異世界は現実だ!
作戦で伝達準備なのだ!
第四章
第76話、作戦で伝達準備なのだ!
「今回の作戦は人身売買の中止、首謀者、関係者の捕縛。首謀者は生け捕りが最良だがもし逃げられるような場合や被害者・隊員の死に関わると判断した場合殺しても構わない。では潜入班報告しなさい。」
クルルさんがそう言うとバナックさんが男性とは思えない高い声で話し始める。
「報告します。潜入班が捜査しましたところ、人身売買が行われるのは町の中心街より北の貧民街区画四番の地下です。首謀者は5名、全員男です。情報によるとこの男はパンミーヤ王国の元貴族。現在は追放されてここにたどり着いたと考えられます。今回売りに出されるのは全員貧民街の女子供です。お金で釣られ捕まったということです。現時点で今回参加する人数は四人。どれも商人とみられます。開始される時間は明後日の早朝です。以上潜入班です。」
「潜入班ご苦労だ。今回の作戦には第三軍隊長のストジネートさん、そして先日の魔族討伐に関わった冒険者のカルナ様、あきら様が加わる。そして私も現地に向かう。実行班は以上の4名。潜入班は補助班として活動しろ。バナックは指示、残りは救護とする。そして万が一想定外のことが起こった場合バナックを通じ全員に伝えろ。作戦実行までは全員隠密に目立たず行動しろ。作戦開始時間は明後日の0200。ではこれで解散!」
そうクルルさんが言うと部屋にいたバナックさんともう一人、ストジネートさんは返事をした。僕らもつられて返事をした。 そしてその後クルルさんはバナックさんの元に向かい二百通りの作戦が書いてある紙を渡し何か伝えた。
「みなさん、こちらに来てください。」
クルルさんがそう言ったので僕たちはそちらへ向かった。
「バナックにおでこを触ってもらってください。」
そうクルルさんは言うとストジネートさんが一番最初に触ってもらった。バナックさんの手が触れると光を発しすぐ消える。
「大丈夫です。」
そうバナックさんは見た目にも会わない声で言う。
「次どうぞ。」
カルナさんが次にそのあと僕も触ってもらった。おでこに手が当たると何か入っていくような感じがした後"トン!"という音が頭の中で響いた。
「大丈夫です。ありがとうございました。」
そういうとバナックさんはまたブツブツと何か言い始め紙に書き始めた。
「何を?」
「ああ、これは伝達を行うための準備のようなものです。これをすることによってバナックから重要な情報を瞬時に送れるようになるんです。秘密部隊ではとても重要なことですよ。」
「そうだったんですか。」
「はい!そうですね。ーでは現場に向かいましょうか。」
「あ、あの〜。すみません。」
「何ですか?カルナ様。」
「もう少し休ませてもらえませんか?酔いがもうちょっとで治ると思うので。」
「あ、はい。そうでしたね。では少し休んでから行きましょう。」
「あの、僕思うんですけど。この格好て目立たないですか?ストジネートさんなんてもう明らかに軍人てわかっちゃうし、クルルさんも少し目立つ服装だし、僕とカルナさんも冒険者ですと言えばいいかもしれませんが、この町の様子から察するに僕たちかなり浮いてしまうのではないかと。」
「確かに!そうですね!ありがとうございます。でもどうすれば?」
「僕が買って来ましょう。」
「あきら様が?そんな、私が行きますよ。」
「クルルさんの格好だと目立ちますし、僕コート脱げばシャツだけなんで目立ちません。もし人に絡まれても適当に避けるので問題ありませんよ。」
「そうですか。ではよろしくお願いします。」
そう言い、僕はコートを脱ぐ。
暑!!なんか蒸してる。よくこの状態でみんな汗かいてないな。そう思った。
「町にはどれくらいで着くんだ?」
「あともう少しよ。もうせっかちなんだから。それに開催されるのだってまだ二日あるんだから。」
「その前に偵察もしときたいだろ!」
「まぁそうね。フフフ。……」
第76話、作戦で伝達準備なのだ!
「今回の作戦は人身売買の中止、首謀者、関係者の捕縛。首謀者は生け捕りが最良だがもし逃げられるような場合や被害者・隊員の死に関わると判断した場合殺しても構わない。では潜入班報告しなさい。」
クルルさんがそう言うとバナックさんが男性とは思えない高い声で話し始める。
「報告します。潜入班が捜査しましたところ、人身売買が行われるのは町の中心街より北の貧民街区画四番の地下です。首謀者は5名、全員男です。情報によるとこの男はパンミーヤ王国の元貴族。現在は追放されてここにたどり着いたと考えられます。今回売りに出されるのは全員貧民街の女子供です。お金で釣られ捕まったということです。現時点で今回参加する人数は四人。どれも商人とみられます。開始される時間は明後日の早朝です。以上潜入班です。」
「潜入班ご苦労だ。今回の作戦には第三軍隊長のストジネートさん、そして先日の魔族討伐に関わった冒険者のカルナ様、あきら様が加わる。そして私も現地に向かう。実行班は以上の4名。潜入班は補助班として活動しろ。バナックは指示、残りは救護とする。そして万が一想定外のことが起こった場合バナックを通じ全員に伝えろ。作戦実行までは全員隠密に目立たず行動しろ。作戦開始時間は明後日の0200。ではこれで解散!」
そうクルルさんが言うと部屋にいたバナックさんともう一人、ストジネートさんは返事をした。僕らもつられて返事をした。 そしてその後クルルさんはバナックさんの元に向かい二百通りの作戦が書いてある紙を渡し何か伝えた。
「みなさん、こちらに来てください。」
クルルさんがそう言ったので僕たちはそちらへ向かった。
「バナックにおでこを触ってもらってください。」
そうクルルさんは言うとストジネートさんが一番最初に触ってもらった。バナックさんの手が触れると光を発しすぐ消える。
「大丈夫です。」
そうバナックさんは見た目にも会わない声で言う。
「次どうぞ。」
カルナさんが次にそのあと僕も触ってもらった。おでこに手が当たると何か入っていくような感じがした後"トン!"という音が頭の中で響いた。
「大丈夫です。ありがとうございました。」
そういうとバナックさんはまたブツブツと何か言い始め紙に書き始めた。
「何を?」
「ああ、これは伝達を行うための準備のようなものです。これをすることによってバナックから重要な情報を瞬時に送れるようになるんです。秘密部隊ではとても重要なことですよ。」
「そうだったんですか。」
「はい!そうですね。ーでは現場に向かいましょうか。」
「あ、あの〜。すみません。」
「何ですか?カルナ様。」
「もう少し休ませてもらえませんか?酔いがもうちょっとで治ると思うので。」
「あ、はい。そうでしたね。では少し休んでから行きましょう。」
「あの、僕思うんですけど。この格好て目立たないですか?ストジネートさんなんてもう明らかに軍人てわかっちゃうし、クルルさんも少し目立つ服装だし、僕とカルナさんも冒険者ですと言えばいいかもしれませんが、この町の様子から察するに僕たちかなり浮いてしまうのではないかと。」
「確かに!そうですね!ありがとうございます。でもどうすれば?」
「僕が買って来ましょう。」
「あきら様が?そんな、私が行きますよ。」
「クルルさんの格好だと目立ちますし、僕コート脱げばシャツだけなんで目立ちません。もし人に絡まれても適当に避けるので問題ありませんよ。」
「そうですか。ではよろしくお願いします。」
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