東方疑心録

にんじん

図書館で

「剣も行っちゃったし、どうしようかしら」

「あら、それならお茶していけば?」

「そうね、そうするわ」

霊夢はレミリアの提案を二つ返事で受ける。

「わかったわ、咲夜!」

「はい、既にお茶の用意は出来ています」

すると、どこからともなく咲夜が現れ、そこにはお茶をするためのテーブルと椅子が二脚あり、テーブルの上にはティーポットと、ティーカップが二つ用意されていた。

「流石、完全で瀟洒なメイドね」

「恐れ入ります」

レミリアが素直に関心すると咲夜もそれをしっかり受ける。霊夢からしたらこのやり取りも見慣れたものだ。

「取り敢えずお茶にしましょ」

霊夢はそう言って椅子に座る。それに続いてレミリアも椅子に座り、二人のカップに咲夜が紅茶を注ぐ。

「咲夜の紅茶はいつも美味しいわね」

レミリアがそう呟くと、

「そうね、他の紅茶より一味も二味も違うわ」

霊夢も咲夜を褒める。あの霊夢が素直に褒めるのだから相当なのだろう。

「そういえばパチュリーの話って何かしら?」

「さあ、わからないわ」

霊夢の疑問にレミリアはそう答えるが、レミリアには一つ心当たりがあった。

「(まさかパチェ、あのことを聞くつもりかしら?)」








「改めて見ると凄い数の本だな……」

剣の目の前には図書館の奥まで続く本棚とそれにおさめられている無数の本があった。

「色々あるわよ。魔導書も、普通の本もね」

「これは一生読む本には困らなそうだな」

そう言う剣も植物の図鑑を読んでいた。

「そうでもないわ、本が最近減り続けているもの」

「え?なんで?(て言うか、本が減ってるとか分かるのか?)」

「どっかの白黒魔法使いがどんどん持っていくのよ」

「あー………(なるほど、魔理沙か。ってか、隠す気ないだろ)」

なんとなく納得してしまった。そういえば、魔理沙の家を掃除した時、たくさんの魔法の本があった。魔理沙が魔法使いだからと思っていたけど、パチュリーのものだったようだ。

「それより、話って?」

剣が本題を切り出すと、パチュリーの顔が真剣なものになる。

「そうだったわね。あまりもったいぶるのもあれだし、単刀直入に聞くわ」

パチュリーは剣の目を見ながら、



「あなたは何者なの、剣」



と言った。

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霊「今回も短くないかしら?」

剣「暑いです。疲れます。」

霊「なんであんたが疲れてんのよ。」

剣「僕、筆者からうp主の権限もらってるから。僕=筆者で考えてくれていいよ。」

霊「なんで上からなのよ、そしてメタいわよ。」

剣「気にしたら負けだよ。ドヤァ」

霊「なんかムカつくわね。取り敢えず殴っときましょうか。」

剣「理不尽っ!?」

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