僕らの恋愛ジェラシー

雪村 ましろ

一安心。

浴衣を着付け直し、再び集合場所に行く叶乃。

「あっ…叶乃ちゃん!」

桜の一言で他のメンバー(鼻血が止まり、意識の戻った吉貴も)が、私を見た。

「だ、大丈夫か!何か変なことされてない!?」

「変なことってぇー…こういう?」

吉貴をいじることにハマった私は、浴衣の襟を少し広げた。

「んなぁっ!?…へ、変なことされてないなら、いいんだけどな!!」

「えぇー、吉貴くぅん?何赤面してるのかなぁ?もしかして今吉貴くんの言う、変なこと、考えちゃったのかなぁー?」

「べ、別にっ…!」

あー、なんか吉貴いじるの…楽しいかも。

「ほな、ほんまに何もなかってんな?」

「うん、皆心配かけてごめんね。…ありがと!」

私がニコッと笑うと、皆も安心したのか、祭りをたのしもうとはしゃぎ出した。

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