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東方疑心録

にんじん

フランという少女

「くっ、やっぱり強いわね!」
霊夢達はフランと対峙していた。その理由は簡単だ。レミリアと剣を逃がすためだ。レミリアはフランの弾幕で負傷し、剣は、おそらく霊夢しか気付かなかっただろうが震えていた。いくら霊夢でも怪我人と、フランを怖がっている人を庇いながらフランと闘うのは無理がある。
「けど、やっと逃げたようだしこれからよ!」
剣とレミリアは安全な所まで逃げられたようだし、霊夢はようやくフランに集中できる。そう思っていた矢先、
「あーあ、霊夢達の相手をするのも飽きちゃった。」
どういうことだろう?霊夢達は、今からようやく本気で闘えるというのに。
「もういいや、皆死んじゃえ。」
その瞬間、
「うわあああ!」
「きゃあああ!」
「きゃああぁぁぁ!」
目を向けると魔理沙、咲夜、パチュリーが倒れていた。
「みんな!いったいどうやって…フランはあそこにいるのに。」
そうフランはずっと霊夢の正面にいた。確かに動いていなかったはずだ。
「なのに、なんで三人同時に倒れて…ん?三人?………そうか!」
「あはは、いつもの霊夢ならすぐ気付けていたはずなのにね。」
「『フォーオブアカインド』…」
霊夢は思い出す。
「(うかつだったわ、フランはスペカで自分の分身を出せたのに、それに気付かなかった私のミスね…)」
「じゃあそろそろ霊夢も死んじゃえ!スペルカード!
禁弾『スターボウブレイク』!」
フランは霊夢めがけスペカをうちだす。
「(私はまた何もまもれなかった…)」
目をつぶった。
「霊夢ーーー!!!」
倒れていた魔理沙が叫ぶ。そのとき、
「まったく、人のために危険を顧みないってのはけっこう勇気がいるんだぞ?」
霊夢の耳に声が届く。それは場違いなほど気が抜けたようで、落ち着く声だった。霊夢の前に誰かが立ちそして、
「なにが起きたの?」
そう呟いたのはフランだ。フランの放ったスペカは二人へと飛んでいき直撃したはずだった。なのにフランの目の前ではスペカをもろにくらったはずの剣が立っていた。
「大丈夫か?霊夢?」
剣は霊夢を心配する。
「あんたなんで戻ってきたの!?」
「心配したのに、返ってきたのがそれかよ…まあ、レミリアに頼まれたからな。」
剣は不敵な笑みをこぼす。そして、フランに向き直る。
「お兄さんは誰?どうやって私のスペカを防いだの?」
「質問はひとつずつな。僕は剣優介だ。あと、スペカを防いだ方法はまだ教えられないな。能力を使ったとだけ言っておくよ。」
フランの質問に答える剣。するとフランは、
「ふーん、じゃあお兄さんが私のあそび相手になってくれるの?」
「うーん、あそびかどうかは分からないけど、そうなるな。」
その答えにフランは笑い出す。
「あはははは!面白いお兄さんだね。じゃあ行くよ、簡単に壊れたらつまらないからね!」
フランが弾幕を展開する。
「無茶よ剣!あんたじゃ…」
「まあ見てろって霊夢。」
僕は振り向かずに霊夢に言う。


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