異世界は現実だ!
穴で第一段階成功なのだ!
第五章
第97話、穴で第一段階成功なのだ!
メンメルを出発するとすぐに大きな川が行く手を阻む。七百人どうやっていくんだ?これ。と思ったら水を凍らせている人が一人。僕は後ろの方でガガさんとカルナさん、そしてアバットさんのいる集団にいた。
「あれは、カナリかの〜。」
「カナリ?」
「氷魔法を得意とする魔法師じゃよ。逆にあいつは氷魔法しか使えん。メンメル帝国中将じゃ。」
「へえ、そうなんですか。」
「まああきらも氷魔法は良い線いってるがまだあやつには勝てないのー。」
たしかに。あの大きな川を五分もしないうちに凍らせてしまう。恐るべき。
足止めにしかならないらしいがあれは上級魔法クラスなのだろうか。そう思った。
ガガさんやカルナさんと雑談をしながら進んで行く。時々少し前に行って中将さんや一般兵と話すこともあった。時々前の方でトラなどの動物と鉢合わせたがクレオさんが全部一太刀にした。川を渡り終え四十分もすれば丘が見えてくる。
「この丘、登るのかー。」
「何を言っておる?あきらはこの丘を登ってきたのか?」
「え?僕はこの丘の上をフライの魔法で飛んできましたけど。」
「あー。あきらにはその手があったかの〜。普通はこの丘を登るやつはここら辺の地域を知らぬ冒険者のみ。ここから少し東に行ったところにあっち側へ通じる穴があるんじゃ。むかーし巨人族が開けた穴らしい。そこをわしらは通路にしてるのじゃ。」
「巨人族って。土魔法?」
「ああ、そうじゃ。土魔法じゃの、丘に穴も開けることもできるみたいじゃな。」
土魔法すごいなー!アドメラさんからもらった、魔法書には土魔法の記述はたしかにあった。しかし使おうとしても使えなかった。やはり巨人族でないと使えないのだろうか。そう思いながら歩いているとかなり大きな穴があった。奥にはうっすら光が見える。
「これが穴?」
「そうじゃよ?結構でかいじゃろ?」
「そうですね。でもこれ大きな岩あって見えないんですね。」
「そうじゃな。普通なら分かりづらいところにはあるのう。まあここを通れば一瞬であっちに着くことができるわい。」
そう言われ中に入ると今まで通ってきた道が暑かったせいかとても涼しく感じられる。普通に丘を行くと四時間はかかるらしいがここを通ると十分で向こう側だ。こんなルートがあったとは。アバットさん教えてくれよ!
穴を通り抜けると砂漠になっていた。やはり丘を挟んで全く環境が違う。木があんなにも生い茂りジメジメとした空気から一変、ただ何もない荒野に枯れているような木が寂しく立っている風景。本当に何度来ても驚かずにはいられない変わりようだ。僕はコート着ているので全くわからないが日差しが強くなったのはわかる。土の感じも全く違う。
帝都から出発し大体ここまで一時間。ここからニアーの街は八十キロだったけか。ここから先はひたすら体力勝負だった。休憩を何度もはさみながらやっとこニアーの街に着いたのは夜の十一時。一応第一段階は完了のようだ。脱落者はおらずみんな歩き終わった後も筋トレをするものも少なくなかった。
すごいなー。僕はあまり疲れてはないがガガさんとずっと会話していたおかげでかなり声がガラガラになってしまった。だってガガさん暇だからって僕にすごい話しかけてくるんだもん。全然身に覚えないこととか。最終的にお酒飲み始めて大変だった。ほんとにガガさんって人は。もう!
第97話、穴で第一段階成功なのだ!
メンメルを出発するとすぐに大きな川が行く手を阻む。七百人どうやっていくんだ?これ。と思ったら水を凍らせている人が一人。僕は後ろの方でガガさんとカルナさん、そしてアバットさんのいる集団にいた。
「あれは、カナリかの〜。」
「カナリ?」
「氷魔法を得意とする魔法師じゃよ。逆にあいつは氷魔法しか使えん。メンメル帝国中将じゃ。」
「へえ、そうなんですか。」
「まああきらも氷魔法は良い線いってるがまだあやつには勝てないのー。」
たしかに。あの大きな川を五分もしないうちに凍らせてしまう。恐るべき。
足止めにしかならないらしいがあれは上級魔法クラスなのだろうか。そう思った。
ガガさんやカルナさんと雑談をしながら進んで行く。時々少し前に行って中将さんや一般兵と話すこともあった。時々前の方でトラなどの動物と鉢合わせたがクレオさんが全部一太刀にした。川を渡り終え四十分もすれば丘が見えてくる。
「この丘、登るのかー。」
「何を言っておる?あきらはこの丘を登ってきたのか?」
「え?僕はこの丘の上をフライの魔法で飛んできましたけど。」
「あー。あきらにはその手があったかの〜。普通はこの丘を登るやつはここら辺の地域を知らぬ冒険者のみ。ここから少し東に行ったところにあっち側へ通じる穴があるんじゃ。むかーし巨人族が開けた穴らしい。そこをわしらは通路にしてるのじゃ。」
「巨人族って。土魔法?」
「ああ、そうじゃ。土魔法じゃの、丘に穴も開けることもできるみたいじゃな。」
土魔法すごいなー!アドメラさんからもらった、魔法書には土魔法の記述はたしかにあった。しかし使おうとしても使えなかった。やはり巨人族でないと使えないのだろうか。そう思いながら歩いているとかなり大きな穴があった。奥にはうっすら光が見える。
「これが穴?」
「そうじゃよ?結構でかいじゃろ?」
「そうですね。でもこれ大きな岩あって見えないんですね。」
「そうじゃな。普通なら分かりづらいところにはあるのう。まあここを通れば一瞬であっちに着くことができるわい。」
そう言われ中に入ると今まで通ってきた道が暑かったせいかとても涼しく感じられる。普通に丘を行くと四時間はかかるらしいがここを通ると十分で向こう側だ。こんなルートがあったとは。アバットさん教えてくれよ!
穴を通り抜けると砂漠になっていた。やはり丘を挟んで全く環境が違う。木があんなにも生い茂りジメジメとした空気から一変、ただ何もない荒野に枯れているような木が寂しく立っている風景。本当に何度来ても驚かずにはいられない変わりようだ。僕はコート着ているので全くわからないが日差しが強くなったのはわかる。土の感じも全く違う。
帝都から出発し大体ここまで一時間。ここからニアーの街は八十キロだったけか。ここから先はひたすら体力勝負だった。休憩を何度もはさみながらやっとこニアーの街に着いたのは夜の十一時。一応第一段階は完了のようだ。脱落者はおらずみんな歩き終わった後も筋トレをするものも少なくなかった。
すごいなー。僕はあまり疲れてはないがガガさんとずっと会話していたおかげでかなり声がガラガラになってしまった。だってガガさん暇だからって僕にすごい話しかけてくるんだもん。全然身に覚えないこととか。最終的にお酒飲み始めて大変だった。ほんとにガガさんって人は。もう!
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