異世界は現実だ!
依頼されてその理由なのだ!
第四章
第69話、依頼されてその理由なのだ!
僕はカルナさんの話が信じられなかったわけではない。魔法は何でもあり得るというのはわかってはいたが現実に遭遇してしまうと疑ってしまった。僕はカルナさんにもう一度確かめに行こうと誘った。が、カルナさんは首を横に振り"もう行きたくない"と言われてしまった。僕は自分の耳でどうしても確かめたかったのでカルナさんからそのギルドメンバーの住所を聞き出し、後日確認してくることとした。
その後さっきよりも重い空気で沈黙が続いたが、そこにドアを開けて入ってきたのはガガさんだった。そして僕に歩み寄り僕の目の前で止まると白い紙を広げ、読み上げた。
「あきら、お前当てに書状が送られてきた。送り主はメンメル帝国帝王メン様からである。ここで代読させてもらう。
"謹啓 あきら様
先日は我が国を悪なる魔族からお守り頂きありがとう。お前に守って頂けなければ今頃我が国は終わっていた。心から礼を言う。
突然だが、お前にメンメル帝国認定ギルドを建立してもらいたい。お前をリーダーとし、我が信頼する兵をギルドの一員して派遣しよう。その者達ともう一人お前の信頼する者をギルド員として迎えギルドを建立してもらえればこれ以上の喜びはない。土地も確保する。是非前向きに考えて欲しい。それとは別に後日褒美を与えたい。その時は連絡を寄越せば迎えに行かせる。お前の仲間も一緒に待っている。 "とのことだ。起きて間もないがメンメル帝国のためにも前向きにということをわしからもお願いしておこう。」
と言うとガガさんは書状を僕に渡した後検問所から出て行った。そしてちんぷんかんぷんな僕を他所にカルナさんを見てみると涙は止まっており驚きの表情で僕を見ていた。
「これどういう感じ?」
僕を見つめるカルナさんにそう聞いた。
「どう言う感じってあきらさん。これは断る方が無礼極まりないですよ。人からのギルド建立以来なんてそうそうないのにそれも依頼主がメンメル帝国の帝王様!!!こんな依頼、今までギルド制が作られてからでもレア中のレア!現在国に認められているギルドの数は四つのみ。そこに肩を並べて入れるなんて滅多なことはありません!!」
と、興奮した声で僕に言う。声のトーンは上がり口調も早かった。そして文書を貸して欲しいと言うのでもう一回読んでもらった。最初の依頼文はガガさんが読み上げた通り、そしてその後にどうしてこうなったのかの経緯が記されていた。
"一、ガガ殿との戦闘で互角の戦績を収め、軍や国民、我帝王を魅了し今や国全体があきらのことを見本とし歩みはじめていること。
   二、我が国を襲おうとしていた、そして元帝王を殺害した強魔族を討ってくれたこと。先頭に立ち最後まで諦めず立ち向かい退散させ、我が国を守ったこと。
   三、我に対する堂々たる姿勢と信頼たる人格、仕事を着実にこなし、どんな困難にも立ち向かう心意気を持つ素晴らしい人間。
   四、城壁外の猛獣の討伐。国民が安全に通れるよう整備を行う心意気、優しさ。
   五、たくさんの人々からの厚き信頼。あきらのギルド建立を求める署名、実に二千枚。これ以上に申請しない理由はない。"
の5点だったが……。
なんとなく盛ってる文がいくつかあるような、ないような〜。
まぁいっか!でもこんなにも褒められると嘘でも盛られてても嬉しいものだ。
カルナさんは読み終わると物凄い笑顔で僕をみてきた。ギルド作るとしたらもう一人はカルナさんだなと思った。
第69話、依頼されてその理由なのだ!
僕はカルナさんの話が信じられなかったわけではない。魔法は何でもあり得るというのはわかってはいたが現実に遭遇してしまうと疑ってしまった。僕はカルナさんにもう一度確かめに行こうと誘った。が、カルナさんは首を横に振り"もう行きたくない"と言われてしまった。僕は自分の耳でどうしても確かめたかったのでカルナさんからそのギルドメンバーの住所を聞き出し、後日確認してくることとした。
その後さっきよりも重い空気で沈黙が続いたが、そこにドアを開けて入ってきたのはガガさんだった。そして僕に歩み寄り僕の目の前で止まると白い紙を広げ、読み上げた。
「あきら、お前当てに書状が送られてきた。送り主はメンメル帝国帝王メン様からである。ここで代読させてもらう。
"謹啓 あきら様
先日は我が国を悪なる魔族からお守り頂きありがとう。お前に守って頂けなければ今頃我が国は終わっていた。心から礼を言う。
突然だが、お前にメンメル帝国認定ギルドを建立してもらいたい。お前をリーダーとし、我が信頼する兵をギルドの一員して派遣しよう。その者達ともう一人お前の信頼する者をギルド員として迎えギルドを建立してもらえればこれ以上の喜びはない。土地も確保する。是非前向きに考えて欲しい。それとは別に後日褒美を与えたい。その時は連絡を寄越せば迎えに行かせる。お前の仲間も一緒に待っている。 "とのことだ。起きて間もないがメンメル帝国のためにも前向きにということをわしからもお願いしておこう。」
と言うとガガさんは書状を僕に渡した後検問所から出て行った。そしてちんぷんかんぷんな僕を他所にカルナさんを見てみると涙は止まっており驚きの表情で僕を見ていた。
「これどういう感じ?」
僕を見つめるカルナさんにそう聞いた。
「どう言う感じってあきらさん。これは断る方が無礼極まりないですよ。人からのギルド建立以来なんてそうそうないのにそれも依頼主がメンメル帝国の帝王様!!!こんな依頼、今までギルド制が作られてからでもレア中のレア!現在国に認められているギルドの数は四つのみ。そこに肩を並べて入れるなんて滅多なことはありません!!」
と、興奮した声で僕に言う。声のトーンは上がり口調も早かった。そして文書を貸して欲しいと言うのでもう一回読んでもらった。最初の依頼文はガガさんが読み上げた通り、そしてその後にどうしてこうなったのかの経緯が記されていた。
"一、ガガ殿との戦闘で互角の戦績を収め、軍や国民、我帝王を魅了し今や国全体があきらのことを見本とし歩みはじめていること。
   二、我が国を襲おうとしていた、そして元帝王を殺害した強魔族を討ってくれたこと。先頭に立ち最後まで諦めず立ち向かい退散させ、我が国を守ったこと。
   三、我に対する堂々たる姿勢と信頼たる人格、仕事を着実にこなし、どんな困難にも立ち向かう心意気を持つ素晴らしい人間。
   四、城壁外の猛獣の討伐。国民が安全に通れるよう整備を行う心意気、優しさ。
   五、たくさんの人々からの厚き信頼。あきらのギルド建立を求める署名、実に二千枚。これ以上に申請しない理由はない。"
の5点だったが……。
なんとなく盛ってる文がいくつかあるような、ないような〜。
まぁいっか!でもこんなにも褒められると嘘でも盛られてても嬉しいものだ。
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