異世界は現実だ!
ミタンダで人気料理店なのだ!
第七章
第145話
カルナと僕がストジネートくんとダニー兄さんにおちょくられながら、休憩時間は終わった。このことは道中何度も話のネタにされてしまうのだが、気にしない気にしない!
話を戻すが、今いる地点はミルガバード王国とミタンダ王国の丁度中間地点。ミタンダ王国は南北で気候や地形の違いが大きい。北部は荒野地帯。そこに王都がある。南部は山の斜面に当たる。北部では水持ちのいい腐りにくい木が、南部では山から取れる鉄鉱石が他国でも高い評価を得ている。特に鉄鉱石は純度も高く、金属になることからミルガバード帝国の武器生産にも大きく貢献し潤っているらしい。
そして今いる地点から少しずつ荒野地帯へと入っており、砂漠地帯とはやはり違う。丘のようなところを境に雨の降る量が違うみたいだ。ニアーの街の結界内にあった荒野とはまた違う雰囲気だ。乾いた熱風が砂を巻き上げ視界が悪い。その中、馬を走らせていた。
馬を走らせてミタンダ王都に近づけば近づくほど商人たちが馬を引いてミルガバードや、トミルに向けて商品を運んでいく。ちらっと見えた感じだと、鉄鉱石が多い。そういえば、トミル王都の建物修繕や再建のために木材・金属をミタンダ王国から多くもらってるんだっけ?じゃあ金属は高くなってしまっているなー。カプスめ!こんな事まで迷惑かけやがって!!
そしてミルガバードから約六時間。ミタンダ王都が見えてくる。荒野の中堂々とある都だ。規模は産業が盛んということもあり、かなりでかい。遠目からでもわかるがほとんどの建物がレンガ造りで、王城もレンガで作られている。王都の後ろはすぐに山という感じで、多分あの山の今見えてる面が木材、反対側に鉄鉱石採石場があるのだろう。
僕たちはミタンダ王国の検問所を無事通過して、王都の中に入った。身元証明書を見せた時、兵士がギクッとなったが案外すんなり通した。
ミタンダ王都内はまだ昼終わりということもあり、人で賑わっていた。僕たちも先ずは食べ物を探し腹ごしらえをする。検問所を抜けた後、一番近くに見えた大きな食堂に向かう。そこには人が列を成し、何百という席が人で埋め尽くされていた。
「おお!これはすごいなぁ!」
「本当だなぁ。ここまでの行列はトミルで何年働いても見ることはできないな!」
「すごい!これは!未攻略のダンジョン待ちの人の数よりも多い!」
ストジネートくん以外はこの光景を見て各々感想を言う。その言葉の後、ストジネートくんは説明し始める。
「そりゃーそうだよ!ここはメンメルにも支店がある"ザ・スウィートゥ"の本社だからね!」
「え!?"ザ・スウィートゥ"ってあの!?」
「さすがカルナ!そう!創業は二十年前。この店は最初、貴族達が集う高級料理店として量や金より質を優先する店だった。だけど、貴族も飽き性だから最初は大好評だった店も五年もすれば倒産寸前。この状況を打破するためには貴族だけではなく、庶民も取り込む必要がある。それから主人は倒産寸前の店を立て直そうとメニューを増やしていった。その頃はまだ、庶民にとっては荒野の国ということもあり、食に対する意識が低かった。だから料理を一から発明し作る他ない。そしてその二年後。新しく開店したのが今に至る。今では百を超えるメニュー、内装も一、二階の部分は庶民・冒険者など手軽に済ます人用。三階部分は宴会用。四階部分は個室となっていて貴族や密談などができるスペースとなった。これにより幅広い年齢層、階級に関係なく安心して食べられる行列のできるミタンダ王国発祥の飲食店が実現したのである。」
「へぇ〜!そうなんだね!じゃあ並ぼっか。お腹空いたし!」
そうして僕たちは食事を楽しんだ。
第145話
カルナと僕がストジネートくんとダニー兄さんにおちょくられながら、休憩時間は終わった。このことは道中何度も話のネタにされてしまうのだが、気にしない気にしない!
話を戻すが、今いる地点はミルガバード王国とミタンダ王国の丁度中間地点。ミタンダ王国は南北で気候や地形の違いが大きい。北部は荒野地帯。そこに王都がある。南部は山の斜面に当たる。北部では水持ちのいい腐りにくい木が、南部では山から取れる鉄鉱石が他国でも高い評価を得ている。特に鉄鉱石は純度も高く、金属になることからミルガバード帝国の武器生産にも大きく貢献し潤っているらしい。
そして今いる地点から少しずつ荒野地帯へと入っており、砂漠地帯とはやはり違う。丘のようなところを境に雨の降る量が違うみたいだ。ニアーの街の結界内にあった荒野とはまた違う雰囲気だ。乾いた熱風が砂を巻き上げ視界が悪い。その中、馬を走らせていた。
馬を走らせてミタンダ王都に近づけば近づくほど商人たちが馬を引いてミルガバードや、トミルに向けて商品を運んでいく。ちらっと見えた感じだと、鉄鉱石が多い。そういえば、トミル王都の建物修繕や再建のために木材・金属をミタンダ王国から多くもらってるんだっけ?じゃあ金属は高くなってしまっているなー。カプスめ!こんな事まで迷惑かけやがって!!
そしてミルガバードから約六時間。ミタンダ王都が見えてくる。荒野の中堂々とある都だ。規模は産業が盛んということもあり、かなりでかい。遠目からでもわかるがほとんどの建物がレンガ造りで、王城もレンガで作られている。王都の後ろはすぐに山という感じで、多分あの山の今見えてる面が木材、反対側に鉄鉱石採石場があるのだろう。
僕たちはミタンダ王国の検問所を無事通過して、王都の中に入った。身元証明書を見せた時、兵士がギクッとなったが案外すんなり通した。
ミタンダ王都内はまだ昼終わりということもあり、人で賑わっていた。僕たちも先ずは食べ物を探し腹ごしらえをする。検問所を抜けた後、一番近くに見えた大きな食堂に向かう。そこには人が列を成し、何百という席が人で埋め尽くされていた。
「おお!これはすごいなぁ!」
「本当だなぁ。ここまでの行列はトミルで何年働いても見ることはできないな!」
「すごい!これは!未攻略のダンジョン待ちの人の数よりも多い!」
ストジネートくん以外はこの光景を見て各々感想を言う。その言葉の後、ストジネートくんは説明し始める。
「そりゃーそうだよ!ここはメンメルにも支店がある"ザ・スウィートゥ"の本社だからね!」
「え!?"ザ・スウィートゥ"ってあの!?」
「さすがカルナ!そう!創業は二十年前。この店は最初、貴族達が集う高級料理店として量や金より質を優先する店だった。だけど、貴族も飽き性だから最初は大好評だった店も五年もすれば倒産寸前。この状況を打破するためには貴族だけではなく、庶民も取り込む必要がある。それから主人は倒産寸前の店を立て直そうとメニューを増やしていった。その頃はまだ、庶民にとっては荒野の国ということもあり、食に対する意識が低かった。だから料理を一から発明し作る他ない。そしてその二年後。新しく開店したのが今に至る。今では百を超えるメニュー、内装も一、二階の部分は庶民・冒険者など手軽に済ます人用。三階部分は宴会用。四階部分は個室となっていて貴族や密談などができるスペースとなった。これにより幅広い年齢層、階級に関係なく安心して食べられる行列のできるミタンダ王国発祥の飲食店が実現したのである。」
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