最弱最強の破壊者

うらら

魔術真王祭校内予選Part4

2回戦も無事突破した、俺と舞であったが、ほかの1ーCのメンバーは3人とも2回戦敗退だった。まあ、相手が3年生だったのだから仕方が無いかもしれない。だが、俺と舞は本戦に出ることが目標のため、どんな相手であっても勝ち進んで、決勝戦で戦うことを約束した。因みに俺と舞以外の1年生は皆、2回戦までに負けている。この戦いはトーナメント制であり、3年生がほぼシードであり合計5試合で決勝へ、その他の生徒は6試合行わなければならない。俺と舞はあと、4試合行えば決勝で当たれるのだ。そんな中、舞の3回戦が始まる。相手はシード。2回戦、幻術系魔法で相手を翻弄し、体術に持ち込み、そのまま相手をノックダウンさせている、3年生の筋肉質な男の人だった。舞は笑顔で、
「行ってくるね、新九郎!見ていて!絶対勝つから!」
「おう!ただし、無理はするなよ?」
「大丈夫!んじゃ、行ってきます!」
そう言うと小走りで会場に入った。


私、焔舞が会場に入ると既に対戦相手の3年生が開始線に立ち、不敵な笑みを浮かべていた。相手が言う。
「お前が噂の焔舞だな?いやー、女性に傷を付けたくはない。降参してくれないか?」
いかにも自分が勝つと言わんばかりのその言い方は、多分挑発なのだろう。だからお返しに、
「お生憎様、あなたの方こそ降参したらどうですか、センパイ?」
とわざとらしく先輩という単語を口にした。すると、相手の眉が少し釣りが上がった。うわー、簡単に挑発に乗ったー。多分脳筋ね。そう確信した。そしてカウント10が終わり試合開始の音が響いた。私は手始めに炎球を体の周りにたくさん作り、それを操り脳筋に攻撃を開始した。脳筋は案の定、たくさんの自分の分身を作り出し、それとともに肉弾戦に持ち込もうとしていた。私はその分身たちに火球をぶつけながら他のことにも準備を始めていた。それは体の周りに高熱を流し、脳筋が私に触れれないようにするためのもの。炎の鎧でもいいのだが、可視化させてしまうと、脳筋の過信による思わぬダメージを生ませることは出来ないため、あえて不可視化させていたのだ。脳筋は分身が私の炎球で消滅してもまた生み出しながら、
「無駄だ!そんな攻撃では俺は止められんっ!」
と吠えながらすべての分身で私に拳を放った。私が予想していた通り、2回戦と同じ戦闘スタイルで来きたので、大体の攻撃は読めていた。そして周囲を囲んだ分身の拳が私に触れる瞬間、ぐあっ!と言う声とともに1体だけが手を引っ込めた。それを見逃さず、炎の剣を2本作成。そしてその本体と思われるやつに対し斬撃を浴びせた。脳筋は必死に手で守ろうとしているが、新九郎でもない限り、手だけで私の炎の剣を防ぐことはまず不可能である。そのためどんどん火傷を負っていき、遂には腕が使えなくなったのか、ガードか解けた。それと同時に、
「こ、降参だ!」
と弱々しく話した。さっきの威勢はどこへやら。何ともぬるい試合展開に私は嘆息し、まだ1回戦の方が戦い甲斐があったなぁと思いながら会場をあとにした。


俺こと闘打新九郎は舞の帰りを待っていた。さっきの試合を見る限り、圧倒的な試合であり、多分舞は退屈だったであろうと思った。案の定、戻ってきた舞は不満そうな顔で、
「圧勝だったわよ。もー、1回戦の方が戦い甲斐があったよー!」
と愚痴っていた。
「熱量抑えながらやってたもんね。俺の時は本気だったのに(笑)」
「だって、あなたは強いじゃない!もー、あなたの番でしょ、次!頑張ってね、新九郎!」
「おう!絶対勝ってみせる!」
そう言って俺は試合会場に入った。


対戦相手は3年生の少し身長の高いスレンダーな可愛い女の子。能力は確か、光系魔法であり、1、2回戦は瞬殺だった。俺もこの手の能力は苦手である。実態を掴むのに苦労するし、何より動きが速すぎる。だが、そんなことも言ってられない。そう思った俺は開始線に立ち、カウントが終わるのを待った。対戦相手の女の子は少し笑っていた。そして試合開始の合図がなった瞬間、相手の姿が消えた。気配を感じた俺は体をサイドステップで横に動かした。だが、少し遅かった。俺の左腕に激痛が走り、肘から折れていた。そしていきなり目の前に現れた相手が、
「今のよく避けたわね、流石は新九郎君だわ。」
「なるほど、高速移動の力を利用して、物理攻撃のダメージ増加ですか。厄介ですね。」
「おー、正解!でも!」
そう言って手に光の槍を生み出し、また目の前から消えた。俺は魔力を闘気に変換。可視化できるように濃密にため、体に纏い出した。そう、<デビルズサーバント>である。そして背中から闘気のオーラが2本流れ出し、相手の高速攻撃を躱し始めた。相手は俺の変化に驚いていたが構わず、光の槍で攻撃を続けていく。攻撃しながら相手が、疑問をぶつける。
「何故、光の速度に達した私の攻撃を躱せるの?」
「簡単です。俺の身体能力をあなたの速度に対応できるまで引き上げたからですよ。今の俺ならあなたと同じ速度で戦えます。」
そう言うと驚愕していたが、なおも攻撃の手は緩まない。しかし、<デビルズサーバント>の能力の一つである治癒により、左腕を直した俺は今度は攻撃に転じていく。相手の突きを躱し、距離を詰め、肩に1発拳を放つ。そして怯んだ相手を容赦なく投げ飛ばした。うまく起き上がり光速で移動しようとした相手に神速で追いつき、捕まえた。そして顔に闘気のこもった拳を放ち、当たる直前で寸止めした。ひっ!という可愛らしい悲鳴とともに相手は体の力が抜け、気を失ったようだった。その瞬間、電光掲示板には俺の勝利が告げられた。俺は能力を解除し、相手をそっと抱き抱えると、医務室に運んだ。多分肩が外れているだけだと思うが、気絶しているためとりあえず担当の先生の元へ運んでいった。そして会場をあとにしたのだった。外でまっていた舞はとても不満そうな顔で、
「なに、攻撃食らってんのよ!相手が可愛かったからって、見とれてたんじゃないでしょうね?それに、なんで最後お姫様抱っこで医務室の担当の先生の方まで連れていったのよ?」
と何故怒られたのか分からなかったが、とりあえず、
「ごめん、次は気をつけるよ。」
と言うと、舞はふん!と言うだけだった。

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コメント

  • -弧+妻

    誤字がございました。
    「終わりのセラフ」の主人公が自分の違いって……✕
    「終わりのセラフ」の主人公が自分の力 ……〇

    1
  • -弧+妻

    前の投稿に同じくキャラがとてもいい味が出ていると思います。特に舞がいいですね。
    バトルシーンもどうやって書けば、面白いバトルが書けるのかって言うところは難しいと思いますが、とても面白いですわかりやすくかけてるなと思いました。とても面白いです。
    主人公は自分の力を隠したがってる様でしたが、最初のバトルでそれをバラしてしまうのは如何なものかという点。「終わりのセラフ」の主人公が同じように自分の違いって隠して過ごす場面があります。最終的にはバレてしまいますが、それを参考にしてみてはどうでしょう。
    ストーリーの最初に設定を持ってくるのは、作者の親切なのかも知れませんが、結果として読みにくくしてしまっています。改めるべきでしょう
    少しに気なったの所が少し、完全な個人の意見なのでスルーでも構いませんが横文字がおおくて読みにくいかなと
    偉そうにどうもすみませんm(_ _)m

    1
  • 天宵 魁

    舞のツンデレっぷりがいいですね。

    3
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