堕天の英雄〜この空に想う〜

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第8話 六の将星

「にしてもナバレリウスは何も無い草原だな…」
4人一行は王国東部のランバルスに向かうため、ナバレリウスと呼ばれる平原を突っ切っていた。
「そういや、このマーズディア王国の東に壁があるよね?」
ラヌビスがそう言うと、
「あぁ。隣のガレアス共和国と壁を築いている。別に戦争しているわけでなく、ガレアス共和国の西部はあまり国内では無法地帯になっているそうだからだ。」
トラフィルディアが、隣国ガレアス共和国のことを話す。
「この堕天はこの大陸全土に被害があるのかな…」
アスフィルディアが呟くと、
「分からない。ただ、俺たちはこの能力を世のために使おうと思う。【発火爆炎】だって、何かに使えるはずだ。」
エルディスがそう答えた。
4人がしばらく歩いていると、目の前から何か現れた。
「へぇ、君達も能力を持っているのか。」
1人、謎の装束を着た者が語りかける。
「ここいらでは見ない顔だな…誰だ?」
エルディスがそう問いかけると、
「私は…いや、私達は、六聖将…」
と言うと、いきなりまた5人現れ、
「この堕天によって生まれた者だ!」
それぞれ、ガタイが良い奴、明らかにムキムキの奴、剣を持つ奴、針を全身にあしらう奴、軽装備の奴、そして杖を持つ奴と、六人いる。
「それぞれ能力を持つってか…」
トラフィルディアがそう言うと、
「今のお前らでは、私達には勝てないだろう…だが、ここで死んでもらう!」
杖を持つ奴がいきなり攻撃を仕掛けてきた。すると、
「危ない!」
そう聞こえた矢先、どっかから現れた。
「誰だ!?」
突如、2人ランバルスの方角から現れた。
「チキムス、パルゲマス、参上!トラフィルディア達の援護に回る!」
と言い、6体6の決戦が始まろうとしていた。

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