東方疑心録

にんじん

休憩時間 その1

「はぁ~…暇だなぁ…」

そう一人呟いているのは魔理沙だ。彼女は紅魔館で解散したあと家に戻り、魔法の研究をしていたのだがそれに飽きてしまいこうして暇をもてあましているのだ。

「霊夢達もいなかったし、本当にどうしようかなぁ?」

魔理沙としては今は闘うよりも、話したい気分だったので話し相手がほしかったようだ。

「そうだ、あいつのとこなら…」

魔理沙は話し相手を見つけたのか、すぐに箒にのってその、<あいつ>の元へ向かっていった。









「久しぶりだぜ、香霖。」

「おや、久しぶりだね、魔理沙。」

魔理沙が向かったのは小さい時からの知り合いの森近霖之助こと愛称、香霖だ。

「どうしたんだい?いきなりおしかけてきて。うちに盗るようなものはないよ?」

「いや、盗みに来たんじゃないんだぜ!それに、香霖の中での私のイメージはどうなってるんだぜ!?」

「うーーん、盗人?」

「おい!?」

「あはは、冗談だよ。」

「全く………」

香霖は笑っているが内心、

「(割と冗談じゃないんだよなぁ……)」

と思っていた。

「それで?今日はなにしに来たの?」

「いや、ただ暇だから来たんだぜ。」

「魔理沙って、かまってちゃん?」

「うるさい!///」

「魔理沙をからかうのは面白いなあ。まあ、取り敢えずお茶用意するから待っててよ。」

「わかったぜ。」

そして、香霖がお茶を持ってきて魔理沙の前に座ると話しが始まる。魔理沙は後にここに来たことを後悔するのだがそれを魔理沙が知るよしはなかった。


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今回は結構短めの話です。色々な所の話をこれからだしていこうと思っています。

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