異世界は現実だ!
予行練習で戦いやすさなのだ!
第3章
第57話、予行練習で戦いやすさなのだ!
外に出るとカルナさんは予行練習の説明に入る。
「ではこれから予行練習に入ります。この予行練習では明日の強魔族戦の作戦の自分の立ち位置と仲間との連携強化を図ってやります。相手はこの森に住む虎ですが明日にはもう本戦となるので無理せず敗北が決定したと私が判断したら即時撤退します。その虎は一応討伐依頼が帝都の方で出ているので殺してしまって構いません。では早速虎の寝ぐらに行くので用意ができたら返事をしてください。」
そうカルナさんが言うメルダルさん、バリルさん、アドメラさん、僕と言う順に返事をして寝ぐらへ向かった。
周囲を警戒しながら歩くようにとカルナさんに言われ僕たちは右、左、後ろ、上、前という風に五人で分担しながら警戒するようにした。
虎の寝ぐらの少し離れた地点に着くと洞穴のようになっており、そこからいびきをたてた虎が横たわっていた。
「あれ?」
「どうしたんですか?カルナさん?」
カルナさんがその虎を見ると顔をしかめて疑問形で声を発したので僕は聞き返した。
「いや、情報では2体ということだったのですが1体しかいなかったので少し気落ちしてしまっただけです。2体いれば注意力の良い練習になると思ったのですが。まあ1体でもいいでしょう。油断は禁物ですので。」
ん?待て待て?あの虎のような色で模様までもに似ているやつ、ここに来る前に会ったよなぁ?もしかしてあれがあいつの片割れなのか?……ということは僕一人でも勝てるよな〜……。まぁ練習だ練習。楽にやろう。
「では行きましょう。"ライト"!」
そうカルナさんが言うと虎の前に光の球体が現れまばゆい光で包まれた。次の瞬間、大きな雄叫びが聞こえ虎が光の中から姿を現した。
「ガルルルルルルルルルル!!!!!!」
「全員あの虎を中心に陣形を展開して下さい!」
そうカルナさんが言うと全員走り出し虎の真ん前にはメリダルさんが盾を構え、その後ろにバリルさんが鉄の手甲を構え、その後ろにはアドメラさんが杖を持ち、アドメラさんの左には僕、右にはカルナさんが待機する形となった。
「あきらさん、この戦いでは実戦通り雷属性系列の魔法攻めとお願いします。」
「わかりました!」
僕がそう言うと虎は引っかき攻撃をメリダルさんに打ち付ける。メリダルさんは盾で見事に防ぎ押しのける。その隙を突き、バリルさんが虎の腹の横に移動して拳で胴体を殴る。虎は体勢を崩しかけ、少し口から血を吐き出したがなんとか持ちこたえた。
それにしてもバリルさんのパンチ、見えなかった。まだまだ余裕そうだ。竜を一撃で葬ったというのも伊達ではないらしい。
「バリルさん、メルダルさん前衛はそんな感じでお願いします。次に前衛が崩れた時の私とあきらさんの連携の練習に移ります。バリルさんとメルダルさんは横にはけて下さい。」 
「わかった!」
「了解だ!」
バリルさんとメルダルさんはそう返事した後横にはけた。虎は僕とカルナさんに鋭い眼孔を向けて飛びかかってきた。
「私が防御をかけますのであきらさんはそのうちに魔法で攻撃を!」
言葉通りカルナさんは防御魔法を張り、虎の突撃攻撃を防いだ後僕は虎の左側に回り左足をサンダーソードで両断する。それを見ていたアドメラさんは僕たちに小さな歓声を送ってくれた。
虎は左後ろ足をなくしたことによってかろうじて生きているものの立つことができる状況ではなくなり、地に伏せていた。
「いやいや、あきらさんお見事です。そんな感じで明日もお願いします。臨機応変に時には防御、攻撃をお願いします。」
「わかりました。」
ソロの時よりも戦いやすい。やはり連携があるからだろうか?まあ端から見ても一人より二人の方が二人より三人のの方が戦いやすいのは確実だろう。ソロ戦では防御と攻撃を両立してやらねばいけないわけだからな。パーティー戦の方が圧倒的に効率的だし安全か〜。この機にパーティーや召喚術もしっかり試しておくべきか。
「では次に前衛と私とあきらさんのサポート班が崩れた時の対処についてですが、その時はあきらさんが使える召喚術でゴブリンとオークを召喚してもらい戦わさせ、その隙にアドメラさんに回復をおこなってもらいます。あきらさん、召喚術の用意は大丈夫ですか?」
「はい、いつでも」
「では行きましょう。」
カルナさんがそう言った後、僕は魔力なしでオークとゴブリンを召喚する。10体ずつの計20体。ゴブリンとオークは僕の命令通り虎を攻撃する。アドメラさんは回復魔法をしているという設定で、回復し終わった後は前衛、サポート、回復の順になるということを打ち合わせし、虎は最後バアルさんの強烈なパンチによって討伐された。(もう一匹の殺し損ね眠らせといた虎は人間に害をなしているという情報が多かったため、しっかり予行練習が終わり小屋に戻る前急いで僕が討伐した。)
「皆さん。予行練習お疲れ様でした。明日は大変な戦いになると思いますがよろしくお願いします!今日はしっかり休み、明日の準備に備えましょう。解散して下さい!」
解散とはいうものの全員がその後小屋に戻り、そこで一夜過ごしらしい。バリルさんは一度ギルドに戻るらしいが後の四人はそのまま小屋に残り、さっき戦った虎などを焼いて食べた。人生初の試み虎の肉もなかなか上手かった。
食事の後は四人と少し経って帰ってきたバリルさんと共に話をしながらゆっくり就寝することにした。もちろんカルナさんは防御魔法で男子共には近づけないようにしていたが。まあ僕が"マジックキャンセル"の魔法をしてしまえば意味はないが、まあそんなことしないけどな。
そして翌朝装備を整え、検問所へと向かう。検問所では既に帝都軍選抜隊の皆さんは待機していた。
"絶対今度こそ勝ってやる!待っていろ強魔族!"
第57話、予行練習で戦いやすさなのだ!
外に出るとカルナさんは予行練習の説明に入る。
「ではこれから予行練習に入ります。この予行練習では明日の強魔族戦の作戦の自分の立ち位置と仲間との連携強化を図ってやります。相手はこの森に住む虎ですが明日にはもう本戦となるので無理せず敗北が決定したと私が判断したら即時撤退します。その虎は一応討伐依頼が帝都の方で出ているので殺してしまって構いません。では早速虎の寝ぐらに行くので用意ができたら返事をしてください。」
そうカルナさんが言うメルダルさん、バリルさん、アドメラさん、僕と言う順に返事をして寝ぐらへ向かった。
周囲を警戒しながら歩くようにとカルナさんに言われ僕たちは右、左、後ろ、上、前という風に五人で分担しながら警戒するようにした。
虎の寝ぐらの少し離れた地点に着くと洞穴のようになっており、そこからいびきをたてた虎が横たわっていた。
「あれ?」
「どうしたんですか?カルナさん?」
カルナさんがその虎を見ると顔をしかめて疑問形で声を発したので僕は聞き返した。
「いや、情報では2体ということだったのですが1体しかいなかったので少し気落ちしてしまっただけです。2体いれば注意力の良い練習になると思ったのですが。まあ1体でもいいでしょう。油断は禁物ですので。」
ん?待て待て?あの虎のような色で模様までもに似ているやつ、ここに来る前に会ったよなぁ?もしかしてあれがあいつの片割れなのか?……ということは僕一人でも勝てるよな〜……。まぁ練習だ練習。楽にやろう。
「では行きましょう。"ライト"!」
そうカルナさんが言うと虎の前に光の球体が現れまばゆい光で包まれた。次の瞬間、大きな雄叫びが聞こえ虎が光の中から姿を現した。
「ガルルルルルルルルルル!!!!!!」
「全員あの虎を中心に陣形を展開して下さい!」
そうカルナさんが言うと全員走り出し虎の真ん前にはメリダルさんが盾を構え、その後ろにバリルさんが鉄の手甲を構え、その後ろにはアドメラさんが杖を持ち、アドメラさんの左には僕、右にはカルナさんが待機する形となった。
「あきらさん、この戦いでは実戦通り雷属性系列の魔法攻めとお願いします。」
「わかりました!」
僕がそう言うと虎は引っかき攻撃をメリダルさんに打ち付ける。メリダルさんは盾で見事に防ぎ押しのける。その隙を突き、バリルさんが虎の腹の横に移動して拳で胴体を殴る。虎は体勢を崩しかけ、少し口から血を吐き出したがなんとか持ちこたえた。
それにしてもバリルさんのパンチ、見えなかった。まだまだ余裕そうだ。竜を一撃で葬ったというのも伊達ではないらしい。
「バリルさん、メルダルさん前衛はそんな感じでお願いします。次に前衛が崩れた時の私とあきらさんの連携の練習に移ります。バリルさんとメルダルさんは横にはけて下さい。」 
「わかった!」
「了解だ!」
バリルさんとメルダルさんはそう返事した後横にはけた。虎は僕とカルナさんに鋭い眼孔を向けて飛びかかってきた。
「私が防御をかけますのであきらさんはそのうちに魔法で攻撃を!」
言葉通りカルナさんは防御魔法を張り、虎の突撃攻撃を防いだ後僕は虎の左側に回り左足をサンダーソードで両断する。それを見ていたアドメラさんは僕たちに小さな歓声を送ってくれた。
虎は左後ろ足をなくしたことによってかろうじて生きているものの立つことができる状況ではなくなり、地に伏せていた。
「いやいや、あきらさんお見事です。そんな感じで明日もお願いします。臨機応変に時には防御、攻撃をお願いします。」
「わかりました。」
ソロの時よりも戦いやすい。やはり連携があるからだろうか?まあ端から見ても一人より二人の方が二人より三人のの方が戦いやすいのは確実だろう。ソロ戦では防御と攻撃を両立してやらねばいけないわけだからな。パーティー戦の方が圧倒的に効率的だし安全か〜。この機にパーティーや召喚術もしっかり試しておくべきか。
「では次に前衛と私とあきらさんのサポート班が崩れた時の対処についてですが、その時はあきらさんが使える召喚術でゴブリンとオークを召喚してもらい戦わさせ、その隙にアドメラさんに回復をおこなってもらいます。あきらさん、召喚術の用意は大丈夫ですか?」
「はい、いつでも」
「では行きましょう。」
カルナさんがそう言った後、僕は魔力なしでオークとゴブリンを召喚する。10体ずつの計20体。ゴブリンとオークは僕の命令通り虎を攻撃する。アドメラさんは回復魔法をしているという設定で、回復し終わった後は前衛、サポート、回復の順になるということを打ち合わせし、虎は最後バアルさんの強烈なパンチによって討伐された。(もう一匹の殺し損ね眠らせといた虎は人間に害をなしているという情報が多かったため、しっかり予行練習が終わり小屋に戻る前急いで僕が討伐した。)
「皆さん。予行練習お疲れ様でした。明日は大変な戦いになると思いますがよろしくお願いします!今日はしっかり休み、明日の準備に備えましょう。解散して下さい!」
解散とはいうものの全員がその後小屋に戻り、そこで一夜過ごしらしい。バリルさんは一度ギルドに戻るらしいが後の四人はそのまま小屋に残り、さっき戦った虎などを焼いて食べた。人生初の試み虎の肉もなかなか上手かった。
食事の後は四人と少し経って帰ってきたバリルさんと共に話をしながらゆっくり就寝することにした。もちろんカルナさんは防御魔法で男子共には近づけないようにしていたが。まあ僕が"マジックキャンセル"の魔法をしてしまえば意味はないが、まあそんなことしないけどな。
そして翌朝装備を整え、検問所へと向かう。検問所では既に帝都軍選抜隊の皆さんは待機していた。
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