異世界は現実だ!
謎の人形で終戦なのだ!
第3章
第65話、謎の人形で終戦なのだ。
フルカスの斬撃の雨がカルナさんらが立っている周辺に降り注ぐ。次々と降り注ぐ斬撃は凄まじい音を立てて地面に落ちるとその衝撃で砂は舞い上がり何も見えなくなっていた。あきらは助けようと走ったが間に合わなかった。砂埃でカルナさん達の姿など当然見えない。
「ワハハハハハ!!どうだ人間!目の前で同族を切り刻まれる姿は!!」
「お前ーー!!!!絶対許さねェーゾ!!!!!!」
フルカスは大きな声で笑う。それを下からあきらはフルカスを睨みつけながら羽靴を履きサンダーソードを構える。そして勢いよくフルカスの方へ向かった、その瞬間だった。風など吹かない砂漠で風が強く吹いた。音を立てて風が鳴く。その出来事にフルカスもあきらも行動を止める。そして次の瞬間凄まじい金属のぶつかる音の後、上空にいたフルカスは地面に落とされていた。あきらも何が起きたのかわからなかった。すると地面に落とされたフルカスがすぐさま立ち上がり鋭い目つきで上空を見上げ怒鳴った。
「貴様!何者じゃ!!!」
すると空に黒い影が現れる。あきらよりも高い位置だった。低い声が聞こえた。
「お前に貴様呼ばわりされるのは心外だぞ、お前みたいな弱小魔族に」
「なんじゃと!!!!」
「お前はわしのこの姿を見てもそんな言葉が吐けるのか?」
黒い影はだんだん濃くなっていく。そして現れたのは小さな人形だった。女の子の人形だった。声には似合わない可愛いものだった。
「もしかして、貴様は!」
「だからお前に貴様呼ばわりされるのは心外だと……言ってるだろ!!!」
そう人形は言うと立っていたフルカスは急に足の力がなくなったかのようによろけ地に伏せた。
「その姿で少し待っていろ!」
「おのれ!わしに何をした!!」
「口の減らない奴だ。黙れ!」
そう人形が言うとフルカスは動かなくなっていた。それから一度も指一つ動かすことはなかった。
「砂埃が鬱陶しいな。まぁいい。人間。お前の仲間は助けてやったぞ。それに免じ今回は手を引け。これは命令だ。」
「なぜあなたに命令されなければ?というよりあなたは誰なんだ?」
「私か?ふん。ごちゃごちゃうるさいな。まだ貴様には私の名を教えてやれるほどの実力はない。だから自己紹介は無しだ。あー。仲間は近くの結界が張ってあった人間の街に転送しておいた。拾っていくといい。」
そう人形は言うと倒れているフルカスのもとに行き、フルカスとともに颯爽と消えていった。
あきらは少し困惑していたが砂埃が無くなりカルナさんらの姿がないことを確認すると人形の話を受け入れ、今にも倒れそうな体を精一杯動かしニアーの街に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ニアーの街に着くと検問所はガラ空きだったので結界の中に直接入ってしまった。すると町にはガガさん率いる軍選抜の人達が待っていた。僕が見えるとガガさんとアバットさんが僕の元に駆け寄って来た。
「大丈夫か?」
ガガさんが心配そうに聞く。続けてアバットさんも聞いてくる。僕はボロボロでガガさんの声はわかったが何を言っているかなどあまりわからなかった。それでも、
「ガ、ガ、さん。ここに……女性1人と、男性3人が来ましたか……?」
「あ、ああ。さっき黒猫に運ばれて来た奴らがいたが?」
「そう、ですか……それなら、よかっ……」
そう言いかけあきらは倒れた。ガガさんとアバットさんが呼びかけても応じることはなかった。しかし笑みを浮かべていた。
第3章終了です。
第65話、謎の人形で終戦なのだ。
フルカスの斬撃の雨がカルナさんらが立っている周辺に降り注ぐ。次々と降り注ぐ斬撃は凄まじい音を立てて地面に落ちるとその衝撃で砂は舞い上がり何も見えなくなっていた。あきらは助けようと走ったが間に合わなかった。砂埃でカルナさん達の姿など当然見えない。
「ワハハハハハ!!どうだ人間!目の前で同族を切り刻まれる姿は!!」
「お前ーー!!!!絶対許さねェーゾ!!!!!!」
フルカスは大きな声で笑う。それを下からあきらはフルカスを睨みつけながら羽靴を履きサンダーソードを構える。そして勢いよくフルカスの方へ向かった、その瞬間だった。風など吹かない砂漠で風が強く吹いた。音を立てて風が鳴く。その出来事にフルカスもあきらも行動を止める。そして次の瞬間凄まじい金属のぶつかる音の後、上空にいたフルカスは地面に落とされていた。あきらも何が起きたのかわからなかった。すると地面に落とされたフルカスがすぐさま立ち上がり鋭い目つきで上空を見上げ怒鳴った。
「貴様!何者じゃ!!!」
すると空に黒い影が現れる。あきらよりも高い位置だった。低い声が聞こえた。
「お前に貴様呼ばわりされるのは心外だぞ、お前みたいな弱小魔族に」
「なんじゃと!!!!」
「お前はわしのこの姿を見てもそんな言葉が吐けるのか?」
黒い影はだんだん濃くなっていく。そして現れたのは小さな人形だった。女の子の人形だった。声には似合わない可愛いものだった。
「もしかして、貴様は!」
「だからお前に貴様呼ばわりされるのは心外だと……言ってるだろ!!!」
そう人形は言うと立っていたフルカスは急に足の力がなくなったかのようによろけ地に伏せた。
「その姿で少し待っていろ!」
「おのれ!わしに何をした!!」
「口の減らない奴だ。黙れ!」
そう人形が言うとフルカスは動かなくなっていた。それから一度も指一つ動かすことはなかった。
「砂埃が鬱陶しいな。まぁいい。人間。お前の仲間は助けてやったぞ。それに免じ今回は手を引け。これは命令だ。」
「なぜあなたに命令されなければ?というよりあなたは誰なんだ?」
「私か?ふん。ごちゃごちゃうるさいな。まだ貴様には私の名を教えてやれるほどの実力はない。だから自己紹介は無しだ。あー。仲間は近くの結界が張ってあった人間の街に転送しておいた。拾っていくといい。」
そう人形は言うと倒れているフルカスのもとに行き、フルカスとともに颯爽と消えていった。
あきらは少し困惑していたが砂埃が無くなりカルナさんらの姿がないことを確認すると人形の話を受け入れ、今にも倒れそうな体を精一杯動かしニアーの街に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ニアーの街に着くと検問所はガラ空きだったので結界の中に直接入ってしまった。すると町にはガガさん率いる軍選抜の人達が待っていた。僕が見えるとガガさんとアバットさんが僕の元に駆け寄って来た。
「大丈夫か?」
ガガさんが心配そうに聞く。続けてアバットさんも聞いてくる。僕はボロボロでガガさんの声はわかったが何を言っているかなどあまりわからなかった。それでも、
「ガ、ガ、さん。ここに……女性1人と、男性3人が来ましたか……?」
「あ、ああ。さっき黒猫に運ばれて来た奴らがいたが?」
「そう、ですか……それなら、よかっ……」
そう言いかけあきらは倒れた。ガガさんとアバットさんが呼びかけても応じることはなかった。しかし笑みを浮かべていた。
第3章終了です。
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