サラリーマンと僕。

三月

助けてくれたのは…。

ドゴッ

「ぐぅっ…」

「なっ…誰だよ!テメェ!」

僕は体にくるはずの痛みがこない事が
疑問に思い、何が起こったのか確認するため、
閉じていた目を開けた。

開けた先には、黒い服を着たサラリーマン
男性が立っていた。

「俺か?俺はここのお弁当を買っているもんだが?」

黒い服のサラリーマンの男性はそう答えた。

「はぁ?てか、てめえ客だろ?
客ごときが店員の話に首突っ込んでじゃねぇよ!」

梅澤はマジギレし、黒い服のサラリーマン
男性に向けて右腕を振り上げた。

「君…誰に対しても怒ると右腕を振り上げるんだな。」

黒い服のサラリーマン男性は
そう言い梅澤の右腕を掴み床に叩きつけた。

「ぐぁ…っ!」

梅澤は痛そうな悲鳴を上げそのまま意識を失った。

梅澤と一緒にいた女は梅澤の傍まで走り黒い服のサラリーマンの男性にこう言った。

「梅澤くんが負けるわけないんだから!
絶対今度こそ勝てるんだから!」

女は泣きながらそう言って梅澤を連れて帰った。

コメント

コメントを書く

「その他」の人気作品

書籍化作品