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堕天の英雄〜この空に想う〜

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第9話剣将マサムネ

ラヌビスの目の前にいるのは、剣を持つ者だった。
「へぇ、剣か…私に通るかな？」
ラヌビスがそう聞くと剣を持つ者は
「我の剣は全てを断ち切る。我は剣将マサムネ。いざ参る！」
そう言ってマサムネはラヌビスに突撃する。
「【透化幻理】！」
ラヌビスは透明になり、マサムネを翻弄する。
「ムッ…！透明とは…」
「透明なれば、視覚を大切にする剣技は効かない！」
ラヌビスはマサムネに一撃二撃と加えていく。
「グムム…」
マサムネが攻撃を受け続け、ついに怯み始めた。
「ここだ！」
ラヌビスがトドメを誘うとしたが、
「精神を集中しろ……」
マサムネが呟き、
「ここだ」
マサムネが後方を一閃した。血飛沫が舞う。そこから現れたのは透明から解除されたラヌビスだった。
「グハッ…！？…何故！？」
「視覚なくとも気で分かる。透明なっていてもお前の存在はあるのだからな。」
そう言うと、剣をラヌビスの目の前に突きつける。
「さぁ…どうする…？」
マサムネがそう言うとラヌビスは、
「へっ…私も舐められたものだな…」
ラヌビスは斬られてなお笑みを浮かべる。
「見せてやる…私の…もうひとつの能力を！」

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