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東方疑心録

にんじん

会議と疑い

「それでは、これから異変解決会議を始めるわ!」

紅魔館の図書館にレミリアの声が響き渡る。この会議は、今回の人里での異変と、その解決のためにレミリアが発案したものだ。尚、メンバーは、人里防衛戦に参加したメンバーに、パチュリーと鈴仙を加えたメンバーだ。

「パチュリーは分かるけど、なんで鈴仙がいるんだ?」

魔理沙の疑問はもっともで、鈴仙は今回の防衛戦には参加していなかったのだが、

「鈴仙さん達のおかげでさとりさんがもとに戻ったからね、だからだよ。」

剣がそれについて説明する。剣の言う、鈴仙達のおかげというのは、彼女らの助けがあってさとりをもとに戻せたからだ。
あの時剣が見つけたのは青龍がさとりを暴走化させたときに撃った薬の入った弾だ。その弾に少しではあるが暴走化の薬が残っているのに気付いた剣は、思い付いた、時間経過で治らないなら、薬で治してしまえばいいと。
剣は、永遠亭にも挨拶に行っていて、その時永琳の能力についても聞いていた。永琳の能力は、『あらゆる薬を作る程度の能力』だ。それを思い出した剣は、こいしにこれを持って永遠亭に行くように頼んだ。そしてこの薬をもとに、対抗薬を作ってもらったのだ。

「それならいいんだぜ。」

「今日は師匠は忙しいので私が来ました。」

「話は済んだかしら?」

レミリアがまだかという表情で聞いてくる。

「ああ、ごめん。始めてくれ。」

「それじゃ、今回のことについてまとめるわ。今回、人里を襲ったのは悪魔狩りという組織で、そこには四聖人という四人の幹部らしき人物がいて、それぞれ、白虎、朱雀、玄武、青龍でよかったかしら?」

レミリアが皆に問いかけると、

「ええ、問題ないわ。」

霊夢が代表して答える。レミリアはそれに頷くと話を続ける。

「で、そいつらの目的は、悪魔の駆逐。だけどあいつらは人間を悪魔だと考えていてそれで人里を襲ったということね。」

「どんな理由でも、それで人を殺す理由にはならないわ。」

紫がそう言い切る。

「ああ、だからあいつらは絶対に止めないといけない。」

「その通りよ。それで、彼らの技術力はこの世界のものではないと思うけど、霊夢はどう考えるかしら?」

「………博麗大結界を何者かが通った跡があったわ。おそらく時期的にもやつらでしょうね。」

霊夢は結論を出す。

「これだけじゃ、情報が少なすぎますね。」

妖夢が発言する。

「もっと情報を集めないとね。と言ってもできるのは聞き込みくらいかしら。」

レミリアが提案する。だれも異論は無いようだ。

「それじゃあ、色々と聞きましょうか。今日はこれで解散にするわ。体を休めるなり自由にしてちょうだい。」

レミリアの言葉に皆が立ち上がり、図書館を後にする。
そして全員がその場を去ってから、パチュリーがレミリアに話しかける。

「ねぇ、レミィ、」

「?なにかしらパチェ?」

レミリアは珍しく不安げなパチュリーに驚くも尋ねる。

「彼は……剣は本当に…人間なのかしら?」

「え……?」

レミリアはパチュリーの疑問に絶句する。

「何を言ってるの?パチェ。」

「前から思っていたのよ、彼が初めてここに来たとき、彼は脇腹に傷を負っていたわよね?」

「ええ、それがどうかしたの?」

「彼が運び込まれて、私がその傷を診たときに傷が殆ど塞がりかかっていたのよ。」

「え?」

二度目の絶句。それもお構いなしに話は続く。

「それに能力を探しているときも、彼が見せた身体能力は人間が出せるものではないわ。極めつけは、今回よ。彼がここに来たとき、やはり、傷が塞がりかかっていたわ。いくら自然回復とはいえ、短時間であそこまでの傷が自然に塞がるなんてありえないわ。」

「つまり、パチェはなにを言いたいの?」

「………彼が隠しているのかは分からないけど、これだけは言えるわ……」

パチェは一息つくとこう言った、






「彼は、少なくとも人間ではないわ。」

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