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幻想支配郷

ゆっくり春咲

第1話〜全てを失った少年の幻想入り〜

 〜数年前の夜〜
 目の前には、大量の赤い血、それとその血を流している少女の死体。それと同時に溢れ出る吐き気と絶望。
 あの日から俺は全てを捨てた。友達との友情も、人からの信頼も、目に映る色や感情も全て捨てた。だから今の俺にはなにもない。目に映る光景は全て白黒で統一されておりなにがなにかわからない。だが、こんなもの安いものだ、あいつが受けた痛みと比べたらまだ・・・足りない。

〜あの事件から数年後〜
 俺は椅子に座り、色が白黒のパソコンをいじっていた。この白黒の世界にも慣れたものだな。初めて自分に見える世界が白黒になった時は驚いたが、あいつへの償いと思えばどうでことなかった。数分後パソコンにはWINという文字が出ていた。そして俺は椅子から立ち上がり、ジャージを着替えて、
「はぁ、俺はまだお前の元には行けれないのかな?
 教えてくれよ・・・歩美(あゆみ)。」
と、言った。いつもこんなことを言ってしまう。
「はぁ〜、こんな世界に生きていても意味なんかないよな。」
ふと心の声を漏らした時、後ろから誰かに話しかけられた。
「なら、連れて行ってあげましょうか?あなたが生きる意味のある世界に?」
「誰だ?」
 と言いながら俺は後ろから話しかけて来たやつに回し蹴りを行った。だが、軽々と止められてしまった。相手の方を見ると俺の足を片手で止めたいた金髪の女性がいた。俺も全て捨てたといっても日々あの日のようなことを繰り返さないために鍛えている。なのにそれを片手で止めているあいつは結構・・・やばい。すると女性は口を開いた。
「いい蹴りだわ。でも、初めて会った人に回し蹴りは失礼じゃないかしら?」
「・・・だが人の部屋に勝手に入るのも失礼だと思うぞ?」
 すると、女性はクスクスと笑いまた口を開いた。
「やっぱりあなたはこっちの世界に来た方がいいわ。」
 すると女性の手のひらに亀裂が入り、目が開いたように謎の空間ができた。空間には沢山の目がありきみが悪かった。
「それじゃぁ、行ってらっしゃい。」
すると俺の足元にも空間ができ俺を飲み込んで行った。そして思わず目を瞑ってしまった。
 目を開けると、俺は上空からダイブしていた。2分程大の字になって落ちていると下に湖のようなものが見えた。あそこに落ちるのか。そして湖との距離が50メートル程になると俺は飛び込みのフォームになった。そして俺は湖に飛び込んだ。湖の中に入ると勢いよく落ちすぎたのか意識が朦朧として来た。そして俺は意識を手放した。その時最後に誰かが手を伸ばしているように見えた。

第1話 END

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