意見を求めてきた。
「いいと思う」
俺は適当に答えた。
「もう! ちゃんと選んで! 美香以外の女に負けないために純平君の好みを知りたいの!」
なるほど、そういうことか。
「美香、俺はお前がたとえどんな下着をしていてもお前より好きになる女なんていないさ」
「純平君......!」
どうやら俺の言葉に美香は感動したようだ。
結局、そこでは何も買わずに出てきた。
デパートを出た後は俺の家の前まで一緒に歩き、別れることにした。
「美香、また明日な」
すると、美香は俺に抱きついてきた。
「うん......これからもずっと一緒だよ。私以外の女に興味を持ったら殺すからね」
「分かった分かった。俺にはお前しかいないさ」
美香とキスをし、さよならした。
美香は自分の家へと帰宅していった。
やれやれ、本当美香は嫉妬深くて困ったもんだ。
俺は美香が移動した方向へ歩いて行った。
え? 何をするかって?
もちろん、美香の後を追うのさ。美香が他の男に対して興味をもってないか。美香にちょっかいを出す愚か者はいないか。
美香は俺だけのものだ。これからも永遠に......
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コメント
ノベルバユーザー603722
これからの二人の関係がどうなるか気になります!
とにかく楽しみに待っています。
ノベルバユーザー386325
何だか面白ろくなった