異世界は現実だ!

竹華 彗美

登場人物紹介⑥なのだ!

六章の登場人物紹介です。本編とは関係ないので読み飛ばしてもらって結構です。



第六章幕間 登場人物紹介⑥なのだ!

 川越 晶(かわごえ あきら)
 闇サイトに登録し、厳正な審査の結果異世界に転移された高校二年生。たくさんの人々と出会い、別れを経験し成長していく。
 第六章ではトミル王国・メンメル帝国・さらにトミル王に紹介されたミルガバード王国認定独立冒険者ギルド"シャイン"のギルドマスターとなった。メンバーはトミル王国からの指名で加入したダニオン、メンメル帝国から元特秘隊のクルルと元軍第三軍隊長ストジネート、精霊族のミーナである。それに加え召喚契約をしたサファイアトラのサファがいる。
 セフェロンという土地でギルド建設を進め、拠点と用水路を作る。建築業に興味を持った時に覚えた知識を使いながら作業を行う。
 また、ミーナの過去の話を聞いた後、自分の前世の過去話をギルドメンバーに明かした。
 またヘファイスト産ゴールドランク(この世界に五つしか存在しないもの)の魔道具を金貨一枚で買う。
 
 クルル
 元メンメル帝国特別秘密部隊第三副隊長。現在はあきらのギルドメンバーとなる。セフェロンの地に最初にあきら達とともに踏み入れた時、軍の時に覚えたものを発揮し的確な指示出しを行いスムーズに物事を進める。また現メンバーの中ではお母さん的な存在であり、優しくしっかりとした心の持ち主である。
 しかしミーナの正式加入を発行所に行き済ませた帰り道、男達に襲われている女の子スフィアを偶然見つける。それに対して男達を止め、スフィアを救った。しかしその時あきらが見たクルルの顔は今まで見られなかった怖く、歪んだ顔を見せた。
 その他、ギルド建設にも大いに貢献し、拠点づくりや用水路づくりでは技術の向上が目紛しく"あきらの職人査定"では「もうなにも教えなくても大丈夫」である。
 名前を覚えるのが苦手ではあるが、なぜかミーナとスフィアの名前はすっと頭に入ってきたらしい。

 ストジネート
 元メンメル帝国軍第三隊長。現在はあきらのギルドメンバーとなる。現メンバーの中では礼儀をわきまえ、力強い性格からお父さん的存在となっている。あきらをとても尊敬しているようで、天才とも言っている。
 またギルド建設にも大いに貢献していて効率的な方法を自分で見つけ実践していることから"あきらの職人査定では「自分で方法を見つけてやった方が教えるより早い」である。
 その他あきらを"くん"で呼んだりと馴染むのも早い。
 ダニオンと喧嘩した時、帝都に好きな人がいると言った。

 ダニオン
 元トミル王国兵士。現在はあきらのギルドメンバーである。現メンバーの中では盛り上げ係で、気さくな性格とオンとオフの切り替えが上手である。兵士よりかは商人の方が向いている雰囲気である。
 またギルド建設にも大いに貢献していてやり方の覚えが異常に早いため"あきらの職人査定では「前世なら確実に日本名工十選には選ばれている。」である。
 その他クルルに好意を寄せ、クルルに話しかける時少し声が優しくなるなど分かりやすい一面もある。

 カルナ
 元強魔族専門ソロ冒険者。現在はあきらのギルドメンバーである。料理や洗濯などの生活に関することが出来、現メンバーの中では最も愛らしいことからよく出来た長女という位置付けである。炊事など本編ではあまり語られていないが最も重要な役割をしていた。また親友である精霊族のミーナも紹介した。
 ギルド建設にはあまり関わらず生活面を担っていた。サファとの契約をあきらが結んだ後はサファと共に行動することが多くなった。時々ギルド建設に参加した。他メンバーに比べると不器用。
 またあきらに好意を寄せており、あきらから褒められると顔が赤くなったり声のトーンが高くなったりと可愛らしい一面が多い。

 ミーナ
 カルナの友達で魔族狩り専門の冒険者。このメンバーのなかではおっとりめであり、方向音痴と遅刻は毎度のことでカルナも呆れている。容姿は垂れ目で茶髪、瞳の色も茶色。そして胸の大きさとおしゃれさは現女性陣の中ではダントツで一位とあきらは称する。初登場時は馬を四頭引き連れ多くの荷物を乗せてやってきた。またデスキラーの幼虫(高さ二メートルほどのゴキブリのような外見)を飼いたいようで、馬小屋と一緒にその幼虫を収容できる小屋を一晩でつくった。
 そんな彼女の真の正体は精霊族で所属は全精霊である。各地を転々としている理由はある男に追われているということだった。その男とは子供の頃許嫁をされていた元婚約者であったが、その男の暴虐的な態度と犯行により、誰にも心配をかけないようにと各地を転々とし逃げ回っているとのこと。それをあきら達に勇気を出して話し危険が及ぶ可能性があることを言った。しかしあきら達はその話を勇気を持って話してくれたミーナに決意のようなものを感じ和解。無事仲間となった。
 ギルド建設には途中ながらも大いに貢献し、加工魔法が使えることや精霊達の力を借り用水路建設の完成を早めた。

 サファ
 サファイヤトラであきらと召喚契約をした。サファイアトラは普段、雪山などで生活するが暑いところでも対応できる為冒険者に愛用される。さらに魔力も五だけで契約できるなどお手頃である。

 トミル国王
 石材調達をしに来たあきらにミルガバード王国を勧めた。その理由は表向きに言えばあきらに対してのトミル国王が今できる最大限の恩返し。裏向きに言えばミルガバード国王があきらと会いたいということをトミル国王に願い出て交渉させた。これはトミル王国が長い間、ミルガバードにはお世話になってきたということで恩返しという面もあり、あきらの要件と利益・トミル国王の願い・ミルガバードにとっての利益の三つを叶える方法であった。

 ミルガ・アトゥクケクス
 ミルガバード王国現国王。男。年齢は二八歳。身長は一七五センチメートル。端麗な顔立ちで声の調子はゆっくりめ。金の装飾をつけた煌びやかな服装で登場する。
 あきらとの初対面時、配下の前の姿はしっかりとした王という印象ではあるが、配下の者が下がるとかなり王というような口調ではなくなる。彼自身縛られる王族の生活には嫌気がさしているようで、それを教育する親はかなり嫌っている。
 しかし彼は国の利益とあきらの利益を考えていて、先に国の"黒い部分"を言っている。そしてあきらもお互いに損のない契約を結ぶことを決定した。

 ミルガバード検問官
 女性。顔だけ見ればほんわかとした様子だが全体を見ればトミルやメンメルに劣らない銀の鎧を身につけたガチガチの兵士である。

 ミルガバード王室案内
 検問所から王室までを案内してくれた子供。喋りかたや外見も可愛いのであきらは虜になっていた。
 
 キミカ
 ミルガバードにて迷子になっていた女の子。あきらはお母さんを探そうとするが余計に泣かれてしまう。そんな時近くに通りがかったクルルの的確な指示と母性で素早く母親を見つけることに成功した。

 神族武器屋店員
 神族で眉毛が白くなり目までを覆う。あきらのことを気に入り、ヘファイスト産のゴールドランクの商品を最低でも白金貨二十枚の代物を金貨一枚で売ってくれた。
 また空間制作魔法によって自分の世界を持っている。

 男(ミーナ婚約者)
 ミーナの婚約者。公の場では本性を隠し、婚約一年前の"お見合い"という儀式で本性を現す。"お見合い"は婚約一人前の日に一夜婚約予定の男女が二人きりで一夜を過ごすというもので、そこでは精霊達も入ることが許されず、精霊術を使えない状態となる。そのような場で男は本性を現し、ミーナに暴力や性的な行為を行った。さらに男は精霊族では一切禁止となっている魔法を使うことができ、その魔法によってミーナを苦しませた。ミーナにはこの夜のことは他言無用とし、もし話したら一生監禁生活になる、と脅迫した。
 しかし婚約一ヶ月前、唯一事情を知っていたミーナのメイドがミーナの両親に話したことで婚約は取り消しになり檻に入れられた。
 しかし婚約予定日になった日、ミーナの家を破壊し、ミーナを迎えにきた。しかしミーナのメイドであるスレム・タール・ガルグ・ミスタルトと交戦。深手を負い現在は消息不明である。今でもミーナを追い続けているのは確実である。

 スレム・タール・ガルグ・ミスタルト
 ミーナのメイドでタール・ガルグ・ミスタルト家最後の生き残りである。"タール・ガルグ・ミスタルト家"とは水精霊族を以前治めていた貴族の一家で水精霊術なら負けなしの力を持っていたが、ある人物によりその家は信用をなくされスレムの両親は死罪となり殺されてしまった。
 それを一人生き残り、タン・アースタル家に拾われた。本名はミーナの両親は知っていたが公にはせずミーナにも伝えていなかった。
 ミーナが婚約者に酷い仕打ちを受けていたことも第一に分かっており、ミーナの願いでしばらくの期間黙ってたものの毎晩の泣く姿が耐えられずに婚約一ヶ月前に両親に告げ口し、婚約を破棄させた。
 しかしタン・アースタル家襲撃を仕掛けた男と交戦。拾ってくれた恩返しをしようとその場で死ぬ覚悟の元、ミーナ達を逃した。
 しかしその後スレムの消息は不明となる。現在は男の手に渡り男の助手としてミーナを追い続けている。

 スフィア
 あきら、クルル、ミーナのメンバーが偶然柄の悪い男達に捕まっているところを目撃。クルルによって助けられた。
 名はスフィアと名乗り言葉もたどたどしい。生まれ故郷に戻りたいらしく、故郷を探している。故郷の名は幻の都市ベルダーダンスキンスである。



これにて第六章は終了です。次回からは七章に入らせていただきます。


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