最弱最強の破壊者

うらら

魔術真王祭校内予選Part6

二頭の龍が氷麻里先輩を包もうとしたその時だった!彼女は微笑むとともに、
氷姫の涙プリンセスティアーズ
その声と共に二つの氷塊が出現。それが俺の放ったウロボロスに正面から当たると、そのまま相殺した!嘘だろ?大分魔力を消耗しても、ダメージを負わせられないのかっ!と、その時、俺の周りを氷の要塞が包み込む!まずいっ!<氷獄コキュートス>か!視界がぐらついてきやがる。俺の残り時間もあと1分半ほどだろう。しょうがない、このまま魔力を奪われるよりマシかっ!内側から<反逆の明星トリーズンヴィーナス>で壊す!そう思った俺は右手に闘気をため、濃縮して球状にすると、それを要塞の壁にぶつけ炸裂させた!ドゴォォォォオォオン!という破壊音とともに光の柱が立ち、氷の要塞はぐずれ落ちた!そのまま俺は宙へとぶと、両手に魔力をため、球状にし、氷麻里先輩にめがけ放った!二つの<反逆の明星トリーズンヴィーナス>を放った俺は氷麻里先輩が自分のことを<氷獄コキュートス>で守ると踏んだため、そのまま滑空!案の定、自分を守った氷麻里先輩は俺の滑空に反応が遅れたっ!いける!倒せる!そう思った俺は右手に闘気をため、そのまま突貫した!そして攻撃があと一歩で当たるっ!と思った時だった。体の力が抜けて、ふらつき、躓いて転んでしまった。<ルシフェル>の時間切れである。くそっ!あと少しだったのに!そう思うと同時、首元を氷の剣で狙われてると気づいた俺は、
「降参します」
というと、電光掲示板に氷麻里先輩の勝利が告げられたのだった。それを見た後で俺は床に倒れこんだ。
「いい試合だったわ、ありがとう、新九郎君!」
そう氷麻里先輩は俺に言った。俺は膝が笑って言うことを聞かないので、寝たまま、
「ええ、楽しかったです!久しぶりに負けました。疲労でこの通りですよ。」
そう笑いながら返した後で、俺は担架で医務室まで運ばれたのだった。


気がつくと白い天井を見ていた。どうやら医務室らしい。そういえば担架で運び込まれた後、緊張が解けてどっと疲れが襲い、眠ったのだった。窓を見ると夕暮れだった。ドアを開けて廊下に出ると見知った少女がそこにいた。
「お疲れ様、新九郎。惜しかったわね、後少し時間があれば、、、。」
「ありがとう、舞。少しペース配分を間違えたよ。でも、課題が多く見つかった。だから本戦に向けて頑張るよ!ところで、ずっと待っててくれたの?」
そう訊くと、舞は赤面しながら上ずった声で、
「ちっ、違うわよ!バカ!ただ、あのー、そのー、あ、そうよ、ただたまたま通りかかっただけよ!待ってたわけじゃないし!」
俺の部屋の前の椅子で座っていたことについては言及しないことにしよう。そう思い、笑って、
「そっか、ありがとう」
と告げると舞は赤面しながら俯いて、コクっと頷いたのだった。

<魔術真王祭ヴィクトリア学園代表メンバー>
1位:3年  東条氷麻里
能力:氷系最上級魔法<氷河の檻グラシエアルム>
ランク:S

2位:1年  闘打新九郎
能力:身体系魔法<エクストラデーモン>の亜種<バーサークデーモン>
ランク:E

3位:3年  斎藤翠
能力:催眠系魔法<眠りの森シェラーフヴァルト>
ランク:A

3位:1年  焔舞
能力:炎系最上級魔法<爆裂の業火エクスプローシブフレイム>
ランク:S

5位:3年  影山京子
能力:幻影系魔法<異世界の民パラレルフォルク>
ランク:A
尚、5位はベスト8の4人による5位決定戦により決定


校内予選から一週間後。俺は己の力を高めるべく、師匠に会いに<ジョーカー>の本部へ向かった。本部に着くと、夢さんが出迎えてくれ、そのまま神童さんのもとへ案内してもらう。
「予選2位だったらしいわね、新九郎君。まさか本気のあなたを前に完封する人が隊長以外にいたなんて驚きよ。」
「壊しても壊しても生まれる牢獄には歯が立ちませんでした。なので稽古をつけてもらおうかと思い、ここへ来ました。」
「そうね、隊長とやるのもいいかもしれないわ。はー、またトレーニングルームの修理費が増えた、、、。」
最後の方はなんと言ったのかよく聞こえなかったが、隊長も稽古をつけてくれそうなのは夢さんの言葉からも分かった。そして隊長の部屋の前に着くと夢さんは、
「私は執務室にいますから、何かあったら来てください。では、頑張って!」
そういうと、その場を立ち去った。その際、俺は頭を下げて、感謝を口にし、見送ったのだった。
ドアの前に立ち、ノックを3回すると中から、「入れ」と聞こえて来た。俺は失礼しますと口にすると中へ入る。
「おー!新九郎か!試合見たぞ?まさか本気のお前をあそこまで完封するとはな。流石に驚いたぞ。」
「その件で、本戦に出場したんですが、俺の力を高めたくて、神童さんに稽古をつけてもらいたかったんです。」
そういうと、少し考えたような顔をした後、神童さんは口を開いた。
「新九郎、お前はどうして自分の魔力が人の50倍か知っているか?」
「それは、、、分からないです。考えたことはありますが、よくわかりませんでした。」
「今まで隠してきたんだが、それには理由があってな。お前はもう一つ能力を持っていたんだ。それも今まで見たことのない、それこそ<ジョーカー>の奴らですら知らなかった能力だ。」
その言葉を聞いた時俺は心底驚いた。当然だろ!今まで能力を2つ持っている人がいることは聞いたことがあったが、新種の能力が俺にあったなんて思わなかった。
「だがな新九郎、その能力は鬼のように強い反面、能力に操られかねない危険なものだったんだ。だからお前の身体にうちの奴らが封印魔法をかけ、使えないようにしてきた。それを使いこなせればあの嬢ちゃんには勝てるかもしれないが、自分との戦いになるかもしれない、いやなるだろう。それでもその能力を使いこなしたいか?」
俺は少し考えた。だが、自分の可能性を信じたいと思った俺は、
「宜しくお願いします!」
と告げると、神童さんはキリッとした表情で
「わかった、任せとけ!」
と言ったのだった。

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いろいろなことが重なり遅くなりました。申し訳ございません。これからはしっかり投稿致しますので何卒最弱最強の破壊者をよろしくお願いします。

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