人違いで異世界に召喚されたが、その後美少女ハーレム状態になった件

あまたつ

第5話 出会った美少女がエロすぎた件

「実はですね、私この森で迷子になってしまって」

 俺の目の前でしゃべっている美少女。名をルイと言うらしい。

「ふと横を見たら、セーフティールームがあったので、入ろうかと思ったら…」

 ルイが言うには、この小屋のことをこの世界の人はセーフティールームと言うらしい。その名の通り、安全で、モンスターが侵入できないようになっているそうだ。
 モンスターとは、おそらくあのスライムのことだろう。

 ルイが迷子になっていたところ、この小屋、もといセーフティールームを見つけたわけだ。

 そんで、入ろうとしたら、俺に吹っ飛ばされたって言うことらしい。

「何かごめんな、本当に」
「いえいえ!大丈夫ですよ!転ぶのには慣れてますから!」

 首を横に振りながら笑顔で、ルイは言ってくれた。

「あんたは優しいな。顔も可愛いし、絶対モテるだろ?」

 俺の言葉に、ルイは顔を赤く染めながら首を横にブンブンと振った。

「いえいえ!そんなことないですよ!翔太さんの方がモテそうですし!」

 残念ながらそれは無いんだな。

「それに、私よく周りに抜けてるって言われるんです」
「ん?抜けてるって、何が?」
「天然…って言うんでしたっけ?よく転んじゃいますし、料理とかやっても、毎回黒こげになっちゃうんです…」

 それはそれで可愛いと思う。少なくとも俺は。

 っていうか、1つ思ったんだけどさ、ずっと外にいるわけ。何か嫌な予感するんだよな。

「きゃあああああ!!」

 予感的中。気が付くと、ルイの背後でスライムが魔法を今まさに繰り出そうとしていた。

「は、早く小屋の中に……!」
『ボシュン!』
「きゃあっ!」

 一足遅かった。ルイはスライムの魔法をもろに受けてしまった。

「くっ…!掴まれ!」

 俺はルイの手を引っ張り、無理やり小屋の中に引きずり込んだ。

『バタン!』

 勢い良くドアを閉め、鍵をかけた。

「ふう~危なかっ……た?」

 ルイに目をやると、もろに魔法が直撃したからか、ねばねばした何かが全身にかかっていた。

「うう~……痛い…」

 泣き目になりながら呟くルイ。
 っていうか、濡れてて服が透けて……

「!?」

 俺はすぐにルイから視線をそらした。
 なぜかって?
 ルイは、泣き目で顔を赤く染めていて、ねばねばした液体のようなものによって服が透けていたからだ。

「お風呂入りたい……」

もっと心配すべきとこがたくさんあるだろ!
 ていうか、今見て思ったけど、結構胸でかいんだな、こいつ。
 いやいや!馬鹿か俺は!そんなこと考えるな!

 と、ルイが立ち上がった。手には何やらビー玉のような物を持っている。

「ちょっとお風呂入ってきますね」

 そう言うと、ルイは小屋の壁にビー玉のような物を当てた。
 すると、ビー玉のような物を当てた周辺が急に光だし、気が付くとそこにはドアができていた。

「ど、どうなってんだ!?」

 俺は驚きのあまり声が裏返った。

「え?アピアレンスボールを知らないんですか?」

 あ、あぴあれんすぼーる?
 っていうか!こっち向くな!服透けてんだろうが!

「お風呂あがったら教えてあげます」

 ルイは笑顔でそう言うと、ドアを開け、そのドアの中に入っていった。

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