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ぼっちの家族創生紀行〜寂しいので家族作ります!!〜

黒熊

第3章 街への道中

 さっそく、私たちは人の住むところに向かうとした。

 「ねぇ、名前教えて。」  

 いつまでたってもお互いの名前を知らないというのはいけないと思うから、私は、途中で会った可愛い兎に名前を聞いた。

 「相手の名前聞くときは、まずゅ自分から名乗りなさいってお母さんが言ってたよ?」
 「ちぃちゃん、って呼んで。」

 なんて言っていいかわからなかったから、日本でおじさんに呼ばれていた相性を名乗った。

 「へー、そうなんだ。リュリュはねー。リュリュなのー。」

 まぁ、なんて可愛らしんでしょう。一人称が、自分の名前って....。マジこの兎可愛すぎる!

 「そうか〜。リュリュちゃんか。いい名前ね〜。」
 「えへへ!褒められた〜。でもね、リュリュはリュリュなのー!」
ん?ということは、うまく言えなくてリュリュっていってたのか。そういうことなら、じゃあ...

 「ルルちゃんかー。よろしくね。」
 「よろしくなのー。」
 「で、どっちに行けばいいのかな?」
 「あっちなのー。」
 そう言って、ルルが指(兎なので正確には腕)さしたのはさっきまで私がいた崖の向こう側の王国らしきものだった。

 「.....ルルちゃん。聞き間違えでなければ人の住んでるところまで一直線っていう話なんだけど...。」
 「そうだよ?」
 「どう見ても崖なんだけれども?」
 「あっ!それはね〜...。」
 ルルは、崖の方に近寄って言った。だけど、ルルが次に発した言葉は、とても私には衝撃的なものだった。
 「ここを〜。飛び降りるのー!」
 「ん?」
 「だからねー!飛び降りるのー!」
 Oh,no!なんてこと!だってこの崖、確実に300メートル超えてるよ!高層ビル以上だよ!こっから飛び降りたら自殺行為だっつの!

 そんなことを考えながら崖を見下ろしてると、うしろから、「えーいっ!」という声がした。まさか....、とはおもったが、あの子がこんなことをするなんてと思いながら後ろを振り向こうとしたが、ただのあがきとなってしまった。
 後ろを振り向く間も無く、私は出会ったばかりの可愛いすぎる兎に蹴落とされてしまった。

 「んぎぃぃぃぃぃぃい!!」
 「行っくよ〜!」
 「逝っちゃっぁぁぁぁうぅぅぅぅ!!」

 こうして私の人生は終わりを迎えたのであった。嗚呼、我が短かき人生よ。せめて、この人生に一人でも恋人が欲しかったと願う.....。





 いやぁ、ぶっちゃけ生きてました。本当に良かったです。ほんとなんで生きてたんでしょうってくらい不思議だけど、良かったです。実はあの後、100メートル過ぎた後から体がふわっとして。えぇ、それはふわっと。羽毛布団の中の羽ぐらいふわっと。その後にゆっくりと地上に降りてうまく着地できました。まぁ、その反動で吐きましたけど。あっ、もちろん効果音とかないよっ!これでも女の子だからねっ!もうほんと死ぬかとおもったっつーの!でも、これから人の住んでるとこに行けるんだしいっか〜!

 「さて、これからどうしよっか。」
 「お姉ちゃん、もう『ゲボ』は終わり?」
 「ルルさんや。女の子はそんなこと言わないんだよ。」
 「リュリュは〜。男の子だからいいの〜。」
 「......。」
 「どうしたの?」
 「うそんっ!!」
 こんなに可愛い子が...。ショック!!

 「じゃあ、『ちゃん』じゃなくて、『くん』だね。」
 「別にいいの〜。『ムラ』でもそう呼ばれてたから。」
 「そうなんだ。じゃあこのままでいいよね。」
 「うん!」
 正直なところ、ムラがどこかは気になるが余計なことには首突っ込まない方がいいか。

 「じゃあ、行くの。」
 「よしっ!行くか。」

 ようやく私たちは、人の住むところを目指して出発した。

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