魔王の息子に転生!?温室育ちの異世界チートライフ!!

老獪なプリン

転生編 3話

ふぁああああ
大きなあくびを漏らす。
はっ、時間が、やべ学校は、、、、いや俺死んで転生したんだったな。
昨日は何か情報量多すぎて困惑したけど改めて整理するか。

まず、順をたどると、、、
1、先生と帰ってたら通り魔になんか刺されて死んだ。
2、目が覚めたら赤子
3、角生やしたイタイおっさんが乱入
4、そいつがここでの自分の親だと発覚
5、いきなり情報が多すぎて困惑
6、今

まったく意味が分からん。
しかもここがどこかも分からないと来た。
疑問が尽きないな。

だがありがたいこともいくつかある。
1、前世と言っていいのかわからないが記憶は残ったままだ。
2、喋れないがここの言語が理解できる。

これも不思議だが今は自分に都合がいいから深いことは気にしないでいいか。
それでもやっぱり情報が足りないな。
声は聞こえるんだけどなあ。
 コツ
    コツ  コツ

ん?誰だ?またあのイタイおっさんか?
子供用ベッドの隙間からドアに視線を集中させる。

コツ  コツ

ゴクリ。誰だ誰が来る、、、、。
ガチャ

「せがれー!!さみしくなかったあ!!」

やっぱてめえかあああああああああああああ

「恥ずかしがるな、抱っこしてほしいんだろ?ほら、父の胸にほらつかまれ!」

嫌がってんだよ!

「やめなさいよ貴方。どう見ても嫌がってるでしょ!ごめんなさいねラウム。お父さんずっとあなたに会いたかったみたいなの。息子が好きなのはいいんだけどその気持ちが強すぎるのかずっとソワソワしててね、しまいには「このままじゃ仕事に全然手がつかない、、、。お願いだから少しだけ」って言うから、、、。
だから少しだけ相手してあげてね、、、、、、。はあ、これじゃあどっちが子供かわかんないわね。」

ホントどっちが子供なんだk、え?誰だこのきれいなお姉さんは!?
つやのある黒髪。腰まで伸びたストレートはよく手入れされているようで枝毛の類は全くない。何処までも透き通る血色のいい透き通った肌。相手の内すらも見透かすような力のある紅い瞳。
言い出したらきりがないが一言で言うならめちゃくちゃ美人だ。
確かに美人だ、、、、なんだけども、う~ん。ムラっとかするとか異性への興奮はないというか、確かに俺の息子が子供。それもかなりのベビーだってのもあるかもしれないが、違う。そういう感じじゃない。ん~ん。しかもこの感覚は初めて感じるものじゃないなあ。前世の俺も幾度となく受けた感覚な気がする。
それもとても身近な所で、、、、、、身近、、、、もしかして!?

おっさんは恥ずかしそうに頬をかきながら呟いた。

「すまないセラ。せがれに会えたことで少しはじゃぎ過ぎてしまった。」

セラは腰に手を当てながらおっさんを叱るように言う。

「それでもです。もう、私たちがなのですよ?見本にならないといけないのですからしっかりしてくださいね。確かにラウムは可愛いし、あなたの気持ちも分からなくはないですから怒りはしません。けど、もう会いに来ることを許してあげたのだから仕事をしっかりしてください。」

やっぱか!!この美女が母親なのか!これは喜ぶべきなのだろうか、、、、、。
美女を前にまったく興奮を感じないのは男としてはかなり悔むべきな気もしなくもないというか、、、。

「うっ、仕方ない。我が戻ってくるそれまでの間ラウムのことしっかり見守っててくれ。」

「任されました。ラウムのことは任せてください。貴方がこの子の父なのと同じように私もこの子の母なのですから流石に心配し過ぎです。」

「では仕事に戻るとするか。すまないせがれよ、今度また抱き上げてやるからな!」

おっさんはドアを開け走り去ってしまった。
いらねえから!まあいいや、なんというかこの短時間疲れた気がする。
やはりこの体はまだ赤子だ。心と体がうまくあわない今は突然眠気に襲われることも少なくない。
母の顔も見れたとこですしそろそろ就寝を、、、、、。

「そういえばラウム、昨日はご飯食べないで寝っちゃったけどおなかすいてないの?」

言われてみれば確かに空いていなくもないけど、、、。

「そうだ!じゃあ今からご飯にしますか。」

へ?今から?それに赤ちゃんのごはんって、、、、

「ちょっと待ってってね、、、んんっしょっと、、、はい!」

セラは服を脱ぎ始め、おもむろに乳房を俺の口元に差し出した。
おおおおおおおおお。これがもし、、もし自分の母ではなければ、、くそっ。
シュチューションだけ見ればこれは全世界の男子のあこがれだっただろう。
しかし、それが母となると訪れるのは興奮ではなく羞恥だ。
中身が赤子ではないからこそ辛い。

「あれ?ラウムどうしたの飲まないの?もしかして、、、、、、、」

もしかしてバレたのかこれだけのことで!?
母はそこまで鋭い観察眼を持っているのか!?母親ってなんかそういうとこあるよね、、、。
恥ずかしいがやむおえないだろう、えいっ。

「パクッ、、、ちゅう、、、ちゅう」

ど、どうだろうか、、、、、、
俺はゆっくりと母の顔を見上げた。

「あらよかった、、、、、、食欲が無いのかと思って心配したわ!」

そりゃそうだよねええええええええええええええええ
そら、自分の生んだ子供の中身が別人なんて夢にも思わないだろうな。
普通に考えたら病気だよね。
 
十分くらいしただろうか。

おなか一杯になったら一気に気が抜けてなんか眠くなってきたな、、、。

「ケプッ、、、、うううんん」

「ラウム?ご飯食べたら眠くなっちゃったの?身体も小さいししかたがないのかしら。
ご飯いっぱい食べてどんどん大きくなってね!おやすみ、愛しい私の子。」

なんかいろいろおなかいっぱいだ。
味?
まあ、おいしかったです。

コメント

  • 霧島

    いいですねえ

    1
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