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ぼっちの家族創生紀行〜寂しいので家族作ります!!〜

黒熊

第8章ドラゴンの家


 結局、意味のわからないドラゴンに連れられてまた、アマゾンみたいな森に帰ってまいりましたー。なんで夜の森に入んなきゃ行けないんだか。幽霊出たらどうすんの、まじで。

 「ここがおいの家だノォ。」
   目の前にはなんとも立派な立派な豪邸...、んっ?なんで家があるの?
 「あのー、お尋ねいたしますがー。なんでドラゴンがこんな大きなお家に住んでいらっしゃるんですかぁ?」
    「おいの家だからノォ。」
 「だからぁ!なんであなたのようなドラゴンがこの家に住んでんの?!大体あなたの体じゃドアから入れないでしょ!どうやって入るの!絶対この家があなたのっていうのは嘘だ!そうなんでしょ、それしかあり得ない!!」
     「ちぃちゃん落ち着いて!さっきも言ったけど、一晩だけでも泊めてもらうだけありがたいよ。我慢我慢!」
    「えー、私たち絶対騙されてる。そうだよっ!」
   そのとき家の方から声がした。

 「えーとっ、うちの者が何か致しましたでしょうか?」

   目の前には月光に青白く照らされた長い髪と青空のような澄んだ瞳を持った20代前半頃の男の人が立っていた。その人を見て私は...。

 「いえっ、何も致しておりません!!むしろよくしてもらっております。実は、街の閉門時間が過ぎておりまして中に入れず途方に暮れていましたところ、このドラゴン様に助けてもらった次第にございますっ!!どうか、今夜だけでも泊めてもらえませんでしょうかっ。」
    「えっ、あのー」
    「ちぃちゃん...。」
    「嬢ちゃん、えらい変わったノォー。」
 
    そうだ。若干二名呆れた目をしているが、関係ない。私はイケメンが好きなのだ。誰になんと言われようと私は目の前で少し困り気味の男性と一晩過ごす、あわよくばあんなことやそんなことを...とは一瞬たりとも思っていないが、それを今日の生きがいとしよう。

 「すまんノォ。シリル。今日はこの子たちを泊めてもらえんかノォ。」
    「お世話になりまっす!!!」
    「お世話ににゃります。」
   私は必死に90度お辞儀した。

 「ふふっ、あなたが誰かを連れてくるなんて久しぶりですね。こんなところでよろしければ、どうぞ泊まっていってくださいね。」
    「ありがとうございます!」
    「その前に人形(ヒトガタ)に戻ってくださいね。そのままでは家に入れませんから。」
    「えっ、人形?」
 「めんどくさいノォ。ホイホイ。」
   
 そういうとドラゴンは眩い光を上げながら人型の何かになった。茶色の短く刈り込んだ髪に金春色の瞳。緑の生地を主とした金の刺繍が施されたおとこのひとイケメンが立っていた。
 次の瞬間私は、

 「もう本望...。」


    と、光悦の表情を浮かべて倒れた。




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