異世界は現実だ!

竹華 彗美

訪問で方位磁針機能なのだ!

 第五章
 第94話、訪問で方位磁針機能なのだ!


 今回の精鋭兵との戦いで僕自身学ばせてもらったことも多い。戦闘面もそうだが精神面でも晴れ晴れした気持ちとなっていた。精鋭兵寮を出た後は中級魔法を使ったり五人同時に剣を受けたりしたおかげで疲労が溜まっていたので、そのままイオちゃんに頼んで夕ご飯を早めに作ってもらいその後就寝した。

 次の日。朝起きると下の方で歓声が聞こえる。カーテンを開け下を覗いてみると……」

「ガガ様!よくここまでこられました!幸福の限りでございます。」
「有難や〜有難や〜!」
「ガガ様!この日を一生忘れません!ありがとうございます!」

 ガガさんですね。そういえばこの戦い、ガガさんも参加するって言ってたっけな〜。僕としては普通だが(もちろん尊敬はしてるよ!もちろんさ、もちろんもちろん。)やはり帝国兵士には神に見えるらしい。土下座して手を合わせるものも少なくはない。ガガさんはというとそこまで気にせず堂々と門に入っていく。隣で歩くアバットさんがちらっとこちらを見て僕が見えるとニコッと笑った。僕も笑顔で返しといた。
 そうしているとドアのノックを叩きイオちゃんが朝食の準備ができたことを知らせてくれた。朝食はバイキング形式だ。いつも思うがこれを朝の短時間で作れる量じゃない。メイド恐るべし!
 朝食を食べ終えた後、カルナさんが訪問してきた。彼女も今回の作戦内容を聞き、即決で参加することになったらしい。それだけ伝えるとすぐに稽古場へ行った。
 その後ガガさん、アバットさんも訪問しこの作戦を絶対に成功させることを誓う。
 訪問が一段落し部屋で一人になった後、プロフィール画面を開く。マップに方位磁針機能が付いていた。これはかなり使える気がする。今までは地図だけの記号だけで読んでいたがこれはどこにいてもわかる。今までのマップ機能の中では一番使えそうだ。
 次に本命のステータスを見る。マジックキャスターのレベルは20から24へ、剣士のレベルは2から6へ、結界師のレベルは4から6へと変わっていた。それにプラスして教師という職業が新たに追加されている。教師は早くもレベル2に。
マジックキャスターと剣士がかなりのレベルアップでびっくりした。結界はこんなもんか。教師は精鋭兵たちに教えたからか?成る程。
 全体レベルは13から15にアップ。ステータスポイントを6獲得した。振りは称号を見てからにした。称号もいくつか追加されている。

 魔法使い中級者 魔力上の下アップ。
 教師 話術アップ、判断力強化
 自信を持つもの 全能力中アップ

 以上三つ。ふつうに全部いい特典だ。これを踏まえてのステ振り。うーん。この頃入れていなかった体力に4、武力に2振り分けることにした。体力は250になり魔力は40となった。これでよし!
 その後すぐにコートに着替え今日は帝都の外に出て討伐依頼の出ているモンスターを狩りに行くことにした。ゲートを開き検問所近くに移動する。今回の討伐はこの頃近くの村を荒らす大きな猪らしきやつらしい。頑張るぞ!

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