異世界は現実だ!
初恋で冒険なのだ!
第一章
第17話
やはり昨日の女性のことが忘れられん。なぜあの時追いかけてでも名前を聞かなかったのだ!あの時の自分に戻りたい。今だったら追いかけて名前だけでも聞いてたのに。綺麗で強くて声も素敵だったな〜。
今日はそんなことばかり考えていたせいでサボテンもいつもより取れず、読み書きの練習も集中できなかった。寝る前にトイレでプロフィールを開いてみる。(トイレはボットントイレだ)
「ん?…はあーー!?」
驚いて大きい声で叫んでしまった。ダニー兄さんも慌ててやってくる。
「どうしたあきら?小便といっしょに落ちちまったか?」
鍵などという大層なものはないのでダニー兄さんは思いっきりドアを開けた。
「いえ、なにも。ただ小便が手にかかってしまって…びっくりしただけで…す。」
とっさにいいアイデアが思い浮かばず変な感じになってしまった。さすがに騙せないと思ったのだが、
「なんだそんなことか。あきらはやっぱりお子ちゃまでちゅね〜!」
結構バカにされたがまあいい方か。明日からいじられるだろうなぁ。
小便が終わった後、プロフィールをもう一度見てみた。称号が追加されている。
「初恋ってそんなのもあるの?」
初恋 性欲アップ、口説き力アップ
特典もおかしなものしかない。性欲アップなんて使える時あるのか?
僕はそう思いながらベッドの中に入り就寝した。
僕は次の日朝早く起き兵舎の掃除をしていた。
「おはよう。あきら、早いな!」
「おはようございます!ダニー兄さん。急ですみません。今日お昼にここを出ます!」
「ん?なんでだ?」
「僕も冒険者になってみようかなと。」
正確には違う。あの女性を探しに行くためだ。やはり気になって仕方がない。あの女性は身なりからして冒険者だった。ならば外に出てみれば会えるのではないかと思った。
それにレベルも5まで上がったことだし冒険してみるのも異世界生活ぽくていいと思ったからだ。それにもしダニーさんに会いたければゲートもあるから一瞬で会える。
「そうか。わかった。少し寂しいがな。世界を見てくるのもいいことだろう。ゲートがあればいつでも戻ってこれるんだろ?
「はい!たまに帰ってこようと思います。」
「そうかわかった!行ってこい!俺の見込んだ男だ!絶対強くなれる!頑張れよ!」
「はい!今までありがとうございました!行ってまいります!」
そうして僕はプロフィールを上書きした後、タダンダルを後にし冒険者となる。新章が幕を開ける!
第17話
やはり昨日の女性のことが忘れられん。なぜあの時追いかけてでも名前を聞かなかったのだ!あの時の自分に戻りたい。今だったら追いかけて名前だけでも聞いてたのに。綺麗で強くて声も素敵だったな〜。
今日はそんなことばかり考えていたせいでサボテンもいつもより取れず、読み書きの練習も集中できなかった。寝る前にトイレでプロフィールを開いてみる。(トイレはボットントイレだ)
「ん?…はあーー!?」
驚いて大きい声で叫んでしまった。ダニー兄さんも慌ててやってくる。
「どうしたあきら?小便といっしょに落ちちまったか?」
鍵などという大層なものはないのでダニー兄さんは思いっきりドアを開けた。
「いえ、なにも。ただ小便が手にかかってしまって…びっくりしただけで…す。」
とっさにいいアイデアが思い浮かばず変な感じになってしまった。さすがに騙せないと思ったのだが、
「なんだそんなことか。あきらはやっぱりお子ちゃまでちゅね〜!」
結構バカにされたがまあいい方か。明日からいじられるだろうなぁ。
小便が終わった後、プロフィールをもう一度見てみた。称号が追加されている。
「初恋ってそんなのもあるの?」
初恋 性欲アップ、口説き力アップ
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僕はそう思いながらベッドの中に入り就寝した。
僕は次の日朝早く起き兵舎の掃除をしていた。
「おはよう。あきら、早いな!」
「おはようございます!ダニー兄さん。急ですみません。今日お昼にここを出ます!」
「ん?なんでだ?」
「僕も冒険者になってみようかなと。」
正確には違う。あの女性を探しに行くためだ。やはり気になって仕方がない。あの女性は身なりからして冒険者だった。ならば外に出てみれば会えるのではないかと思った。
それにレベルも5まで上がったことだし冒険してみるのも異世界生活ぽくていいと思ったからだ。それにもしダニーさんに会いたければゲートもあるから一瞬で会える。
「そうか。わかった。少し寂しいがな。世界を見てくるのもいいことだろう。ゲートがあればいつでも戻ってこれるんだろ?
「はい!たまに帰ってこようと思います。」
「そうかわかった!行ってこい!俺の見込んだ男だ!絶対強くなれる!頑張れよ!」
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