異世界は現実だ!

竹華 彗美

魔法修行②でオークなのだ!

 第二章
 第22話、魔法修行②でオークなのだ!



 修行二日目の夜、僕はゴブリンでなくオークと戦っていた。遺跡を進むとゴブリンとは違い身長も大きく横幅も太いオーク三体と遭遇した。レベルは六。今まで戦った中で一番強い。一応僕のレベルよりも上だ。
 大きな丸太を剣のように振り回し攻撃してくる。振り回してぶつかった遺跡の石を見ると割れていた。殴られたらヒールでは回復できないかもしれない。
 まずファイヤージャベリンで弱らせる。だが耐久力もなかなかあるようで、ゴブリンのようにヨタヨタにはならない。一体のオークが丸太を持ち僕に襲いかかってきた。間一髪で避け切り丸太を左手でファイヤーを使い焦げさせオークが驚いている隙に、右手でファイヤーソードを作り出し心臓目掛けて刺した。その瞬間右からもうひとつの丸太が振られた。瞬時に僕はファイヤーアーマーで炎を纏いその丸太を防いだ。少々のダメージを負ったものの直接ダメージよりは軽くなっただろう。ファイヤーアーマーは体力を消費するので解除した。
 あと二体。なかなか苦しい戦況だ。二対一の状況。先に仕掛けたのはオークだった。前から走ってきて上から丸太を振り下ろす。僕は避け切りファイヤーでオークを触る。オークは丸焦げになる。がまだ生きていた。丸焦げになってもまだ生きようとしていた。僕がトドメを刺そうとした瞬間後ろから丸太をもう一匹のオークが振ってくる。僕はそれをなんとか避け、ファイヤーボールで左足に穴を開けた。痛そうにしていたが右足で立ち上がりまだ戦闘の意思を見せる。そして横から弱り切った丸焦げオークが弱々しく丸太を振り下ろしたが、避けファイヤーソードで心臓を一刺しにした。その後もう一体も襲ってきたがファイヤーボールで心臓を吹き飛ばした。

 
 疲れた。魔力はギリギリだ。モンスターが近くにいないことを耳で確認すると遺跡で休んだ。プロフィールを見て見るとファイヤーソード、ファイヤーボールがマックスになっていた。マジックキャスターもレベル6に上がり、昨日取得した猟師もレベル3に上がっていた。総合レベルも6に上がっている。さっそく三ポイントを振り分ける。体力に1振り魔力に2振る。そうすると体力は160、魔力は55となった。(体力は称号で大体30ぐらい、魔力は20ぐらい上がっている)
 オーク戦で感じたことは魔法で防御系を発動したとしても今僕は元々の防御が低いため体力の浪費が激しいのだろう。さっきの攻撃で10も体力が減っていた。10あればゴブリン二十体と戦えるのに一回の攻撃で減ってしまう。大きな問題だ。
 だが今は魔力上げが最優先。そのあと防御力を考えよう。考えるといっても時間は限られている。オークは街に持って帰り、今日は村で休んで朝早くまた来ようと考えた。

「異世界は現実だ!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く