幻想支配郷

ゆっくり春咲

第3話〜月の病院と悪魔の館〜

 現在、春雨稜駿は博麗霊夢に手を握られ上空50メートルを飛行中です。理由は博麗が歩くより飛んだ方が早いと言ったからと俺の骨を治してくれるところまでは飛ばないと何時間もさまようことになるからとのこと、だから今空を飛んでる。
 20分程すると大きな竹林が見えた。なんだあれ。それから10分程竹林の上を飛ぶと1つの病院?のようなところに着いた。すると博麗は玄関のようなところに行きノックをした。すると中からウサギの耳を生やした制服姿のこれまた俺と同い年くらいの少女が出て来た。博麗は少しその少女と話すとこちらに来た。
「今空いてるみたいだから見てもらいに行くわよ。」
と博麗に言われ俺は博麗に肩を貸してもらうようにして中に入った。
 内装は病院と言うより旅館のようだった。そして少し歩くと診察室のようなところに着いた。俺たちはその部屋のドアを開け中に入った。中に入るとさっきの制服少女とその少女のようにウサギの耳をつけた少女、そして銀髪のナース服のようなものを着た年上の女性がいた。
「いらっしゃい。あなたが霊夢の言っていた患者さんね。私は八意永琳(やごころえいりん)よろしくね?」
 とナース服を着た人が言うと次に制服少女が
「私は八意さまの弟子、鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)と言います。」
 と言った。てか名前長くね?するともう1人のウサギの耳少女が口を開いた。
「私は因幡てゐ。よろしくね。少年。」
 と言った。てかこいつ少年とか言ってるけど絶対年下だろ。
「さて、では診察をしましょうか。」
 そう言って八意は俺の腕を見たりしていた。そして
「これくらいの骨折なら治せるわ。少し待っててね。薬を作るから。」
 と言い部屋を出た。
 数分後、八意は戻って来た。
「ごめんなさいね。姫様に少しはばまれてしまってね。あとこれ、薬ね。」
 そう言って差し出されたのは一粒の錠剤であった。こんなので骨が治るのか?考えても仕方ないのでとりあえず飲むことにした。
 薬を水で体に流し込むと体の周りに粒子が出てきた。その粒子たちは体のいろんなところに触れると同時に消えていった。そして全ての粒子が消える頃には俺の体の痛みが消えていた。傷が治ったのが分かったのか博麗が
「永琳ありがとう。これで少しは荷物が軽くなって助かったわ。」
 と言った。てか俺は荷物なのな。
「それじゃぁ、私たちは行くわね。」
 博麗がそう言ったので俺たちは診察室を後にしようとすると八雲が
「あなたたち今から何処に行くの?」
 と聞いてきた。
「今からは紅魔館に行くわ。彼の能力を知りね。」
「ならこれを持って行きなさい。」
 そう言って八意は俺に革袋を渡してきた。中を見ると中には小石のような物と腕輪が2つ入っていた。
「小さなものは噛んで砕くだけで回復ができる薬、そして金のラインが入っている腕輪は動体視力を5倍にするもので銀のラインが入っている腕輪は少し魔力を注げば想像したものを30分だけ具現化できるものよ。あの館に行くのだから持って行きなさい。」
 そうして俺たちは病院を後にした。
 数十分後、俺はまた博麗に手を握られ上空を飛行していた。そして今はめちゃくちゃでかい館の前にいる。博麗が地面につくのと同時に俺たちはその館に向かって歩き出した。中庭へと続いている門の前に着くと門番らしき者が立っていた。服装はカンフーを連想させる服装をしていた。
「こんにちは霊夢さん。どうしたんですか?」
「美鈴(めいりん)、久しぶりね。レミリア、居るかしら?彼の能力を調べたいのだけど。紫曰く能力があるらしいから。」
 博麗がそう言うと美鈴というやつは俺の方をみて
「これは失礼しました。私はこの紅魔館の門番をしております紅美鈴(ほんめいりん)と言います。よろしくお願いします。」
 と挨拶をしてきた。すると博麗が
「稜駿、あなた一度美鈴と手合わせしてみたら?」
 と言ってきた。
「いや遠慮しとく。正直な話勝てる気がししない。あんた、日頃から鍛えてるだろ?立ち方とか見る限りいつでも戦闘できるようにしてる。そんな奴に勝てるわけがない。少なくとも能力がない今はな。」
 すると紅は、
「私からもお願いできないでょうか?紫様に幻想入りさせられたということはそれなりの実力があることだと思うのでその実力が知りたです。」
 と言った。なんでこんな面倒なことになるんだよ。てかさっき骨が治ったばかりなのにな。
「はぁ〜分かったよ。でも殺しは無しで頼むな。」
 そう言いながら俺はハ意にもらった腕輪をつけた。

第3話 END

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