異世界は現実だ!
港町ニアーでおじいさん兵士なのだ!
      第三章
      第32話、港町ニアーでおじいさん兵士なのだ!
砂漠の古代都市跡を出て二日。僕はサボテンを取り食べを続けながら港町ニアーを目指す。魔力も増えたので移動はフライにしている。
そして気づいたことがあるのだが、マジックキャスターのレベルが10に上がった時から魔力の回復が少し早くなったと思う。まあ一分程度だが。おそらくレベル10上がる毎に回復スピードが早くなっていくのだと考えられる。あくまで予測だがな。色々考察するのも面白い。
相変わらず日差しが強い。気温はコートを着ているから体感気温は同じだが、この異世界に来てからこの砂漠で冒険をしてるわけでかなり日焼けしてしまったようだ。もう肌が真っ黒だ。そんなことを思いながら空を飛んでいると遠く地平線に砂漠とは明らかに違う、光るものが見えてきた。
「あれが海か。」
そしてその前には小さいが町らしきものも見える。あれが港町ニアーなのであろう。嬉しくなって魔力を羽靴に足していく。そうするとスピードが上がるのだ。
そして
「ここが港町ニアーか。着いたな。」
二日と半日かけて降り立ったその町は白い建物が並ぶタダンダルよりは小さい町だった。
町に入るために検問所に向かうとおじいさんがいた。
「なんじゃ?」
「冒険者です。この町に寄りたいのですが」
「ほうほう。わかったわい。じゃ、身分証を見せて銅貨十枚払っておくれ。」
身分証と銅貨十枚の順に渡す。おじいさんは身長はもう縮んでおり杖をつきながら立っている。髪は白髪になっておりおでこにはシワが寄っている。年齢は見た目的にもう七十越え、いや八十歳回ってるんじゃないか? 
「ほうほう。確かに受け取った。じゃあゆっくりしていくといい。あーそうじゃ。今は町のみんなはいないぞ。」
「え?みんなって一人残らずですか?」
「ああそうじゃ一歳の赤ん坊から百歳のじいちゃんまで全員じゃ。一応言っておくがわしは町民じゃないぞい。立派な国の兵士じゃよ。」
「はあ。そうなんですか?あなたが?」
「そうじゃ。あんまり年寄りを舐めるんじゃないぞい。見た目は信じちゃならん。」
そのおじいさんは見た目は優しそうだが、本当に兵士なんだろう。瞳がそう僕に語りかけた気がした。
「何かこの町の魅力などありますか?」
「魅力?魅力な〜。海がきれいじゃな。町民が帰ってくるまで水遊びでもしておれ。」
「ではそうします。」
僕が港町に歩き出すとおじいさんが大きな声で言った。
「そうじゃ。冒険者。この町の人々は幽霊なんじゃ。突然現れて突然消えるんじゃ。それだけ分かっときなさい。」
「幽霊?」
よくわからないが覚えておくことにしよう。
      第32話、港町ニアーでおじいさん兵士なのだ!
砂漠の古代都市跡を出て二日。僕はサボテンを取り食べを続けながら港町ニアーを目指す。魔力も増えたので移動はフライにしている。
そして気づいたことがあるのだが、マジックキャスターのレベルが10に上がった時から魔力の回復が少し早くなったと思う。まあ一分程度だが。おそらくレベル10上がる毎に回復スピードが早くなっていくのだと考えられる。あくまで予測だがな。色々考察するのも面白い。
相変わらず日差しが強い。気温はコートを着ているから体感気温は同じだが、この異世界に来てからこの砂漠で冒険をしてるわけでかなり日焼けしてしまったようだ。もう肌が真っ黒だ。そんなことを思いながら空を飛んでいると遠く地平線に砂漠とは明らかに違う、光るものが見えてきた。
「あれが海か。」
そしてその前には小さいが町らしきものも見える。あれが港町ニアーなのであろう。嬉しくなって魔力を羽靴に足していく。そうするとスピードが上がるのだ。
そして
「ここが港町ニアーか。着いたな。」
二日と半日かけて降り立ったその町は白い建物が並ぶタダンダルよりは小さい町だった。
町に入るために検問所に向かうとおじいさんがいた。
「なんじゃ?」
「冒険者です。この町に寄りたいのですが」
「ほうほう。わかったわい。じゃ、身分証を見せて銅貨十枚払っておくれ。」
身分証と銅貨十枚の順に渡す。おじいさんは身長はもう縮んでおり杖をつきながら立っている。髪は白髪になっておりおでこにはシワが寄っている。年齢は見た目的にもう七十越え、いや八十歳回ってるんじゃないか? 
「ほうほう。確かに受け取った。じゃあゆっくりしていくといい。あーそうじゃ。今は町のみんなはいないぞ。」
「え?みんなって一人残らずですか?」
「ああそうじゃ一歳の赤ん坊から百歳のじいちゃんまで全員じゃ。一応言っておくがわしは町民じゃないぞい。立派な国の兵士じゃよ。」
「はあ。そうなんですか?あなたが?」
「そうじゃ。あんまり年寄りを舐めるんじゃないぞい。見た目は信じちゃならん。」
そのおじいさんは見た目は優しそうだが、本当に兵士なんだろう。瞳がそう僕に語りかけた気がした。
「何かこの町の魅力などありますか?」
「魅力?魅力な〜。海がきれいじゃな。町民が帰ってくるまで水遊びでもしておれ。」
「ではそうします。」
僕が港町に歩き出すとおじいさんが大きな声で言った。
「そうじゃ。冒険者。この町の人々は幽霊なんじゃ。突然現れて突然消えるんじゃ。それだけ分かっときなさい。」
「幽霊?」
よくわからないが覚えておくことにしよう。
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