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異世界は現実だ!

竹華 彗美

各場所の動きなのだ!

 第四章幕間 各場所の動きなのだ!


<トミル王国タダンダル>

「王よ!今こそ王都を奪還しましょう!」
「ならぬ!!」
「何故ですか?」
「もうしばらく待つのだ。もはや我々の軍だけではどうにもならぬ。メンメル帝国の力を借りるしか……。」
「他国の要請など!!トミルの軍の名が傷つきます!」
「名に傷がつくのと兵と民の安全、どっちを取るんじゃ!もう一度頭冷やして考えんか!」

 王と話すのは王の側近の家来。家来はこのまま王都を奪還しようとする。しかし王は許そうとはしなかった。

<メンメル帝国ニアー結界内>

「ガガさん、王から手紙です。」
「アバット、少し今忙しいから読み上げてくれんか?」
「わかりました。"今回のトミルの件、首謀者は強魔族の可能性が高いことが分かった。メンメル帝国軍は遅くても一週間後体勢を整えトミルの援護に向かう。その際のメンメル帝国軍の指揮はお前に任命する。この任命に拒否権はない。命令である。必ず来るように、待っているぞ。我が最後の砦よ。"とのことです。」
「めんどくさいがしょうがないの〜。今回ばかりはあきらにも少々関係があることだ。わしも本気でやることにする。もとよりそうするつもりだった。アバット!返事は任せろと言っておけ。準備する。アバットお前も来るのだろう?」
「当たり前です。あきらさんの母国を壊した罪決して許しません。それにメンメルとトミルは友好国。国にかけて守ります!」
「では準備し、今日のうちには帝都に出発するぞ!」
「はい!!!!」

<メンメル帝国帝宮>

「メル陛下。これがあの男の尋問結果です。」
「ご苦労だっ!しかしこんなことがあり得ていいものかっ?」
「わかりません。それも調査中です。で、トミルの件はどうなっているのでしょうか?」
「トミルの件はまだあきら殿には言っていないのだなっ?」
「はい。ガガ様に命令された通りまだ何も。」
「トミルは一週間後ガガ大将を中心にメンメル軍を派遣することにしたっ。特秘隊はそちらには参加しないっ。しかしクルルっ。お前達には後で書状が出ると思うがっ、トミルの方に参加してもらうことになったっ。そしてあきら殿もそちらの戦いに向かって頂く方針となったっ。異論は?」
「ありません。承知しました。そのようにさせていただきます。それでは私はここで失礼。」

<同じくメンメル帝国帝宮内>
「おはようございます。あきら様、朝食の用意ができています。そして本日十時ごろギルド建立の件も含めて王が王室にてお待ちしているということなのでそちらの方へ。カルナ様もご一緒ということなのでその件はわたしから伝えておきます。」
「あ、ありがとう。イオちゃん。」
「では私はここで失礼します。」

<場面変わってトミル王国王都王宮>

「ねぇ〜、お人形さん達〜!あの子はいつ来ると思う?ん?なになに?ふんふん。
 そうなんだ!もうすぐ会えるんだね〜!楽しみだなぁ〜!会えるのが。ふふふ。その時はお人形さん達にも活躍してもらうから!よろしくね!」

 何体かの人形と話す彼女はこの後あきらとトミル・メンメル連合軍を苦しめる人物となる。   
 それはもうすぐに迫っているお話である。




明日はお休み。明後日は五章開幕です。

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