選ばれし100年の最弱剣士~100年前まで最強でしたが今や最弱採取係です~
第16話 女子トークとか、男子トークとか
今回は結構茶番回です(下ネタあります)
え、毎回茶番だろって?
返す言葉がありません。
ダブルベッドが2つ、1mほど間を開けて並んでいる。それほどのスペースを持った部屋には、ベッドと机以外には何もない。机の上にはランプが置かれているが、電気の着いていないその大きな部屋を照らすには少し小さいように思える。
隙間だらけの床に無造作に置かれている荷物は、たとえ端にあったとしても目立つだろう。
しかしその寂しげな空間は、ベッドに座る五人の美少女たちによって支配されている。
その内の一人、耳の尖った白髪ロリが口を開いたことから会話が始まった。
「お主ら、イールとはほぼ100年も共に暮らしているらしいではないか。」
「ええ。でもそれが?」
話題の意図が汲み取れないといった表情でハルが反応した。
他の三人も同じ事を思う。
「いやな、実際どうなのじゃ?そんな長い間共にいたら何回くらい『する』ものなのじゃ?」
その問いに、様々なワードが四人の脳内を飛び回る。
だがやはり聞くべきことといえば、
「『する』……とは?」
そう言ったハルも、なんとなくソレは分かっていた。
しかし、それは勘違いであってほしいという思いが、ハルに保険をかけさせたのだ。
その思いを知ってか知らでか、アスフィは見事に期待を裏切り、右手の人差し指を立て、左手で◯を作り、
「男女が長年1つ屋根の下でする事と言ったら、コレしかないじゃろ。」
そう言って勢いよくその人差し指を◯へ差し込んだ。
「な、何を突然聞いているんですか!?話がしたいって言ってたのに、丸三日全く接触してこなかったと思えば、話ってソレですか!?」
ハルは顔を真っ赤にして大声を出した。
ライも珍しく頬を赤らめていて、こめかみをポリポリ掻いている。
レイは怒っているのか、歯を食い縛って下を向き、肩を震わせている。
ユキは……言うまでもなく無表情。
「わしもこの三日悩んだのじゃ。聞いてよいか否かを。しかし、聞かねば分からぬこともある。と、言うわけでじゃ。何回やった?」
懲りずに同じ質問を繰り返したアスフィを止めるのはもはや不可能と判断したハルは、真っ赤な顔のままゴニョゴニョと口を動かす。
「ん?なんじゃ、聞こえんぞ。」
そう言われビクッとしたハルは、覚悟を決めたように深呼吸をした。
「し、してません!一回もしてないです!」
していないのなら何故そこまで恥ずかしがるのだろうか。
アスフィの頭を過るのはその疑問だ。
「なんじゃ、アイツ同じ家にこんな美少女四人がいて、夜這いの1つもかけられんのか……。意気地無しめ。」
それを聞いて先ほどまで怒ったように肩を震わせていたレイがバッと立ち上がった。
「そうなの!イールったらたったの一度も、部屋に入ろうとすらしない!こっちだって期待してるのに!そんなに私には魅力がないの!?」
不満を爆発させた。
妹の暴走を見て、ライは必死に止めようとする。
「レイ、そこまでにしておきなよ!じゃないとアンタの優しくて女子力ある雄一のヒロインキャラが崩れる!」
肩に乗せられたライの手を、レイは勢いよく払って頭を抱える。
「そもそも、なんで私が夜這いしても無反応なの!?女の子の夜這いだよ!少しくらい恥じらってくれてもいいじゃない!何が『今は眠い』よ!上脱いでたのよ!なのにどこも反応せずまた寝ちゃうなんて!なんなら睡眠逆レイp」
「ストーーーーップ!それ以上は言わせねえぞ妹よ!」
そうしてドスッとレイの首に手刀を落とした姉は彼女の名誉を守れただろうか。
ほぼ失言をしたレイは気を失ってぐったりと前のめりになった。
ライがそれを支えて、レイをベッドに横たえる。
「ほほう。色々と溜まってるようじゃのぉ。」
そう言うとアスフィは立ち上がって、ニヤニヤしながら部屋を出ていった。
「私、したことある……。」
ユキがそう言ったのはみんなが寝た後の事だった。
「隣、盛り上がってますね。」
二段ベッドの下からヴィアナの呆れたような声が聞こえてきた。
イールは上の段から覗き込むようにヴィアナを見るが、外は暗く、イールがヴィアナの顔を見る頼りは窓から差す星の光のみなため、彼がどのような表情かは分からなかった。
「何話してるんだろうな?」
「さあ、誰がイールさんの本命なのか、とかじゃないですか?」
そのテキトーな予想が的を射ていることを、二人は夢にも思っていない。
「んなわけねえだろ、もう99年だぞ。家族みたいなもんだ。本命も糞もねえよ。」
「どうですかねぇ。ちなみに、イールさんは誰が本命なんですか?」
直前のイールの発言を真っ向から否定するように、その質問は放たれた。
「だーかーらー。本命も糞もねえって。もう寝るぞ。」
変わらない結論を言い渡し、イールは壁の方を向いて目を瞑った。
「はいはい、おやすみなさい。」
ヴィアナが何かを悟ったようにニヤリと笑い、瞼の力を抜いた。
「ユキとのアレは、ノーカンってことで。」
その独り言は眠りについたヴィアナの耳には届かなかった。
アスフィが自分の部屋に戻ったとき、彼女の動きは何者かによって止められていた。
部屋にはドアが閉まる音だけが響く。
ぼんやりと暗い彼女の視界には、それでもはっきりと目の前の微かな殺気が映っている。
「あなたは誰ですか?ここは何処ですか?私をどうするつもりですか?」
少し震えたその声は、両手を前に突き出した半裸の少女から発せられたものだった。
いつでも魔法を撃てるぞ、という威嚇のつもりなのだろうが、それに一切動揺を見せないロリっ子に畏怖を抱いている。
そんな様子が悪い視界でも伝わってくる。
「ようやく目覚めたのじゃな。ではでは……」
そう言って動じることなく少女に近付き、
「…メデュース」
動けなくなった少女は悲鳴をあげることもできず、ただ恐怖から涙を流すことしかできない。
その恐怖はロリっ子が迫ってくるにつれて指数関数的に上昇していく。
近付いてきた不気味な笑顔に、少女の恐怖はMAXを迎え、彼女の足下には滝壺ができている。
「大丈夫じゃ、怖くない怖くない。少しだけ味見をするだけじゃ。」
そう言ってロリっ子は少女をベッドへ寝かせて、自らも服を脱ぎ始める。
少女に跨がり、へその辺りからゆっくりと上に舌を這わせる。
少女の顔は涙でぐちゃぐちゃだ。
そして舌が少女の首元へ差し掛かったとき、やっと彼女のメデュースが解けた。
「いやぁああああ!」
その声を聞いた人間の足音が、ドタドタと徐々に部屋へと近づいてくる。
「どうした!?」
ドアを開けたイールの目に飛び込んできた光景は、一気に彼の感情を沸騰させた。
「何してんだこの、エロエルフぅぅうう!」
近接戦闘に弱いエルフは飛んできた拳を避けきれず、そのまま気を失った。
え、毎回茶番だろって?
返す言葉がありません。
ダブルベッドが2つ、1mほど間を開けて並んでいる。それほどのスペースを持った部屋には、ベッドと机以外には何もない。机の上にはランプが置かれているが、電気の着いていないその大きな部屋を照らすには少し小さいように思える。
隙間だらけの床に無造作に置かれている荷物は、たとえ端にあったとしても目立つだろう。
しかしその寂しげな空間は、ベッドに座る五人の美少女たちによって支配されている。
その内の一人、耳の尖った白髪ロリが口を開いたことから会話が始まった。
「お主ら、イールとはほぼ100年も共に暮らしているらしいではないか。」
「ええ。でもそれが?」
話題の意図が汲み取れないといった表情でハルが反応した。
他の三人も同じ事を思う。
「いやな、実際どうなのじゃ?そんな長い間共にいたら何回くらい『する』ものなのじゃ?」
その問いに、様々なワードが四人の脳内を飛び回る。
だがやはり聞くべきことといえば、
「『する』……とは?」
そう言ったハルも、なんとなくソレは分かっていた。
しかし、それは勘違いであってほしいという思いが、ハルに保険をかけさせたのだ。
その思いを知ってか知らでか、アスフィは見事に期待を裏切り、右手の人差し指を立て、左手で◯を作り、
「男女が長年1つ屋根の下でする事と言ったら、コレしかないじゃろ。」
そう言って勢いよくその人差し指を◯へ差し込んだ。
「な、何を突然聞いているんですか!?話がしたいって言ってたのに、丸三日全く接触してこなかったと思えば、話ってソレですか!?」
ハルは顔を真っ赤にして大声を出した。
ライも珍しく頬を赤らめていて、こめかみをポリポリ掻いている。
レイは怒っているのか、歯を食い縛って下を向き、肩を震わせている。
ユキは……言うまでもなく無表情。
「わしもこの三日悩んだのじゃ。聞いてよいか否かを。しかし、聞かねば分からぬこともある。と、言うわけでじゃ。何回やった?」
懲りずに同じ質問を繰り返したアスフィを止めるのはもはや不可能と判断したハルは、真っ赤な顔のままゴニョゴニョと口を動かす。
「ん?なんじゃ、聞こえんぞ。」
そう言われビクッとしたハルは、覚悟を決めたように深呼吸をした。
「し、してません!一回もしてないです!」
していないのなら何故そこまで恥ずかしがるのだろうか。
アスフィの頭を過るのはその疑問だ。
「なんじゃ、アイツ同じ家にこんな美少女四人がいて、夜這いの1つもかけられんのか……。意気地無しめ。」
それを聞いて先ほどまで怒ったように肩を震わせていたレイがバッと立ち上がった。
「そうなの!イールったらたったの一度も、部屋に入ろうとすらしない!こっちだって期待してるのに!そんなに私には魅力がないの!?」
不満を爆発させた。
妹の暴走を見て、ライは必死に止めようとする。
「レイ、そこまでにしておきなよ!じゃないとアンタの優しくて女子力ある雄一のヒロインキャラが崩れる!」
肩に乗せられたライの手を、レイは勢いよく払って頭を抱える。
「そもそも、なんで私が夜這いしても無反応なの!?女の子の夜這いだよ!少しくらい恥じらってくれてもいいじゃない!何が『今は眠い』よ!上脱いでたのよ!なのにどこも反応せずまた寝ちゃうなんて!なんなら睡眠逆レイp」
「ストーーーーップ!それ以上は言わせねえぞ妹よ!」
そうしてドスッとレイの首に手刀を落とした姉は彼女の名誉を守れただろうか。
ほぼ失言をしたレイは気を失ってぐったりと前のめりになった。
ライがそれを支えて、レイをベッドに横たえる。
「ほほう。色々と溜まってるようじゃのぉ。」
そう言うとアスフィは立ち上がって、ニヤニヤしながら部屋を出ていった。
「私、したことある……。」
ユキがそう言ったのはみんなが寝た後の事だった。
「隣、盛り上がってますね。」
二段ベッドの下からヴィアナの呆れたような声が聞こえてきた。
イールは上の段から覗き込むようにヴィアナを見るが、外は暗く、イールがヴィアナの顔を見る頼りは窓から差す星の光のみなため、彼がどのような表情かは分からなかった。
「何話してるんだろうな?」
「さあ、誰がイールさんの本命なのか、とかじゃないですか?」
そのテキトーな予想が的を射ていることを、二人は夢にも思っていない。
「んなわけねえだろ、もう99年だぞ。家族みたいなもんだ。本命も糞もねえよ。」
「どうですかねぇ。ちなみに、イールさんは誰が本命なんですか?」
直前のイールの発言を真っ向から否定するように、その質問は放たれた。
「だーかーらー。本命も糞もねえって。もう寝るぞ。」
変わらない結論を言い渡し、イールは壁の方を向いて目を瞑った。
「はいはい、おやすみなさい。」
ヴィアナが何かを悟ったようにニヤリと笑い、瞼の力を抜いた。
「ユキとのアレは、ノーカンってことで。」
その独り言は眠りについたヴィアナの耳には届かなかった。
アスフィが自分の部屋に戻ったとき、彼女の動きは何者かによって止められていた。
部屋にはドアが閉まる音だけが響く。
ぼんやりと暗い彼女の視界には、それでもはっきりと目の前の微かな殺気が映っている。
「あなたは誰ですか?ここは何処ですか?私をどうするつもりですか?」
少し震えたその声は、両手を前に突き出した半裸の少女から発せられたものだった。
いつでも魔法を撃てるぞ、という威嚇のつもりなのだろうが、それに一切動揺を見せないロリっ子に畏怖を抱いている。
そんな様子が悪い視界でも伝わってくる。
「ようやく目覚めたのじゃな。ではでは……」
そう言って動じることなく少女に近付き、
「…メデュース」
動けなくなった少女は悲鳴をあげることもできず、ただ恐怖から涙を流すことしかできない。
その恐怖はロリっ子が迫ってくるにつれて指数関数的に上昇していく。
近付いてきた不気味な笑顔に、少女の恐怖はMAXを迎え、彼女の足下には滝壺ができている。
「大丈夫じゃ、怖くない怖くない。少しだけ味見をするだけじゃ。」
そう言ってロリっ子は少女をベッドへ寝かせて、自らも服を脱ぎ始める。
少女に跨がり、へその辺りからゆっくりと上に舌を這わせる。
少女の顔は涙でぐちゃぐちゃだ。
そして舌が少女の首元へ差し掛かったとき、やっと彼女のメデュースが解けた。
「いやぁああああ!」
その声を聞いた人間の足音が、ドタドタと徐々に部屋へと近づいてくる。
「どうした!?」
ドアを開けたイールの目に飛び込んできた光景は、一気に彼の感情を沸騰させた。
「何してんだこの、エロエルフぅぅうう!」
近接戦闘に弱いエルフは飛んできた拳を避けきれず、そのまま気を失った。
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