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東方疑心録

にんじん

幻想郷での生活

僕が紅魔館にきてから既に3日が経っていた。
「改めて思ったけどこの屋敷めちゃくちゃ広いな」
(そう、今僕は絶賛迷子中なのだ!って、そんなこと言ってる場合じゃないだろ!)
僕は今迷子だ。トイレにいって戻ろうとしたら道を忘れてしまい廊下で立ち尽くしている。
「誰かこの屋敷の人を見つけて聞くしかないか…」
と、思ったのだが、
「人一人見つけるのも大変だなこれは。」
既に人を探して30分程が経過していた。そして、次の部屋に入ると、
<ヒュン!>
「うわっ!」
目の前を何かが通り過ぎていった。通り過ぎた物が何かを確認しようと目を向けるとそこには、ナイフが壁に突き刺さっていた。
「誰ですか!?こんなの危ないじゃないのですか!」
「ごめんなさい。無断でここに入ってくる人に、つい反射的に投げてしまうんです。」
声のした方に目を向けるとナイフを持った銀髪のメイド服を着た女性が立っていた。
「あれ、あなたは、あのときの…」
彼女は、僕が目を覚ました時部屋に入ってきて、一瞬で消えた人だった。
「はい、そういえばまだ自己紹介していませんでしたね。」
そう言うと、彼女はかしこまって、
「私はこの紅魔館のメイド長を務めています、十六夜咲夜と申します。」
「僕は剣優介です。そんなにかしこまらなくていいですよ。」
「分かったわ。」
急に砕けた口調になる咲夜に思わず苦笑いしてしまいそうになる。
「ってか、反射的にって、レミリアさんだった時とかはどうするんですか?!」
「大丈夫よ、お嬢様だった時は気配でわかるから。それに、当たらないように投げてるから怪我することはないわ。」
「そ、そうなんですか…」
自信満々に言い切る咲夜にこれまた苦笑いがこぼれる。
「それで、あなたはなんでここに?」
「それが、トイレにいってもとの部屋に戻ろうとしたら道を忘れてしまって…」
「つまり、道を聞こうとしたのね。そういうことなら早く言ってくれればよかったのに。」
「いや、言う前にナイフ投げてきたのそっちでしょうに…」
「道が分からないなら案内するわよ?」
「本当ですか?是非お願いします!」
「わかったわ、こっちよ。」
咲夜はそう言うと部屋から出てしまう。
「あ、待ってくださいよ!」
僕は慌てて追いかける。
僕は気になっていたことを聞いてみることにした。
「あの部屋で初めて会ったときどうやって消えたんですか?」
「ああ、あれは能力を使ったのよ。」
当たり前のように言う咲夜に驚いてしまった。
「咲夜さんも能力を持っているんですか?!」
「ええ、私に限らず妖怪や一部の人間は、能力をもっているわよ。」
「ちなみにどういった能力なんですか?」
「私は時を止める程度の能力をもっているわ。ほら、こんなふうに、」
そう言うと咲夜が目の前から消える。
「え!?ど、どこに?!」
「こっちよ。」
後ろを振り返ると遠くに咲夜が立っていた。
「なるほど、時を止めて移動したのか。」
僕が感心していると、そばに咲夜が現れて、
「そういうこと。」
少し自慢気に言ってくる。
「いいなぁ…」
「あなたにもそのうち表れるわよ、っと、もう着いたわね。」
そんなことをしてる間に部屋の前についていた。
「ありがとうございました。」
僕がお礼を言うと、
「いいのよ、私も仕事があるからここで。」
そう言うと、咲夜は、消えてしまった。
「幻想郷っておもしろいなぁ…」
幻想郷での生活も悪くないと思い始める剣だった。

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