異世界は現実だ!

竹華 彗美

要望でギルド計画なのだ!

 第六章
 第119話、要望でギルド計画なのだ!


 床づくりが終わり昨日の夜あまり眠れなかったということもあり昼食を食べた後眠くなってきたのでお昼寝をする。木なので固いのだがカルナが葉っぱをかなりの数取って来てくれたのでそれを加工して敷布団のようにした。葉っぱがあるだけで違う。気温は暑いのだが結界があるので問題ない。昼寝を二時間ぐらいしたところでみんな起き始め次何を作るか話し合う。

「床が作れたので次は何を作りたいかみんな一つずつあげていってね。」
「私はやはり門ですかね?入り口を決めるとギルド感が一気に芽生えると聞いたことがあります。」
「俺は屋根だな。雨でも降られたらかなわん。」
「わたしは用水ですかね?川から水を持ってこれれば魔法で水を生み出すことも魔法の力で水を持ち運びもしなくなりますし。でも用水となると木ではなく石が必要ですけど。」
「わたしはダニーくんと同じで屋根だろうか。軍時代も屋根が無くて悲惨な思いをしたからな。」
「なるほど。どれもかなり大事なものだなぁ。クルルさん?帝都の家の石とかってどう手に入れるんですか?」
「ああ、あれは一度石材所に行き石を買ってくれば手に入れられますね。メンメルだと帝都西門を出て少し行くと国営の採石場があるはずです。そこで買う形ですね。一応国営なので安くしてくれますね。認定ギルドなんで国営の施設は無料ですし売り物は半額になります。ですが今はトミルの復興もあるので石が手に入るかは分かりませんね。」
「なるほど。ではまずは屋根から作ろう。一応ここは第一の拠点として作り上げる。それが終わったら門づくり、そのあと帝都に行って石がもらえるようだったら用水を作ってみよう。」
「「「「はい!!!!」」」」

 方針が決まったあと僕とカルナさんは先に石を予約してくるという話になった。クルルさんたちは屋根を作ることになった。そして僕はギルドの予想図を立てた。それは元の世界でいう和と洋そしてこの世界の建物、僕が思い描くアニメなどの中の建物の共存だ。正門は和の空間。木など自然のものをフルに使う。門も和風のものにする予定だ。それをみんなに説明すると外装は僕がやっていいことになった。みんなは
"和"というものを知らないみたいなので楽しみらしい。七五三縄とか作っちゃおっかな?と思ったが「出雲大社」みたいな大きなものは作れないと思った。まず藁がないことに気づいたので門はまず丸太で足を作って黒っぽい塗装を塗り、木板を繋ぎ合わせ上の部分。そこに加工魔法で"シャイン"の文字を明朝体チックに彫りその上に屋根をつけるという簡単なものになりそうだ。山門を簡略した感じ?
 そんなことを考えながらゲートを使い帝都まで飛び西門を出て一キロほどした場所に採石場がある。ここでも握手などの対応があった。その後クルルさんの言っていたように今はトミルの復興にかなりの石が持ってかれているということなので予約のみしておいた。石の準備が出来たら鳥を飛ばすらしい。方向さえ合えば手紙を持って来てくれるみたいだ。その後拠点に戻り屋根作りを手伝う。屋根はそこまで時間はかからなそうだ。

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