ガチャで爆死したら異世界転移しました
人竜戦争 ⑤ 任せてくれない?
「あ!リーナ!・・・と、あれ!?グレスティア君!?」
レイン達が南門に着くと、門前の広場に張られたテントから、ちょうどカイルが出てくるところだった。
カイルはレイン達に気付くと、駆け足で向かって来た。
「まぁ、グレスティア君の事は後で聞くとして。先ずはリーナ、ギルドでの話ではどこまで話された?」
「えっと、前線への参加はランクB以上じゃないとダメ、B未満の人達は後方支援をしてね、ってくらいだったかな?・・・あ、あと、1000年前の再来かもしれないから、なんでも報告してねとも言われたよ」
「ふむ。やはりそこまでしか伝わってないか・・・先程遠視の魔法で観察した者から、竜族達はただ数がいるという訳ではなく、統率のとれた軍隊らしい。と言うのと、一際大きな竜が少なくとも7体はいるという報告があった」
「統率のとれたって・・・それ、不味くない?」
今まではのほほんとしていたリーナも、流石に緊張してきたようだ。
「不味いってもんじゃないよ、俺たち勇者4人全員でかかれば竜も倒せるとはいえ、今それが百はいるんだぞ?ここは王都だから冒険者の数は多いが、到底太刀打ちできる相手じゃない・・・」
こうして口に出してみると、今自分がどんな無謀な戦いに挑もうとしているのかが身にしみたカイルは、俯いてしまいそうになる。しかしカイルは勇者として、この国を守る者として、自分を奮い立たせ顔を落とすことはしない。
(なんか、ただの竜族ってだけでこんなにも深刻な騒ぎになるって、EOWを始めた当初を思い出すな・・・まあそれはいいとして)
「カイル、ちょっと聞いていいかな?」
「ん?なんだい?グレスティア君」
「竜族達の中に、真っ白な奴っていた?」
「んー・・・すまない、色までは聞いてなかったから分からないな。聞いてくるか?」
「うん。それが分かると色々と楽になるから、助かるよ」
「?分かった、聞いてくるからちょっと待っていてくれ」
そう言ってカイルはまた駆け足でテントへと戻っていった。
「真っ白な竜がいると何かあるの?」
リーナが首を傾げる。
「うん、まぁね。ちょっとしてみたくなったことがあるから、この戦いは早めに終わらせたいんだ。その為には、その真っ白な竜の協力が必要なんだよ」
「してみたくなったこと・・・早めに終わらせたい・・・協力が必要・・・?んー、よくわかんないけど、竜族達に勝たなきゃどうにもならないよ?・・・どうやったら勝てるのかな・・・」
リーナはレインの言葉でさらに困惑したのか、考え込む。
「簡単な話ですよ」
そこに、いつの間に着いていたのか、紅華が喋りだす。
「そもそも竜族というのは、それらの王の意志が全てです。王座に立つ竜が何かをしたいというなら、残りのすべての竜族達は、否が応でもそれを全うしなければなりません。要するに竜族達は、王の命を聞き、全うするだけの傀儡です」
「く、傀儡・・・」
「そういうこと。それをもとにして、この戦いを手っ取り早く終わらせるには、どうすればいいと思う?」
紅華の説明を引き継いだレインがリーナに問う。
「えぇっと・・・竜族の王様に考え直してもらう・・・とか?」
(・・・そんな平和的に解決できたらいいけどね・・・)
「残念ハズレ。それよりももっと簡単なことがある。新しい王を就かせればいいんだよ。人間達に危害を加えない意志を持っている竜にね」
「え?でも、どうやって?確か、竜族の新しい王を就かせるには、今の王様を倒さなくちゃいけないんでしょ?王様が前線に出てくるとは思えないし、結局は竜族達と正面から戦うことにならない?」
「そう。そこで一つお願いがあるんだけど・・・」
「・・・?」
首を傾げたリーナに、いいことを思いついたと、レインはニヤリと笑う。
「この戦い、僕達5人に任せてくれないかな?」
レイン達が南門に着くと、門前の広場に張られたテントから、ちょうどカイルが出てくるところだった。
カイルはレイン達に気付くと、駆け足で向かって来た。
「まぁ、グレスティア君の事は後で聞くとして。先ずはリーナ、ギルドでの話ではどこまで話された?」
「えっと、前線への参加はランクB以上じゃないとダメ、B未満の人達は後方支援をしてね、ってくらいだったかな?・・・あ、あと、1000年前の再来かもしれないから、なんでも報告してねとも言われたよ」
「ふむ。やはりそこまでしか伝わってないか・・・先程遠視の魔法で観察した者から、竜族達はただ数がいるという訳ではなく、統率のとれた軍隊らしい。と言うのと、一際大きな竜が少なくとも7体はいるという報告があった」
「統率のとれたって・・・それ、不味くない?」
今まではのほほんとしていたリーナも、流石に緊張してきたようだ。
「不味いってもんじゃないよ、俺たち勇者4人全員でかかれば竜も倒せるとはいえ、今それが百はいるんだぞ?ここは王都だから冒険者の数は多いが、到底太刀打ちできる相手じゃない・・・」
こうして口に出してみると、今自分がどんな無謀な戦いに挑もうとしているのかが身にしみたカイルは、俯いてしまいそうになる。しかしカイルは勇者として、この国を守る者として、自分を奮い立たせ顔を落とすことはしない。
(なんか、ただの竜族ってだけでこんなにも深刻な騒ぎになるって、EOWを始めた当初を思い出すな・・・まあそれはいいとして)
「カイル、ちょっと聞いていいかな?」
「ん?なんだい?グレスティア君」
「竜族達の中に、真っ白な奴っていた?」
「んー・・・すまない、色までは聞いてなかったから分からないな。聞いてくるか?」
「うん。それが分かると色々と楽になるから、助かるよ」
「?分かった、聞いてくるからちょっと待っていてくれ」
そう言ってカイルはまた駆け足でテントへと戻っていった。
「真っ白な竜がいると何かあるの?」
リーナが首を傾げる。
「うん、まぁね。ちょっとしてみたくなったことがあるから、この戦いは早めに終わらせたいんだ。その為には、その真っ白な竜の協力が必要なんだよ」
「してみたくなったこと・・・早めに終わらせたい・・・協力が必要・・・?んー、よくわかんないけど、竜族達に勝たなきゃどうにもならないよ?・・・どうやったら勝てるのかな・・・」
リーナはレインの言葉でさらに困惑したのか、考え込む。
「簡単な話ですよ」
そこに、いつの間に着いていたのか、紅華が喋りだす。
「そもそも竜族というのは、それらの王の意志が全てです。王座に立つ竜が何かをしたいというなら、残りのすべての竜族達は、否が応でもそれを全うしなければなりません。要するに竜族達は、王の命を聞き、全うするだけの傀儡です」
「く、傀儡・・・」
「そういうこと。それをもとにして、この戦いを手っ取り早く終わらせるには、どうすればいいと思う?」
紅華の説明を引き継いだレインがリーナに問う。
「えぇっと・・・竜族の王様に考え直してもらう・・・とか?」
(・・・そんな平和的に解決できたらいいけどね・・・)
「残念ハズレ。それよりももっと簡単なことがある。新しい王を就かせればいいんだよ。人間達に危害を加えない意志を持っている竜にね」
「え?でも、どうやって?確か、竜族の新しい王を就かせるには、今の王様を倒さなくちゃいけないんでしょ?王様が前線に出てくるとは思えないし、結局は竜族達と正面から戦うことにならない?」
「そう。そこで一つお願いがあるんだけど・・・」
「・・・?」
首を傾げたリーナに、いいことを思いついたと、レインはニヤリと笑う。
「この戦い、僕達5人に任せてくれないかな?」
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