異世界は現実だ!
黒い部分で認定なのだ!
第六章
第129話、黒い部分で認定なのだ!
愚痴を十分ほど聞かされた後アトゥクケクス国王は本題に移る。
「初対面の相手にこんなに言ってしまうとはすまないね。」
「いや、大丈夫です。」
両親の罵倒の中育ったのでこのぐらいなんともない。
「はい、それで君ももうわかってるとは思うんだけど、ミルガバード王国を君のギルドの認定国に加えて欲しいんだよ。」
「はい。わたしもそういうことなら喜んでお願いしたいと思っておりました。」
「本当に?」
「はい。」
「それなら良かった〜!初対面なのにこんなに愚痴言ってしまったから信用無くしたかと思った。」
「いや、このぐらいは大丈夫です。王という立場、大変なことだと思います。」
「やっぱり君はいいね〜!俺の見込んだ男だ!初対面からこんなに酷い扱いをしてしまったんだ!認定国になるんだから何か欲しいものはあるかい?」
なんだ?この流れ。凄い速いんだけど!一種の詐欺に思えてきたがこんな王国がやるはずないかな〜?
「あ、すみません。もう一度確認させて頂きたいんですけど、本当にミルガバード王国はわたしどもの認定国になって頂けるんですか?」
「ああ。それは勿論だとも。まぁここからは少し真剣になって。ーミルガバード王国は昔からここ一帯の長としての役割を担っている。メンメル帝国やトミル王国とも協定を結んでいる。しかしだ。今回の一連の強魔族の動きにミルガバード王国は動くことが出来なかった。それはここ一帯で慕われなければならない存在としてはとても悪いことなのだ。それを君が全て片付け、二つの国は君のギルド認定国になった。ミルガバードは完全に出遅れ、長という役割を全う出来ていない。このままでは信用を失い、ミルガバード王国は孤立してしまうのではないか。そう考えると君の認定ギルドになることで次何かが起きた時、一番にミルガバードが動きこの一帯の長として君臨し続けよう。という狙いもある。」
「それってつまり…」
「ああ、俺はそんなことは無いと言ったんだがな。クソ親父は"お前にはまだわからん!父のいうことを聞いておけ!"と言われてな。君は善意でやったことがここではあまり良い印象は与えなかった。ということだ。ーしかしこの締結が結ばれると君への疑いは八割方解消されるだけではなく、君への視線も冷たくはなくなるだろう。それに君がもしなにかあった時、俺に情報を伝えてくれれば真っ先に救援に行き君たちの負担も少なくなり、こちらの名声も高められる。そして君にはこの締結により俺たちにできる範囲だがギルドの支援もする。これもこちらにも君にも利点があるのだがご想像にお任せしよう。あまり奥まで伝えて"黒い国"と言われてもよくないから。まぁこの締結は君にとっていい話だとは思う。君のギルドは冒険者ギルド。ギルド規定第六条により"認定国は一切ギルドに対して文句や制裁を加えてはいけない。またそのギルド自体が嫌がらせ行為だと認識し訴えた場合、絶対に受け止め反抗はしてはならない。また訴えられたにも関わらずその行為をし続けた場合、賠償金若しくは認定を取り下げる。それをも受けない場合はその国の長をギルドマスター本人が公開処刑しなければならない。"これが適応されるんだ。流石に国はこれを分かった上で申請をしなければならないのだからギルドは守られる。まぁ国も国で色々助けてもらうこともあるだろうしね。本当に困った時はお互い支えあいましょう!」
「はい!こちらこそよろしくお願いしますね!そちらの状況も確認できました。色々助けてもらおうと思います。お互い損をしない締結を!」
そうして面談が終わりその日はゲートを使いみんなをミルガバードの宴会場でもてなしてくれた。みんなに状況を説明するとまず僕が着くのが早かったせいかそれだけでも驚いていたが認定国になってもらえることにはみんな大賛成で、僕は一応"黒い部分"も伝えておいたが「そんなこと世の常だ。」的なことを言われ目が輝いた。
その日の夜は屋敷内でとにかく大宴会騒ぎで僕達もミルガバードの大臣クラスの人間やアトゥクケクス様の父上なども祝福してくれた。そして次の日にはギルド認定所にいき、証明書の書き換えが完了した。
"よし!"僕はそう思った。
第129話、黒い部分で認定なのだ!
愚痴を十分ほど聞かされた後アトゥクケクス国王は本題に移る。
「初対面の相手にこんなに言ってしまうとはすまないね。」
「いや、大丈夫です。」
両親の罵倒の中育ったのでこのぐらいなんともない。
「はい、それで君ももうわかってるとは思うんだけど、ミルガバード王国を君のギルドの認定国に加えて欲しいんだよ。」
「はい。わたしもそういうことなら喜んでお願いしたいと思っておりました。」
「本当に?」
「はい。」
「それなら良かった〜!初対面なのにこんなに愚痴言ってしまったから信用無くしたかと思った。」
「いや、このぐらいは大丈夫です。王という立場、大変なことだと思います。」
「やっぱり君はいいね〜!俺の見込んだ男だ!初対面からこんなに酷い扱いをしてしまったんだ!認定国になるんだから何か欲しいものはあるかい?」
なんだ?この流れ。凄い速いんだけど!一種の詐欺に思えてきたがこんな王国がやるはずないかな〜?
「あ、すみません。もう一度確認させて頂きたいんですけど、本当にミルガバード王国はわたしどもの認定国になって頂けるんですか?」
「ああ。それは勿論だとも。まぁここからは少し真剣になって。ーミルガバード王国は昔からここ一帯の長としての役割を担っている。メンメル帝国やトミル王国とも協定を結んでいる。しかしだ。今回の一連の強魔族の動きにミルガバード王国は動くことが出来なかった。それはここ一帯で慕われなければならない存在としてはとても悪いことなのだ。それを君が全て片付け、二つの国は君のギルド認定国になった。ミルガバードは完全に出遅れ、長という役割を全う出来ていない。このままでは信用を失い、ミルガバード王国は孤立してしまうのではないか。そう考えると君の認定ギルドになることで次何かが起きた時、一番にミルガバードが動きこの一帯の長として君臨し続けよう。という狙いもある。」
「それってつまり…」
「ああ、俺はそんなことは無いと言ったんだがな。クソ親父は"お前にはまだわからん!父のいうことを聞いておけ!"と言われてな。君は善意でやったことがここではあまり良い印象は与えなかった。ということだ。ーしかしこの締結が結ばれると君への疑いは八割方解消されるだけではなく、君への視線も冷たくはなくなるだろう。それに君がもしなにかあった時、俺に情報を伝えてくれれば真っ先に救援に行き君たちの負担も少なくなり、こちらの名声も高められる。そして君にはこの締結により俺たちにできる範囲だがギルドの支援もする。これもこちらにも君にも利点があるのだがご想像にお任せしよう。あまり奥まで伝えて"黒い国"と言われてもよくないから。まぁこの締結は君にとっていい話だとは思う。君のギルドは冒険者ギルド。ギルド規定第六条により"認定国は一切ギルドに対して文句や制裁を加えてはいけない。またそのギルド自体が嫌がらせ行為だと認識し訴えた場合、絶対に受け止め反抗はしてはならない。また訴えられたにも関わらずその行為をし続けた場合、賠償金若しくは認定を取り下げる。それをも受けない場合はその国の長をギルドマスター本人が公開処刑しなければならない。"これが適応されるんだ。流石に国はこれを分かった上で申請をしなければならないのだからギルドは守られる。まぁ国も国で色々助けてもらうこともあるだろうしね。本当に困った時はお互い支えあいましょう!」
「はい!こちらこそよろしくお願いしますね!そちらの状況も確認できました。色々助けてもらおうと思います。お互い損をしない締結を!」
そうして面談が終わりその日はゲートを使いみんなをミルガバードの宴会場でもてなしてくれた。みんなに状況を説明するとまず僕が着くのが早かったせいかそれだけでも驚いていたが認定国になってもらえることにはみんな大賛成で、僕は一応"黒い部分"も伝えておいたが「そんなこと世の常だ。」的なことを言われ目が輝いた。
その日の夜は屋敷内でとにかく大宴会騒ぎで僕達もミルガバードの大臣クラスの人間やアトゥクケクス様の父上なども祝福してくれた。そして次の日にはギルド認定所にいき、証明書の書き換えが完了した。
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