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東方疑心録

にんじん

紅魔館へ

僕が目を覚ますと、見知らぬ天井があった。
「あら、目が覚めたのね。」
声がした方に目を向けると紫色の髪をした女性が椅子に座りながら本を読んでいた。
「ここは?」
僕はその女性にたずねた。
「ここは、紅魔館よ。あなた、ここに来たときのこと覚えていないの?」
そう言われて自分がなぜここにいるのか考えた。
「そういえば、僕は霊夢さんを庇ってあの化け物に…」
我ながら、らしくないことをしたものだと思ってしまう。それでもなぜかとっさに体が動いて、気付いたら霊夢を押し倒し、横腹にビームをくらっていた。
「そう。大変だったのよ、霊夢がいきなり押し掛けてきてこいつを早く治療しろ!ってわめいていたわ。」
「そうなんですか、ということは、あなたが僕を治療して?」
「そうよ。それとあなたじゃないわ、パチュリーよ。」
「分かりました。ありがとうございますパチュリーさん。」
「パチュリーでいいわ。」
すると、部屋のドアが開いた。
「失礼しますパチュリーさま。あの人の容態は、と、お目覚めになられていましたか。」
銀髪のメイド服を着た女性が部屋に入ってきた。
「ええ、だからレミリア達を呼んできてくれる?」
「かしこまりました。」
そう言うと、女性はその場から消えてしまった。
「え?え?今あの人どうやって?」
僕が戸惑っていると、
「じきに分かるわ。」
と、紫色の髪の女性が言うのと同時に、
「パチェ、目覚めたの?」
これまた紫色の髪の少女と、後ろから、
「あいつは起きたの?!」
「起きたのかぜ?」
霊夢と魔理沙が部屋に入ってきた。
「ええ、ついさっき起きたわ。」
「よかったあ…」
霊夢が胸を撫で下ろしていた。すると、魔理沙が、
「そうだよなあ、霊夢ったら屋敷に入った途端『こいつを早く治しなさい!』って叫んでいたもんなあ?」
と霊夢を茶化す。
「う、うるさいわね、あれは…そう!私のせいで死なれたら後味が悪かったからよ!」
と、霊夢が顔を赤くして言う。
「おやおやあ?これはこれはツンデれいむかな?いやーいいもの見れましたわ。」
と、魔理沙が。
「そんなんじゃないわよ!///魔理沙、あんたいい加減にしないと...」
霊夢が拳を握りしめる。
「ごめん、ごめんって、冗談だって」
「まったく…」
「そろそろいいかしら?」
レミリアが二人にたずねる。
「ああ、すまない、いいぜ。」
「まったく…」
レミリアがため息をつく。
「ひとまず自己紹介するわね。私はこの紅魔館当主、レミリアよ。」 
すると、霊夢が、
「そうね、私達もちゃんとした自己紹介してないわね。私は、博麗の巫女、霊夢よ。」
「私は、魔理沙だぜ。」
「僕は、剣優介です。」
そしてレミリアが、
「よろしくね剣。さて、話は変わるけどあなた霊夢の話によれば、外の世界から来たんですって?」
「ええ、まあ。」
「それなら、住む場所とかはどうするのかしら?」
「そういえば、どうしよう…」
そのとき霊夢が、
「剣はうちに泊めるわ。」
その場にいる全員が驚いた表情で霊夢を見た。
「なによ、その顔は?」
魔理沙が、
「霊夢、何か悪い物でも食べたのかぜ?」
と聞く。
「失礼ね!ただ助けてもらったお礼よ!お礼!」
「本当にいいんですか?」
不安になってたずねる。
「いいのよ!お礼って言ったでしょ。」
そこまで言われたならご好意に甘えさせてもらうとしよう。
「よろしくお願いします。霊夢さん。」
「霊夢でいいわよ。よろしくね剣。」
「それじゃあ、剣は霊夢のうちに泊めるとして、怪我がなおるまでは紅魔館にいればいいわ。」
レミリアがそう言ってくれる。
「それなら、お世話になりますレミリアさん。」
「私のことも呼び捨てでいいわ。」
こうして僕の幻想郷での生活はスタートしたのだった。

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コメント

  • 蛸トマ鍋輪

    魔理沙の何喋っても必ず付く「ぜ」が気になって仕方ない

    0
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